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「光る君へ」 第8回 招かれざる者

今回の目玉は何と言っても為時にまひろに花山にと八面六臂の活躍の道兼。
義懐の独裁(創作!!)に物申した兼家が突然倒れたところから何かキナくさい展開に。急に道兼が為時に近づき始め、為時、花山と道兼を引き合わせてしまう。
これは例のXデーへ(かつ一条期へ)のカウントダウンに入ったということか。
タイトルの「招かれざる者」、道兼のほかに直秀のことも指してる?


【今日の行成】
東三条殿での打毬の打ち上げに試合欠席の行成も呼ばれている。
「その折はありがとうございました。助かりました」
「そうかもしれません。体を使うのは苦手なのです」以上!キー!!
文官はスポーツ苦手ってちょっとステレオタイプな描き方じゃない?
ちゃんと弓もできるんだから!
…待てよ、本人乗り気じゃないのに数合わせで無理にメンツにいれられてたってこと?…おのれ…!年下と思って!誰も腹痛の心配もしないし!
ほんとに、この時期の行成をチョイ役で登場させる意味がわからない。
なんか広告代理店的なノリで「このメンツで“F4”で売り出せばムック本やネット記事、Xのトレンドに乗せられるんじゃ!?」みたいな生臭さを感じる…(邪推)。


さて例によって雑な感想を。

  • 女子会。打毬の話題で持ちきり。誰も斉信を褒めないのはききょうを呼んだことで株を下げたってこと?
    まひろは赤染衛門の話に何やらハッとした様子。
    後の物語のヒント?それとも単に「そういうのもアリ?」と思ったのか。

  • 東三条殿での打毬打上げの宴。
    “弟”連呼してるけど、側仕えの女房たちに聞こえてて大丈夫?
    直秀の言うこと信じた?道長、屋敷内を案内。ちょっとナイーブすぎん?

  • 散楽メンバーの隠れ家をまた訪ねているまひろ(と市女笠with乙丸)、都を出るという直秀に「ついて行こうかな」と本気か冗談かわからない応答をする。直秀、まんざらでもない.…?

  • 雅信は土御門殿での三巨頭の密談時に打診された道長の婿入りの件を妻 穆子に愚痴る。公任ならまだしもと言う雅信に穆子はあれは遊び人だから倫子が寂しい思いをすると。
    公任の息子の定頼ならともかく、公任=遊び人はオリジナル設定。

  • 権中納言になった義懐「陣定は当分開かない」これ、NHKのガイドブックにも「陣定の場で伝えた」となってるんだけど、前にも書いた通り陣定には本来、関白は出ないんだよな。義懐がとにかく悪く描かれて不憫…。

  • 義懐への抗議の最中、兼家が倒れたのを聞き、ウッキウキの花山と笑みを隠せない義懐。一応惟成は窘める(いたのね)。その場にいる為時は複雑な顔。花山を選んだのやっぱり失敗だった…?とよぎったのかな。

  • 「源の者がついている」ってやっぱり違和感あるよなぁ。兼家に反発するためだからっていくら何でも他家を頼らんだろう。そもそも円融院に毒を盛った首謀者は自分の父だと勝手に教えておいて「知ったからには」ってのがわからん(第6回見返した)。それにあの時自分と手を組まないなら左大臣の方から手を組もうと言ってきたと父にバラすと脅してたけど、結局バラしちゃってるじゃん(兄弟たちにだけど)。

  • 遅参した晴明、すぐに兼家と二人にしろと言う。なんかニオう。
    その後、坊さん・寄坐チームと晴明チームを両方で兼家の回復と除霊を祈祷する。さすが金持ちは違う!

  • 忯子が寄坐に降りて来たことで兄たちを問い詰める道長。
    あのー…ここでの道隆がやけによわよわだったんだけど、あれも腹芸?それとも見たまま?兼家が死んだら自分の地位も危ういと気づいて?

  • 晴明から忯子の霊が兼家に取り憑いていたと聞かされた花山、初めて兼家の呪詛が忯子の死と関係すると気づく。
    またうまいこと義懐が晴明が言ってほしかった一言「右大臣が呪詛していたということか!?」を言っちゃうから…。
    晴明、心でガッツポーズしつつ、一瞬間を置き「それはわかりません」。
    あくまでも「自分は何も言ってません」というテイ。賢い。
    とにかく花山の兼家への憎しみは急上昇。晴明&兼家のシナリオ通り。
    このドラマの晴明、胡散臭くていいな。岡野玲子版晴明もいいけど。

  • 為時邸。弟の惟規、軽い、アホっぽい。
    紫式部日記の子供の頃のエピから来てるんだろうけど、その一節のためにずっとアホの子扱いなのは気の毒だ。

  • 意識不明で横になっている兼家の枕元に道隆、詮子、そして第三形態になった懐仁親王様!!!(最終形態はいつ!?

  • 道隆は壺を磨いてる?最初に寝込んでるシーンで右手に映る厨子棚にた同じもの(たぶん)が飾られてたのが見えた。

  • 夜、同じく枕元に控える道兼。手を取った瞬間、兼家が眼を見開く。やっぱり策略だったか。でもどこから?陣定で倒れたのは本当だったのかな。

  • 文書庫で為時に近づく道兼。「父が世話になったと聞いておる」というのはつまり「間者のこと知ってるぞ」ってことだよね。

  • 道兼、なぜか急に身の上話を始め、袖がめくれて腕の痣が見えるよう高いところへ巻き物を置く。為時、まんまと引っかかる…。
    そういうキャラなのはわかるけど、ちょっとちょろすぎないか為時?
    為時の心のメーター、日々、左右に触れすぎだよね。
    針ゆるゆるすぎない?
    あーあー帝にも疎んじられてるという一言が為時の頭に残っちゃったよ。

  • 為時邸に道兼アポなし訪問。まひろと顔を合わす。年頃の娘だし、もてなすためになんて出てこなくていいのに琵琶(母の遺品!)を弾く。

  • このドラマの「まひろ」は前回の打毬の時もだけど、許せないor忘れたいことから逃げずに、そういう気持ちに振り回されたくないと向かっていくタイプなんだな。見なくていいものは見ない方がいい時もあるぞ。

  • にしてもなーこういう感情渦巻くドロドロ展開は大河には求めてないんだよな(予告見ると来週の方がすごそうだ…)。

  • 乳母いと、今だ!大声で騒げ!(騒ぐな)。

  • 花山に奉仕中の道兼、右大臣の子は近づくな、去れ(by義懐)と言われるのを見てちょろい為時、花山に進言してしまう。
    花山は「敵の敵は味方」戦法にあっさりハマる。
    みんな兼家のマリオネットか!?いいように操られすぎでしょw
    にしてもこの“Xデー”シナリオの成功はひとえに道兼の演技力の賜物。
    よわよわ道隆と差がついちゃったな…。
    「父に認められたい!」って意識の差なんだろうな。
    回復(という設定)したら兼家、ちゃんと褒めてあげなきゃ。
    確かにこれで後継者に道隆を選ばれたら道兼でなくても父を恨むわ…。

  • ラスト、夜中だがまだ道長が起きて月を眺めている時、盗賊が侵入するも大勢の家侍によって御用となる。侍が捕縛された盗賊の覆面を剥ぎ取るとそれは直秀だった。あの道長の表情は「騙された…!」?
    よく知らん人に家を案内した君にも非があるんじゃ。

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家族・恋愛系の情緒メインドラマは「好きではないがな!」な自分。
これには明確な理由はなく「そういう体質」としかいえない。
特に策略まみれの愛憎ドロドロドラマは最も苦手とするところ。
普段はシットコムとかSFやアクションぐらいしか見ないので、正直、念願の平安時代が舞台とはいえ「紫式部と道長がソウルメイトぉぉぉ??」という感じでスタートした今回の大河鑑賞。
そっちはまだ大丈夫だけど、ここに来て別方面に新たな懸念が浮上して来た。
道長と敵対関係ではない兼家・道兼がこの描かれ方じゃ中関白家はいったいどう描かれるんだろう!?と。こっちは明らかな敵対相手だしな。。
道隆や伊周、定子、隆家があくどく描かれたら大丈夫か自分…?
ドラマはドラマと割り切れるのか?
かと言って望まない描かれ方をされたとしても「もう見んわ!」とリモコンを叩きつけるには惜しすぎることがたくさんあるのも事実。
陣定や加持祈祷、打毬の場面とか受肉行成とか今回を逃したらこの先絶対ドラマなどで見ることはないだろう。。。
とにかく全話完走して感想も全話続けるのが今年の一大目標なのでなんとか食らい着いていこうと思ってはいます…!(自己暗示


【今日のソウルメイト】
今日は直接のシーンがなくて、これと言って書くことがない…。
興醒めなこと書くと、ほんとにオリキャラ&オリストーリーには興味わかなくて、二人のシーンがあってさえ「ふーん」程度で終わってしまう。
でも来週はちょっと大きな動きがあるみたい。
苦手な「情緒に“来る”感じ」の展開(それもかなり重いやつ)のようだ。。
自分は史実“っぽい”パートの方に集中する!


次回の相関図、変わり映えしないので予告のみ!
タイトルの「遠くの国」…思わせぶりだけどまぁ想像はつくよね。
来週は直秀と道長、まひろのパートがメインで道長の慟哭で「つづく」になりそうな感じ。ハァ…。
直秀の出自をあれこれ推測するポスト見るけど、その答えが見られそう。
一方、道兼はまんまと花山の懐に。ロバート実資の出番もっと増やしてくれw

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