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「光る君へ」 第3回 謎の男

…ついに、ついにこの日がやって来てしまった…!!

「藤原行成」が大河に登場する日が!!

書き忘れていたけど、自分の平安沼への一歩目は行成@枕草子なのだ。
文字でしか知らなかった人が動いて喋るのを見るのは不思議な気がする。
だけど、今回の登場シーンはちょっと意外。
「関白家での勉強会」の一員として出るとは思わなかった。
今回はセリフもなく、史実の年齢12歳っぽさを出すためかちょっと子供っぽい表情してたけど、なぜあの場面でわざわざ出したんだろう?書のシーンだったから?
いや、出たのは嬉しいんだけど、行成といえばやっぱり源俊賢との逸話が有名だからそのセットで登場するものと思ってた。これ。

正暦4年7月19日条 源俊賢の夢想
右中弁(俊賢)と参会したところ、内々に伝えて云ったことには、「先夜、比叡山(延暦寺)において、汝(藤原行成)の為に吉想を夢に見た」と云うことだ。仏法の霊験である。

藤原行成「権記」(上)全現代語訳/倉本一宏(講談社学術文庫)

「吉夢」→「仏法の霊験」シーンがないまま行成が蔵人頭になってたら断固抗議!
ただ、正暦4年(993年)というと今回のほぼ10年後なので、かなり先ではある。思いがけず若い時期(昇殿もまだ?)から登場したのは嬉しい。
でも、俊賢はどこいった?
四納言最年長なんだから宿直とのいシーンにいてもおかしくないのに。
明子が出るタイミングだとすると、もう少し先か〜。

さて、いきなり今日のメイン(自分基準)の話を早口で書いてしまったけど、いつものように感想を並べてみる。
その前に、新コーナー↓(試行錯誤中)

【今日のソウルメイト】
放免に連行される道長が追いかけて来たまひろにテレパシーを送る。
まひろもちゃんと受信してたみたい。
最後、散楽の場面でついに再会。
でもいつの間にスローモーション&ムーディな劇伴が流れるような感情を持つようになったんだろ?
前回までただの幼馴染って感じじゃなかったか。
(相変わらず主役に関しては薄味)

  • ドラマ上だとはわかってるけど、いくら身内でももう天皇の女御になった方とはあんな風に顔を晒して直で対面はしないだろうな…。

  • 道長がわざと何も考えてないアホぼん風に振る舞ってるのはなぜ?

  • 宿直シーン来た!
    公任の顔面偏差値が異常に高い。光ってる。黒い袍でさらに5割増し。
    それにしてもなぜ公任がイケメン遊び人設定なんだろう?
    枕草子だと斉信がそのポジションなんだけど。絶対俳優さんに寄せたなw
    それにしてもみんなタメ口だけど、道長が偉くなってもあの調子?

  • 実資が何か嗅ぎつけそうでビビる道兼に「(手引きさせた)女を抱いたのか?」と火の玉ストレートをお見舞いする兼家。驚くところを見ると道兼はそんなことは思ってもみなかった様子。
    第一話であんなことをした乱暴者とは思えない。
    兼家に「頼んだぞ」と言われて嬉しそうな顔するのが不憫すぎる。

  • 定子様✨ご登場。やっぱり道隆家も東三条殿に住んでる設定なのか。
    道隆は妹だけど詮子に敬語で話してるな。
    道隆の「定子を入内させるつもり」、貴子の「何にも動じぬ強い心を養わねば帝の后にはなれません」の言葉を聞く詮子と道長の微妙な表情……。
    詮子、この時の言葉を彰子入内の時、定子にそっくり返すんじゃ!?

  • 今日も繁子はセリフなかった…。せっかく繁子でひとつ記事を書いたんだから、はよ、道兼とどうにかなってくださいw
    まさか帝の毒盛りに関係してたり…?

  • 右大臣(兼家)が帝のお見舞いに行くところ。束帯の後ろ姿が見られた!
    長いきょを折りたたんで石帯の上の方に挟んでるように見えた。でもあれは普通は外歩きの仕様じゃないんだろうか。
    長いまま引いてる後ろ姿も見てみたい。

  • そういえば、東宮が今上の息子ではないって現在の皇室しか知らないと不思議に思うのでは。倉本先生が外部のコラムで説明されてたけど。

  • 兼家に言われた通り、実資にゴマをする道兼。訝しげな実資は「あそぅ」w
    仕事はテキパキこなすが実は女にヨワい(色んな意味で)実資。

  • 土御門殿の雅信一家団欒のシーン。
    唐突に穆子が新しい装束のことを言い出すのは後年、終生道長の装束の手配をすることになる(栄花物語)ことへの伏線か。あのおっとりした穆子が雅信の反対を押し切って倫子の婿に道長を猛プッシュするのが想像できない。

  • 土御門殿での集いでやってた偏つぎ、枕草子にも出てくる(第77段 頭中将のすずろなるそらごとを〜)。
    倫子の大切に育てられた姫君っぽさがすごい。屈折感ゼロ。今のところ、裏があるようには見えない。
    間違いなくまひろが見たことのない人種だろう。

  • まひろが為時に言う「間者」、これ平安時代にも庶民がつかうぐらい浸透してたんだろうか。武士の時代の言葉って印象。「摂関期古記録データベース」で検索してみたら「小右記」で1件、「権記」ではゼロだった。

来週はついに花山が即位する模様。
予告に懸案の「高御座」みたいなものが見えたけど、まさか…まさか…。
行成の叔父、義懐が初登場する。誰かに冠を取られてたけど、誰??
義懐を演じる俳優さんが「ヒール役」と言ってたのが気になる。
相関図やあらすじでは行成との血縁には全く触れてないのも。
忯子が出るということはXデーが近づいてるということか…。

ひとことも発しない行成がワンシーン出ただけでこんな(2000字超え!)では
一条天皇や中関白家が本役で登場した日にはどうなってしまうのか(怖)…w

ではまた次週!

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