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依存魔鑑賞へ至るまでと感想


遂にこの時が来たか…と思った。
地獄愛のパンフレットに書かれた次回作の概要、これを読んで素晴らしい映画が公開されるんだなとワクワクした。
それから早3年が過ぎて…ある日「ファブリスドゥヴェルツ 映画」で検索すると、


な、な、ある!!!!!!!!!!!!
「Adoration」!!!!!!!!!!!


これが最初の衝撃だった。
制作期間3年はまあ待ったうちに入らないけど、でもやっぱり(制作段階から)気になってる映画が公開されたという事実は嬉しい。
この知らせを聞いて日本公開を楽しみに待っていた。
まあ、今年中は無理だろうな〜と思っていた。
そうしたら、コロナが大流行し映画業界が壊滅状態になった。劇場公開がされなくなり、私の心は砂漠地帯のように乾燥していった。
エンターテイメント(芸術と言うべきか…)は生命活動に必須ではないけれど、無くなると決して満たされなくなるんだなと思った。
まあDVDとかで映画見てましたが。


そして2021年、2022年と過ぎ、もう無理か…と思っていた矢先。

諦めて北米版買ったアタイ



2022年12月14日「依存魔」公開決定のツイートが!!




歓喜のツイート

この時は本当に嬉しかったです。
諦めては無かったけど、生きてるうちに公開されたらいいな…くらい弱気だったので、感無量でした。
生きてるって素晴らしいよ!


2023年1月公開とのことで公式サイトを見に行ったら、と、と、東京のみ⁉️
この時も絶望しました。怒りもある。
まあでもこういう作品は後々全国公開されるからまだ焦る時じゃない…。
焦らず公式ツイート、サイトが更新されるのを待つんだと自分に言い聞かせた。
そして遂に我が県にも公開の予定が立ちました。
(劇場がミニシアターだったから予定が全然出なくてヤキモキしたけどそれはまた別として)

そして遂に…この時が!!!!!!
長々すみませんでした。でも6年は待ってるから気持ちがデカくなっちゃって…。

以下、観た感想です。



※ネタバレあり!!!!!!オメーらも見てくれ

この作品、楽園のイメージが強い!
森、川辺、少女と少年(グロリアとポール)、
光の描写
それらすべてが美しくてまさに楽園と言っていい描写だった。
楽園にいる人間と言ったらアダムとイブで、しかしこの映画のヒロイン、グロリアはイブであり禁断の果実だった!(赤い服着てたし間違ってないと思う。)
グロリアはポールを惑わし、楽園である病院から逃げ出してとある場所に向かう。
この映画は2人の愛の逃避行を描いています。


逃避行の道中では様々なことがあり、人を騙し、船を焼いたりして、今まで善良な人間として生きてきたであろうポールは罪を重ねる。
2人を助けてくれたトレーラーのじいさんの語る「愛」とは、ポールの行く末を暗示させてる?
いつか来る別れを目の当たりにして、ポールは何を考えたのか…

「別れない?」
「別れない」
「ずっと愛してる」

この文字を見るだけで泣けてくる。
ていうか劇場で泣いた。
他にも泣いてる人いて、それにも感動した。
同じ感性の人っているものですねぇ。

少年少女の愛の逃避行の行く末が破滅だったとしても、2人は別れることがないんだな…。

愛をテーマにした作品が好きになったきっかけが、ファブリスドゥヴェルツ監督の「地獄愛」だったので、それに続く愛の集大成がこの会話に込められていると思うと…。
感無量です。

作品を観る前はいつもワクワクするしドキドキもする。遂に始まるんだと思う気持ちと、今から終わりに迎ってしまうんだなと思う気持ちが2つある。
でも、この作品は劇場で観ることが出来て本当に良かったと思う。

ありがとう!そしてさよなら。

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