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【エッセイ】ロンドン・ナショナル・ギャラリー展

寒波到来の中、大阪に出る用があり
せっかくだからと
大阪市福島にある国立国際美術館の
ロンドン・ナショナル・ギャラリー展へ。

今月末で終わるようでお客さんの姿も少なくなかったものの適度な距離感で観覧できるような空間でした
国立国際美術館は地下に展示室を持つ珍しい美術館です
エントランスから地下に降り、地下一階にある受付を通ってコレクション展をやっている地下二階を通り過ぎて、地下三階まで降りるとようやくロンドン・ナショナル・ギャラリー展の入り口にたどり着きます。
荷物や上着を預けたかったのにロッカーが地下一階にあるのに気づかず地下三階まで降りてしまい、また地下一階まで上がるという昇降運動(と言ってもエスカレーター)を済ませた後、本展へ。


私が好きだったのは一番最後のパートの近代美術のところとコレクション展の現代アート展でした。ゴッホのひまわりとドガのバレリーナが観れて満足でした。あとはターナーの風景画。

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展ではイタリア、オランダ、英国、スペイン、フランスの画家によるルネサンスからポスト印象派までの絵画作品ですがコレクション展ではアメリカ、フランス、ドイツ、英国などのアーティストによる戦後から今日までの美術作品の展示でした。
それぞれ地域と時代を軸として展開しています
国立国際美術館としては国ごとのコレクション展は初だそうです

昔、美術館に一緒に行った友達が絵の見方がわからないから教えてほしいと言ってました。それを聞いて私は、私も教えてほしいと思いました(´⊙ω⊙`)
私は絵が好きなのでよく美術館に行くのでそんなふうに訊かれたんだと思いますが

私は歴史背景にも疎くて絵の技術もまったく知らないので
ひたすら絵として愛でるだけです
わあきれい、なにこれすごいリアル、みたいな結構残念な感じです

宗教画や皇室の自画像とかのヨーロッパ絵画に興味がありませんが歴史や時代背景を知るとさらに楽しめるんだと思います
音声ガイドやパネルで学芸員さんたちが楽しめる工夫をしてくださっているので興味がある人は利用するとさらに深く知識を得ながら観れます
子どもさんを連れてフェルメールの絵の前で
「絵の中になにが見えるー?」と一緒に見てあげるお母さんもいました
教養としての役割は美術館の大事な使命です

私は日本史選択だったのですが
たくさんの知識が同時に頭に入らないようで
100点中30点とかしか取れないくらいだったので世界史なんて夢のまた夢でした
なのでこれだけたくさんの国と時代と
錚々たるメンツの画家に揃われると
おおーすごいなーぐらいのざっくりとした圧迫感しか得られずなんかすごかったで終わります笑

なので私は基本的に1人の画家さんの展覧会や
無名の画家さんたちの展覧会の方が好きです
芸大の学生さんの展示とかも行ったりします
あと、建物や空間の雰囲気も大事だと思っています
歴史や情報を得て絵画を観る楽しさもよくわかるのでたまに(気が向いたら)勉強したりします

ちなみに神戸には素敵な美術館がたくさんあります
六甲アイランドという人工島には
神戸ファッション美術館、神戸ゆかりの美術館、小磯記念美術館とみっつもあり、どれも粒揃い。
JR線、阪急線、阪神線が全て揃う灘には
兵庫県立美術館、BBプラザ美術館(小さいですが良い美術館)、横尾忠則現代美術館があり、王子動物園や神戸文学館もある文芸アートの町です。ここには私の母校の高校があるのですがまったくもってアートに興味なかった私にはただの通学風景でありました。。(´ω`)ザンネン

絵や文章を描くとき
自分が頭の中で思ったり描いたりする心象風景や表現を絵画として表したりまとまった文章としてまとめたりすることはとても難しいことだと思います

なので表現者としての画家さんがどんな時代になにを見てなにを思い描くのか
そんなふうにして絵を観るのが私は好きです

個人的にはゴッホの揺らいだひまわりや佐伯祐三の揺らぎまくってる街の風景とか
ムンクのうわーなんでこんなことになるんやみたいな暗い絵を心配しながら観てるのが好きです(゚ω゚)ワオ

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