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ひょっとして私だけ?

「ちょっと聞いてよー!」

「私こないだ流産しちゃってさー!」

「そのあととか結構大変でさー もうやんなっちゃう!」

私はこんなノリで話がしたいのです。

私は薄情なんだろうか。

「流産してしまった」系の話で真っ先に出てくるのは流産したことがつらい、かなしい、現実を受け止められない、というような悲壮感漂うブログや体験談だ。

流産にもいろいろあるので、悲しい人がるのは当然だけど、私くらい平然としている人がもっといてもいいんじゃなかろうか。いないのか?

「私ぜんぜん気にしてません」っていう体験談はあまり聞かない。

それもそうだとは思う。だって、しんどいことは何か形にして”しんどいアピール”をすることですっきりすることもあるけれど、そもそもしんどくもなんともないのだったらなにも自分から何かを発信する必要もないのだから。

ということで、私のようにへっちゃら系が他にもいると信じているわけだが。


こんな私だけど、

「赤ちゃん産めなくてごめんなさい」って涙ぐんだり、

ちょっと落ち込んで見せたりした方が、かわいい嫁だったかなーと今更思う。とくに義母に対して。

流産後に、夫と二人で義母に、

「(おもに夫に対して)あんた平気なの?私が流産しちゃったときはパパもすごく泣いていて…」

と言われたことがあって、義母も流産経験者で、しかもつらかった人だから、私たちが平気でいるのは気丈に振舞っているからではないかと心配だったようだ。

だがしかし。そうは言われても。

妊娠初期の流産なんて健康だろが不健康だろうが、7人に1人くらいの確率で起こるんだし、気をつけようがないし、何か私に原因があるなら泣きたい気にもなるけれど、原因なんてわからないし。仕方ないものは仕方ないじゃん。泣いてどうにかなるものでもないしって感じなわけですよ。

義母の中で私が、”物事に動じない肝の据わった嫁”として認識されていればいいけれど、”子どもがいなくなってもなんとも思わないふてぶてしい嫁”になっていなければいいなと願うばかり。

(その後1年くらいたっているけれど、義母は変わらず優しいので私は恵まれていると思います)

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