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乃木坂どこへのすすめ

乃木坂6期生の応募が始まったということで、乃木坂どこへをぜひ最初の番組にしてほしい一心で書きます。『おお、乃木坂どこへの感想文だ。「面白い」と書くだけでこの厚み?』(ブリカスvo)と思っていただいて良いです。


乃木坂どこへの素晴らしさ

ありのままの空気感


やはりこれですよこれ。素に近い自然体の感じが良く出てます。メンバーがわちゃわちゃしてるのをみるだけで幸せになるのがオタクというものでしょう。

ある程度台本、段取りが決まっている普通のバラエティ番組と違い、何も予定を立てずずーっと街ブラするので空気感が緩いですし自然な反応が出やすいです。すると自ずと一人一人のキャラ、人柄がよく表れてきます。

例えば清宮レイの溌剌な様、早川聖来の貪欲さ、掛橋のネジが外れている様(いい意味ですよ、当然)など枚挙にいとまがないです。

また、4期生同士の関係性も見えてきます。例えばバス車内でのかっきーのイケメンっぷり、「さくちゃんは私たちのペット」(!?)、あやレイなどこちらもキリがないです。

そして特筆すべきはその関係性が可愛らしいものだけでなく10代の等身大の悩みもまた含んでいることです。

例えばやんちゃんは新橋のランチの時、メンバーに冷たく当たってしまうことがあると打ち明け、矢久保と東ブクロのフォローで泣きました。やんちゃんの若さ故の悩み、そしてそれをフォローする矢久保の優しさが詰まった良いシーンです。
また、熱海城から悩みを大声で叫ぶシーンでは直接の感情表現が苦手な掛橋がせーらに愛が足りないと言われ、掛橋は「一人でいたらいつも気にかけてくれてありがとう」と言い、お互い抱き合う感動的なシーンがあります。

大好き

こうしたキャラ、関係性がリアルに直接的に伝わってくる番組は乃木坂どこへしかありえないでしょう。最後のモルック回で森田がメンバーのことを詳しく語れていたのも頷けます。

MC(さらば)との関係性

この番組で表れているのは4期生だけの関係性ではないです。さらば青春の光との関係性も非常に良く表れています

さらば青春の光(森田)が以前インタビューで「学生時代を思い出す」と言っていたようにメンバーとさらばの二人の距離感が近いことがわかります。

それによってメンバーが泣いたらさらばを責めるし、清宮レイは最初さらばがMCと知ってがっかりしたと本人に言えるし、早川聖来はマチュピチュetcに行けず森田が番組側についたことに文句言えるし・・など「さらばvs4期」の気の遣わない構図が出来上がったのだと思います。(当の森田は泣かせたら炎上するので気を遣っていたらしいですが)

この気の遣わない関係を秋元康は狙っていたと言っています。今の乃木中やスタ誕ではなかなか見られないですよね。

純粋に面白い

純粋なバラエティとしても面白いです。さらば青春の光の手腕によるところも多いでしょうがメンバーのことをこの番組を通して理解してるからこその面白さがあります。

特に面白いのが熱海回です。清宮レイが企画に全力なのをすでに知っている(バッティングセンターの回など)からこそ、モノボケでボケずに何度も挑戦する清宮レイのことをさらばはうまく笑いに変えていました。

テロップがいい味を出している

また、アイドルではなかなか笑いが生みにくい大喜利でも森田があえて掛橋のセコンドにつき回答を与えた上で、その回答を「ダメ!」と裏切る形で笑いを生み出してました。これも相手が掛橋でちゃんと反抗できる子だと分かってるからできてるんですね。

裏切られた瞬間の掛橋沙耶香

印象的なのは大喜利中で「楽しい!」と発言していた掛橋の姿でした。この熱海編を境にさらばとの距離がグッと縮まった感じがあります。するとまた良くキャラが出るようになって面白くなる・・・という好循環が生まれていました。

5期生の仮版はどうだったか

5期生も乃木坂どこへの形式でやりましたね。4期とさらばほどの良さは出てなかったように思います。やはりスタ誕を通して芸能人になった彼女らが同じ枠で緩い空気感を出すのは難しいのでしょう。一番初めにやる重要性を感じました。

まとめ

まだ一般的にもMCにもメンバーのキャラがわかっていない状態ではそれが良く表れる乃木坂どこへをまず最初にやるのが良いでしょう。

とにかくその状態で歌を歌わせたって何も分からないです。物事には順番があります。論外です。out of the blueじゃなくてout of the questionです。

乃木坂どこへは初期の彼女らにしか出せない空気感、キャラを存分に出してくれます。後から振り返って最も感慨深くなる番組です。

完全なプライベートでもかしこまった番組収録でもない。一般人でもテレビ慣れした芸能人でもない。無秩序と秩序の間にある不安定で刹那の時空に永く伝わっていく光を見てしまった私はこれを諦めることができないのです....。




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