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押しボタン式信号機でボタンを押さずに待つ人たち

自宅の近所に歩行者用の押しボタン式信号があります。
通る車はさほど多くなく、でも全然車が通らないとは言えないくらいの交通量。
多くの歩行者はボタンを押さず信号無視して横断してしまうんですが、ちゃんと信号が変わってから渡る人も少なからずいます。

ここで、ボタンを押さずに信号が変わるのを待っている人を見かけることがあります。

私も一緒に渡りたいときは、「押し忘れてるのかな?」と代わりに押してあげたりしますが・・・
ときどき遭遇する厄介なのが、ボタンの目の前にいるのにボタンを押さずに突っ立っている人。
邪魔で押したかどうか見えないので「まぁ押したんだろうな・・・」と思って待つ。でも、一向に信号が変わらない。
しばらく経って、対向に人が来てボタンを押し、やっと信号が青に。

本当に迷惑です。
実質、通行妨害。地味にイラっとします。
交通違反行為として取り締まれないのかな。

そんなこと滅多にないのでは?運が悪かったのでは?と思われるかもしれませんが、意外と多いんですよ。
最近はリモートワークなので、さほどその横断歩道を通らなくなったのですが、以前は週1回は遭遇していました。

なぜだろう?なぜ押さないのだろう?

いろいろ考えて、思いつくものを挙げてみます。

1. 押し忘れている or 押したつもり

一番多いのはこれだと思います。
例えば、仕事で疲れてトボトボ歩く帰り道、今日はもうあと寝るだけだー、などと考えながら信号が赤なのを見て何となく立ち止まり、そのままぼーっと立ち尽くす・・・
ええ、私もやったことがありますよ。
周りに人がいなかったんですがちょっと恥ずかしかったですね(笑)

2. 押し方を知らない

んなわけないじゃん!目立つところに設置してあるし、黄色い箱に丸くて赤いボタンをPush!分からないはずがない!
と思いきや、

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最近のはボタン式ではない!

ここ数年で、上のようなタッチ式に切り替わったところが多いようです。
ボタンではないんです。タッチパネルです。タッチ部分が周りと同色。絵が描いてあるけど。
もしかしたら、これのどこを押せばいいのか分からない人もいるのかも。

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真の押しボタン式

ちなみに↑が旧来の押しボタン。こちらもまだ現役ですが、どんどん設置個所が少なくなっています。
ボタン部分は赤っぽいですね。これと比べると、タッチパネルは分かりづらい。

3. 押しボタン式信号の存在を知らない

「小学校の近所には、交通安全教育のために必ず押しボタン式信号機がある」みたいな話を聞いたことがあります。
本当かどうかは分かりませんが、少なくとも私の経験では小学校どころか中学、高校の近所にもありました。
なので、日本に住んでいて押しボタン式信号を知らないとは考えづらい。
しかし海外出身者はどうでしょうか。
自国の押しボタンと形状が違っていて気づかないかもしれないし、そもそも押しボタン式信号機がない国も・・・?

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ボタンの上にこんな表示があったりしますが、あまり目立たないし、日本語、英語、中国語、韓国語が分からなければ読めないですよね。
実際に私が遭遇したことがある中に東南アジア系と思われる人がいましたが、この注意書きにもまったく気づいていない様子でした。

4. 押したくない

押さずに渡るならば、まぁ分かります。交通違反ですがよく見かける光景です。
しかし押さずに信号を待っているとは、一体どんな理由が?
潔癖なので触りたくない、社会への抵抗、単なる気まぐれ、謎の社会実験・・・

私が遭遇した中で最も酷かったのが、ある若い男女。
ボタンの前で談笑しながら、明らかにボタンをチラチラ見て、でも押さない。
私は道路の反対側にいて、ボタンを押してないのに気付いたので押したら、なぜか笑われたんです。しかもこちらを指差して(怒)
まぁ酔っぱらってたのかな?とかも考えたんですが、その日の夜は腹が立って眠れませんでした(誇張表現)

押しボタン式信号機は必要か

冒頭でも言いましたが、そもそも押す人が少ないんですよね。
特に大人は押さずに渡る人のほうが多く、車が通ってなくても律儀にボタンを押して渡るのはほとんどが小学生くらいの小さな子どもです。
足腰が弱ってフラフラ歩いているような高齢者とかにはちゃんとボタン押して青になってから渡ってほしいところですけど、それでも交通事故になりそうな状況には滅多に遭遇しないので、信号の「歩行者を守る」役割としては半分くらいしか用を成していないんじゃ?という感覚も否めません。

そろそろ新しい方式を模索する時期に来ているのではないでしょうか。
たとえば自動車用の信号に「感応式」というものがありますが、これはセンサーで交通量を監視して、青信号の長さを調整しているようです。
これの歩行者用を作るとか、どうでしょうかね。
しかし自動車用の道路に比べて歩道は範囲が曖昧ですし、信号を待っている人とそうでない人を判別したりしないといけないので、そこはAIに頑張って学習させて精度を上げていくとか。
もしくは歩行者と自動車の立場を逆にして、歩行者側を常に青にしておいて、車が近づいたら赤にするとか。
車と歩行者の速度差の問題とかもありますので、これの実現は自動運転が普及してからになりそうですが。

こんな新しい方式になることを期待しています。
もう変わるはずのない信号で待ち続けるのはイヤです(笑)


※この記事は「アランチャの書きたかったことを吐き出すAdvent Calendar 2021」の3日目の記事です。


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