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あるゲームUIデザイナーの1日 ―その1―

こんにちは、アラです。
ゲームUIデザイナー7年目になりました。

今回は「自分の仕事(ゲームUIデザイン)を振り返ろう」というテーマでnoteを書こうと思います。以下のような方へ何らか参考になれたら嬉しいです。

・ゲームUIデザイナーになりたい方
・他のデザイナー職の方
・とりあえず興味ある!な方

前回まで書いていた記事の続きはちょっとだけお休みします。(こちらの記事も見てもらえると嬉しいです!)

1. ざっくり1日のまとめ

09:00~11:00 出勤&ごあいさつ
11:00~14:00 なんともジャズな打ち合わせ
14:00~16:00 とにかく資料集め
16:00~18:00 まずはPhotoshopで初稿
18:00~20:00 同時にAfter Effectsで初稿
To be continued...

今回は「14:00~16:00 とにかく資料集め」までを振り返ろうと思います。
なお、時間については1企業のことではなく経験した複数企業のことをごちゃ混ぜにしております。業務内容については直近よくやっていることをまろやかにボカしております。

2. 09:00~11:00 出勤&ごあいさつ

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ゲーム会社の朝は(比較的)遅い…。
遅いかつ、裁量労働やフレックスタイム制が導入されていることも多いので、午前中は人がまばら…!なこともあります。

執務スペースに入ったら「おはようございまーす」と歩きながら挨拶しつつ自席に向かいます。挨拶するorしない、については「する、しかし自主性には任せる」ところが経験上多かった気がします。挨拶?なんだそれは?みたいなところもありましたがちょっと寂しいな〜と思っていました。ほどよくユルいほうが好みです。

3. 11:00~14:00 なんともジャズな打ち合わせ

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さて、自席について業務スタート!
直近のお仕事では自分以外にリードUIデザイナーの方がいらっしゃるので、新しい業務内容の打ち合わせをします。

打ち合わせのスタイルなのですが、個人的に『オーケストラスタイル』と『ジャズスタイル』と勝手に呼んでいる2スタイルがあるな…と思っています。

【オーケストラスタイル】
・『統率されている』『順序立っている』
・指揮者の元、各パートごとに役割が明確
・ドキュメントがしっかりしている
【ジャズスタイル】
・『奏者個々人の波長や感覚にゆだねる』
・柔軟、スピード感がある
・ドキュメントはない、もしくはちょっと古い

どちらも良し悪しがありますが、今はどちらかというとジャズスタイルの打ち合わせ(ないし開発スタイル)かなぁと思います。

ジャズスタイルの打ち合わせでは以下のことに気を付けます。

・口頭での打ち合わせを簡単にでもドキュメントに
・ドキュメントを打ち合わせた人にも展開する

4. 14:00~16:00 とにかく資料集め

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よし!打ち合わせも終わったしPhotoshopを開いて制作…!とはなりません。ここからそこそこ時間をかけて『資料集め』をします。資料を集めずに手を動かすと碌なことにはなりません…。資料集めでは以下のことが達成されるように気をつけます。

・IPもの(原作のあるもの)の再調査
 └ 原作のトンマナを確認して齟齬ないように

・競合の再調査
 ├ ゲーム性での競合タイトルはどうなっているか
 └ テイスト面での競合タイトルはどうなっているか

・流行の再調査
 └ 目指すテイストの流行がどうなっているか

・UI表現の再調査
 └ ○○という機能の表し方はどうするのが適切か

・これまで作ったものの再調査
 
└ すでに作ったUIとルールが逸脱しないか

資料集めは制作前に1回やって終わり…!ではなく、都度必要となったら行います。また、再調査、と書いているのは『基本的には案件開始時に調査済み。だけど、改めて今回つくるもの用に再編集する』ような意味です。

具体的な調査で使用するツールは、案件によりますが(特に競合の再調査、では実際に何ヶ月も前から競合タイトルを遊び尽くしていたりします)よく使うのはPinterestとPureRefです。

5. 次回へ続く…

だいたい1日の半分を振り返ってみました。(お昼は食べてます!)次回は後半の制作部分について振り返ろうと思います。

では、また!

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