かわいげ

結婚して10年が過ぎて、
あんなにも大好きだった夫に
苛立ちしか感じない日も増えた昨今。

なぜこんなことに…

毎日の積み重ねとは恐ろしいもので
小さなことから大きなことまで
数多のやらかしを重ねてきた夫を
許しはしたものの、赦せてはいない…
みたいな。(？)
なにか事が起こると
「あ〜ほらやっぱり！この前もさ〜」って
わざわざ前のことまで思い出して、
また更に腹を立てる。

女ってそうなんですか？
私が性格ねじ曲がってるだけ？それもそうﾀﾞﾈ。

夫は夫で、私に対して腹が立っているだろう。
ブクブクと太り、態度までデカくなり。
しかし、そうさせたのはどこのどいつだ？
くらいに思っていたのだが。

これではいけないと、どこかでは思っていた。
いずれ子が巣立ったとき、
我々夫婦は一体どうなっている？
今よりもっと冷え切っていること請け合いだ。
また夫のことを心から大好きにならなければ。
(今だって別に嫌いではないが)

夫は何とも思っていないどころか
円満だと思っていたのも恐怖体験…

でも具体的にどうする？
いや、今さら昔のようになんてなれない。
ぐーるぐる逡巡したが、推しを通じて
私は学んだのだ。

変わっていけるのは自分自身だけ。
それなのである。まさにその通り。
私は夫に「なんでわかんないんだろ」
「なんでいつもこうなの」と
相手が変わることを望んでいた。
それでは状況は変わらなかった。
ていうか、自分も変わっちゃってっから！
相手もだけど、自分も！

まずは自分自身が変わること。
こんな当たり前のことにさえ
教えてもらわないと気づかないのだ。

昔のようにとまではいかないが
少しずつかわいげを取り戻してく…

夫だって、ある意味私の推しであったのだ。
せっかく縁あって結婚したんだから、
やっぱ大事にしようぜぇ？なァ？
推しに向けている気持ちを
少しだけ小分けにして、
夫へ向けていた愛情を思い出す日々。
悔いなく生きようと思い直した。
まだまだ途上。