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最新戦法の事情【振り飛車編】(2020年11月号 豪華版)

どうも、あらきっぺです。

タイトルに記載されている通り、振り飛車の将棋を見ていきましょう。

なお、当記事の注意事項は、こちらをご覧くださいませ。


最新戦法の事情 振り飛車編
(2020.10/1~10/31)


調査対象局は66局。それでは、戦型ごとに掘り下げて行きましょう。


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◆先手中飛車◆
~初手▲5六歩の是非~


13局出現。9月と比較すると、出現率は7.9%→19.7%と高騰しており、大いに興隆している印象です。

現環境の特徴としては、初手に▲5六歩と指すケースが多くなっていること(9局)が挙げられますね。初手▲5六歩は先手中飛車宣言であり、この手が多く選ばれているということは、他の戦法よりもこの作戦に絶大な支持があるということの裏返しだと受け取れます。


なぜ、ここまで先手中飛車の株が上昇したのかと言うと、強敵である後手超速に対抗できるようになったことが要因の一つとして挙げられるでしょう。(参考図)

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図のように、▲3九玉型で駒組みを進めるのが面白いアイデアですね。これの発見により、先手中飛車の市民権が回復したという経緯があります。

なお、この指し方のメリットにつきましては、以下の記事をご参照ください。

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後手超速が怖くないのであれば、先手中飛車は頼もしい武器です。ただ、初手に▲7六歩では△3四歩のときに先手中飛車が採用できません。確実に先手中飛車の将棋に持ち込むには、初手に▲5六歩を指す必要があります。こういった背景があることから、初手▲5六歩の採用数が多くなっているのではないかと推察されます。


しかしながら、居飛車も黙ってはいませんでした。初手▲5六歩を逆手に取るような作戦を披露した将棋が表れたのです。(第1図)

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