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【あひろ場13】占うことの恥ずかしさ――ないしは、占いの結果13(18200文字)

占わせてくださーい😆!

って呼び掛けて、

1、生年月日
2、出生時刻
3、出生地


を教えていただき、

誕生時の星の度数から

星どうしの角度を読ませていただく、

って活動(あひろ場活動)に、

最近

ここnoteで興じさせていただいている。

お陰さまで

参加者さまの絶えることなく

現在に至っている。

いろんな方の

いろんな内的な景色

見詰めさせていただき

いろんなことを思わせていただけて嬉しい。

――でも、

ちょっと恥ずかしい😆💦

なにが恥ずかしいかっていうと、

占い

に興じてしまっているこの僕自身が恥ずかしい😆💦


僕はこれでも知性派を気取っているのである。

学生時代は勉強で1番をとっちゃう類いのアホだったし(と自慢しているようだが自慢でもない)、

社会人になってからは1軍雑誌の編集者を歴任しちゃう類いのアホだった(とさらに自慢しているようだが自慢でもない)。

勉強や仕事ができる類いのアホ(バカというよりまあアホだ)は世間じゃ知性派だとみなされる。

少なくとも痴性派だとは目されていない。

そんな僕が

迷信

というレッテルを

その胸に(占いとやらに胸があるのか知らないけど)燦然と輝かせちゃってるような占いに、

目の色変えて夢中になってる!

ってありさまが、

自分の目から見て

オケラレベルでなくモグラレベルで恥ずかしいのである😆💦

――でも、

「じゃ、あひろちゃんは占いを信じてないの?」

って質問されたら、

「信じちゃってます😆」

と僕は応える。で、

「ただし100%ではないけど」

と付け加える。

――占いが

ぜんぜん当たっていない

って思えるならまあ平和なのである。


天空の星たちの角度が

個人の人となり



時々の運命

やらと関係している――

だなんてことは

僕らの科学的なセンスに照らして、

フツーにあり得ないことだし、

っつーか、

あってはならないことであるよな!

が、

当たっている

とは言い切れないまでも、

当たっているように僕には思える

とは言い切れてしまう程度には、

そこに

なにかがある――

ように思える。

『なぜ人は騙されるのか?』

みたいな書物もさんざん読んだし、

いろんな角度から

いろんな認知バイアスを想定しながら

いろんな角度を読ませていただいてきたが、

やはり、

配置には有意な象徴性がある

ように感じられてならない。

己の知性に対する冒涜

のようにさえ思われるのだけれども、

あるものをない

とはまあいえない。

なにかがある――。

で、

僕はアホなんで

だからこそ僕なりにいろいろと「考えた」。

ある種のアホってのはアタマをぶんまわしやがるのだ。

――論理性を尊ぶ僕だけど、

論理性に感性を掛け合わせるみたいにして

いくらか「瞑想的に考えた」。


で、

思うのだけど、

因果的

にではなく、

共時的

にできているのが

「そもそもの」僕ら

であり

世界

なんではないか――??

近代科学も仏教も

因果を尊ぶわけだけど、

生きてると、

因なき果に

ちょいちょいでくわしてしまう。


偶然の一致だとか――。

量子力学のエンタングルメント――

みたいなことも頭をよぎる。

かつていちどでも相関したあれとこれは

のちに遠く隔たったりしても

やはりセットであり続けるらしいではないか。

――要するに、

「時(timing)」

なんじゃなかろうか、

あらゆる事象は。

――ある「時」点が、

あることを象徴していて、

その時点に含まれるあらゆるあれこれはみな

相似的な模様

を描くのではなかろうか――??

易者の易のように??

「時」とはなにか――?

「移り変わり」だ。

変化する以前の固着した1点と、

その後の変化。

「時」は目に見えるか――?

見える。

木の枝の揺れで風が見えるように。

――例えば

星たちの配置……

その規則的な変化。

……繰り返し。

……なんにもない宇宙に

隔たり合って存在する

バカでかい天体たち――

それらの規則正しい運行が

配置を作り、

変化し、

その変化により

「時」を可視化させている。

――宇宙の時計。

この時計、

すなわち万華鏡のような模様

が象している「時」――、

それがホロスコープだ。

――ネイタルなホロスコープは、

誰かが誕生した瞬間の「時の模様」だ。

――生きていると時間が流れる。

宇宙の時計が時を刻む。

すなわち

天空の配置がメカニカルな正確さでもって変化してゆく……。

「時の模様」が変わってゆくのだ。

――ホロスコープが変化してゆく。

トランジットのホロスコープは、

その「時々の模様」だ。

……フランス製のメカ、「プラネティカ」↓を思い出す。

――例えば

僕という存在、

これは、

「ある時点において成立した有機体」だ。

「その時点に含まれていた象徴性」は、

僕に「内包され続ける」。


……エンタングルメントみたいに。

生きて「やり過ごしてゆく時々」と「内的な時」との相関、

それが、

「経過(変化の連続)」を生きてゆく僕――

なのであるな。

初期値に経過値を掛け合わせながら、

川面に浮かぶ泡のように、

生まれては消えてゆくのが、

「時々の僕」だ。

――僕とは、

その「時々」と共時的に、

内的な模様を反応させながら

形づくられてゆく「模様そのもの」だ。

僕という模様=出生時の配置×時々の配置

――時のむすぼれ。

僕らも、

物質も、

観念も、

世界も、

みんな「時のむすぼれ」なんだ。


――むすぼれては

――ほどけて

――ほどけては

――むすぼれて。

……って考えると、

「僕って現象」のオリジナリティは、

キックオフ時点の模様により担保されている
わけで、

ってことは、

やはり「僕の番地」は、

1、生年月日
2、出生時刻
3、出生地


――なのであるよな?

そこからなにが

どんなふうに変化してゆくにせよ、

掛け合わせの不変的なほうは、

常にそれなわけで――。

人たちは――、

他者や環境や状況や、

いろんな対象とかかわり合いながら、

「集合的な模様」もまたこしらえてゆくわけだが――、

そういうミックスの初期値は常に、

あらゆる個々の「生成時の番地(座標)」なわけで――。

……みたいに考えると、

ホロスコープってのは実に、、、

「主体が開いてゆく大元のかたまり」、

要は「種」なんであるかな――??

――種に詰まってる可能性を僕は

読ませていただく。

――可能性は、

時々に応じて

開花したり――

開花しなかったり――

してゆくのだろう。

星占いというセオリーでは解き明かし得ない

「ほかのさまざま」にも影響されながら、

可能性は、

それでもホロスコープが示した傾向を免れ切れないまま……、

開いたり――

開かなかったり――

してゆくのだと思う。

――そんな曖昧な、

すなわち100%でない、

可能性でしかない指標なんて、

生きてゆく上でなんの役にも立たない……

どころか、

人によってはノイズとなってしまうだろう……

みたいに思われる方もいらっしゃるだろうし、

その通りだ、

と僕も思う。

――占いに

実利的な効能なんて、

ほとんどないんじゃないかな??

が!

――有効だ、

とそれでも僕が伝えたいのは、

結局のところ、

以下に尽きる――。

――もしも君が、

天命やら運命やらに抗って、

頑張って――、

頑張って――、

頑張り抜いて――、

それでもうまいこといかなかったら……、

そしたら、

ホロスコープとにらめっこして、

――なあんだ、

――角度のせいか、

と思って

あきらめたらいい(できたら「諦める」じゃなくて「明きらめる」のほうで)。


――星のせいにして、

自分に自分が許されたらいい。

――だって、

「配置」が僕らの初期値なんだから。

どうにもならないことはどうにもならない――。

それを知るのもまた人生だと思う。

――そして、

どうにもならない自分の、

その「ありのまま」こそが、

愛されるべきオリジナリティなのだ――


ってことにも気が付けたらいい。

――心の底から自分を赦し、

状況を赦し、

愛してやればいい。

――僕にも君にも、

自分に肯定してもらえるだけの価値がある。


――生まれてきたってことはそういうことだと思う。

――そういうことを「体験的に」……そう、

まさに「体得する(?)」ために、

自分の度数や角度と見詰め合ってみることは有効だし……、

自分の配置とは違ういろんな配置を見詰めさせていただくことは、

自身を含めたいろんな存在を愛するためにも、

やはり有効なんじゃないか――

と僕は思う。

――だから僕は占いに興じているし、

占いの部分的な信憑性に対して謙虚でいられるし、

ゆえに参加者を募り続けたりしちゃっているのだなあ。

恥ずかしながら( 〃▽〃)!



あひろ場

にご参加くださったIさんから、ご感想のメールを頂戴いたしました。許可を頂けましたので、一部を転載させていただきます😃✌️

……
――「矛盾」当たっております…。
全部0か100かで考えてしまうなと自分でも思っていたので、矛盾という言葉が出た時にしみじみそうだなと感じました。

今年の4月から新社会人になりまして、ブランディングの会社に入社しました。
大変ではあります。ただ自分自身の長所短所が顕著に現れて、すごく人間的にも技術的にも成長していけると感じていて、その点も当たっているなと思いながら見ておりました。

爆買いしちゃいます笑。気前よく奢るとかもしてしまいます…。
人の事が好きでコミュニケーションも好きですが、同時に嫌いであるという矛盾……。
内的に男性になったり、女性になったり…もよくあります。
すごい本当にめちゃくちゃ当たってます。書かれていること全てにずっと頷きながら読ませて頂きました。

>「‎二律背反を融合」「光と闇の合一」
すごくいい言葉で心に響きました。

この度は占っていただきまして、ありがとうございました。改めてこれから気合を入れて頑張っていこうと思います。
……

Iさんからのメールより

占いの結果、こちらも許可をいただけましたので、以下に掲示させていただきます😃✌️

太陽と月の重なりが、配置図全体を統合的に照らしているように観じられました。

Iさん、参加してくださりありがとうございました!

手書きですみません💦

■度数
太陽:水瓶座1度
月:水瓶座0度
水星:山羊座7度
金星:魚座8度
火星:牡羊座22度
木星:乙女座18度
土星:蟹座8度
天王星:魚座1度
海王星:水瓶座12度
冥王星:射手座21度
アセンダント:射手座19度

■解読
永(なが)らへば
またこの頃(ごろ)や
しのばれむ
憂(う)しと見し世ぞ
今は恋(こひ)しき
――藤原清輔朝臣(ふじわらのきよすけあそん)
――だなんて、枕を置かせていただきつつ始めさせていただきます。
いつもは私、ネイタル(誕生時の角度)をのみ読ませていただいています。その方の内的な景色、すなわち持って生まれた人となり――みたいなことを。
トランジット(現在進行形の運命)等は読んでいません。未来の、いつなんどきになにがある、とか、そういう予言めいたことをしちゃうのは怖いし、迷いに答えを与えて実利を授ける――みたいなことをするのがよいとも思わないからです。
その方の内的な、生まれながらの配置を読ませていただき、もって受容させていただき、私が私自身を受容する足掛かりにもさせていただき、もしもなにかを促すのだとしたら、その方に、その方自身についての自己肯定をのみ促す――、みたいにさせていただいているのでありました。
が、しかし、今回はイレギュラーながらトランジットについて、冒頭にて少しだけ語らせていただきたく存じます。
なんとなれば、この方、今まさに人生で最大の「変容」の渦中にいらっしゃるのではないか――とお見受けしてしまったからであります。
占ってください、と言われて、たまわりました、と応え、配置を見させていただいて、なのにこの「変容の渦中」について一切触れない――、というようなことは、いくら私が「僕は占い師じゃないんで」などと嘯こうとも、人としてどうなんだろうか――、と思えてしまうので、日頃の趣旨を変えて今回はトランジットについて述べさせていただきたく存じます。
そのことが、この方のネイタルを語る上での前提にも、この方の配置だと、なりそうでありますので。
――ズバリ、この方のネイタルな(生まれたときの天空の)「太陽と月の重なり(コンジャンクション)」に対して――、今、およびここ数年来、そして今後しばらく、現在進行形で運行中の、天空のラスボス冥王星が、タイトに重なっており、重なり続けてゆきます。
冥王星というのは、ホロスコープ的に見て、いちばん遠い星で、それゆえにいちばん遅い星です。影響は数年続きます。
冥王星が暗示しているとされるのは、「徹底」や「変容」や「100か0か」や「破壊と再生」等々です。
これまでのあれこれを、徹底的なまでに破壊して、根本的な「変容」を迫り、新しい価値体系を確立します。とてつもないパワーの星なのです。
さて、ネイタルの(生まれたときの天空の)度数をご覧ください。
――
太陽:水瓶座1度
月:水瓶座0度
――
この方の太陽と月は、ともに水瓶座にあり、誤差1度で重なり合っています。
ニアリー0度の重なり合いを「コンジャンクション」というのですが、コンジャンクションは、アスペクト(有意な角度)のうちでもいちばん強力な配置です。
星双方の象意を、よい意味でも、わるい意味でも高めるアスペクトであります。
ここで、代表的なアスペクトについて見ておきましょう。
――
※メジャーなアスペクト
・コンジャンクション(ニアリー0度)――「合一」を象す。
・セクスタイル(ニアリー60度)――「調和」を象す。
・トライン(ニアリー120度)――さらなる「調和」を象す。
・スクエア(ニアリー90度)――「葛藤」を象す。
・オポジション(ニアリー180度)――「対立」を象す。
――
配置図をご覧ください。
赤い線が「葛藤」や「対立」の角度です。ハードアスペクトといわれています。統合すべき課題を象しています。
青い線は「調和」の角度です。ソフトアスペクトといわれています。星どうしが協調的に関係しているのです。
この方の天王星や海王星は、いずれの星とも有意な角度を形成せず、ポツンとしていますが、これを「ノーアスペクト」といいます。その星の力が極端に象れたり、まったく象れなかったりします。その星の力をどう使ったらよいのかわかりかねるかもしれません。
――さて、話を戻しますが、配置図の左下で、この方の太陽と月が重なっていますね。コンジャンクションです。
――
太陽:水瓶座1度
月:水瓶座0度
――
太陽も月も、この方個人を象すたいへんに大事な星です。
太陽は、「意識」や「人生の目的」や「社会的な自分」や、女性であるなら「夫」を象しています。
月は、「個人的な無意識」や「感情」や、「幼少期」や「母」や、女性であるなら「妻としての自分」を象しています。
太陽と月の重なりは、「意識」と「無意識」の一致を象しているわけですが、そのあたりについてはのちに詳しく見てゆくことにして、ここでは、この方の重要な星が、水瓶座の頭で重なり合っていることについてのみ着目してください。
――さて、トランジット(現在進行形の運命)について述べると書きました。
天空のラスボス、「徹底的な変容」を迫る冥王星は、現在、2008年以来いた山羊座を離れ水瓶座に移りつつあります。
冥王星は逆行(見た目のリバース)をする天体で、今まさに順行と逆行を繰り返している最中だったりするのです。山羊座と水瓶座を行ったり来たりしているのでした。今年の11月までそんなあんばいです。
ある星座(サインといいます)から隣の星座(サイン)に移るとき、冥王星は、社会的なレベルの、いえ、地球的なレベルでの「変容」をもたらすとされています。
誰にとっても、この数年は、なかなかにヘビーな年なのかもしれません。かくいう私もヘビーな数年を過ごしております。
冥王星がサインをまたぐときは、誰にとってもたいへんな年が続くとみてよいわけですが、この方の太陽と月は水瓶座の頭にありますので、この方個人に対して冥王星は、とりわけ、すさまじいパワーを今まさに照射しているものと思われます。
ネイタルな(生まれたときの天空の)太陽と月に、トランジットの(現在運行中の)冥王星がコンジャンクションしている――ということです。
このために、この方の太陽と月は、すなわち意識と無意識は、徹底的なまでに揺さぶられ、「根本的な変容」を迫られているのではないかとお見受けするのです。
たいへんな時期をお過ごしなのではないでしょうか――?
たいへんな――と書きました。漢字で書くなら、もちろん「大変な」。大きく変わる、という意味です。
わるい変化のみではなく、よい変化を含めての「たいへん」さであります。
――私個人について書きます。
私が生まれたとき、冥王星は乙女座にありました。
蠍座にある私の太陽と、セクスタイル(ニアリー60度の調和角)を形成していました。
私の場合、太陽と冥王星は「なかよし」であったわけです。
ネイタルでの角度が、このように、ソフトアスペクトであったりすると、その後の人生の時々で冥王星が、個人的な天体(太陽、月、水性、金星、火星)にコンジャンクションしても、わりと嫌な感じを受けなかったりします。私の場合はそうでした。
「変容」を迫られ、自分がそれまでの自分ではなくなるような感じを、コンジャンクションしている数年受け続けましたが、――そして実際に既存のあれこれが「破壊」され、ベースごと「刷新」されたりもしましたが、私の場合、それらは、私個人を超えたパワーにより「脱皮」をさせていただけたような、そう悪くはない体験でした。
ヤゴがトンボになるような体験だったのです。
生まれたときに乙女座にあった冥王星は、私が就職活動を始めた頃、私のネイタルな太陽に、ちょうどコンジャンクションの位置に来ました。
私のネイタルな太陽は蠍座にあります。冥王星は蠍座のルーラー(支配星)でもあります。エネルギーの相乗がスムーズに働いたかもしれません。
また、私の場合、ネイタルの太陽にネイタルの海王星がコンジャンクションしていますから、「夢」や「理想」を象す海王星ごと太陽が、冥王星のパワーに晒されたことになります。
いつにないパワーが私を満たし、私は、それまでの私以上の力を発揮し、すこぶるな倍率の試験をパスして希望の出版社に入社し、憧れの漫画雑誌の編集者になれました。
高い波を、サーフィンボードで乗りこなしているような感覚の数年間でした。
冥王星のコンジャンクションが吉と出たことになります。しんどいながらも、パワーがみなぎり、ワクワクしているような日々でした。
――やがてしばらくすると、冥王星は蠍座を出て、隣の射手座に移ります。社会的に大きな事件がありました。地下鉄サリン事件です。冥王星がサインをまたぐとき、社会にも変化の波が生じるようです。
さて私は、射手座に水星と火星を持っています。水星のほうが度数が若く、火星は射手座の終わり近くにあります。
冥王星が、まずは私の水星にコンジャンクションしたとき、長らく付き合っていた女性と結婚し、かつ離婚をしました。
結婚してすぐの離婚――というのは、本来、バッドな体験であるはずです。冥王星のコンジャンクションが凶と出た、ということになりましょうか。
しかし、このことは私を「根本的に刷新」しました。
嵐のような数年間でしたが、このときも、自分が自分でないように、かつサーフィンで荒波を乗りこなしているように感じていました。
私個人としては、貴重な体験だったようにも思えます。
――そして、またしばらく経ち、冥王星が私の火星にコンジャンクションしたとき再婚しましたが、そのすぐあとに会社を退職しました。
編集長となり、黒字を出し続けている最中に、仕事とは無関係な別の出来事に呑まれ、「根本的な変容」を迫られたのです。
長きにわたって築き上げたものを失いました。
疾風怒濤の数年間でした。
これはさすがに凶事だろう、と思われるのでありますが、どうでありましょうか。今、私は、妻と、移住先で、自由な日々を過ごしおります。
――ワタクシ事が長くなり失礼いたしましたが、冥王星がもたらす変容のすさまじさをイメージしていただけましたでしょうか?
このような、わかりやすい、いかにも教科書通りの「変容」を、私が、私の個人天体に対する冥王星のコンジャンクションにより体験してきたのは、思うに、私の太陽(と海王星)が、ネイタルにおいて、冥王星とタイトなセクスタイル(60度の調和角)を形成していたからかと思われます。
といいますのは、ネイタルな配置において、冥王星が有意な角度を紡いでいない妻の場合、個人天体に冥王星がコンジャンクションしても、私のような荒波を感じることがないようで、むしろネイタルで有意な角度を形成している天王星のコンジャンクションによって、より人生が揺さぶられているようなのであります。
ことほどさように、冥王星の影響は、出生時の天空での配置次第――といえるのではないかと私は考えていたりします。
――さてさて、以上を前提に、やっと本題に移れます。
この方のネイタルですが、先に述べましたように、水瓶座の頭で太陽と月が、タイトにコンジャンクションしています。そしてこの太陽と月に対して、現在、冥王星が、行きつ戻りつしながらヘビーに重なりっぱなしなわけですが、この方の出生時の配置を見ると、冥王星は、太陽や月に対して有意な角度を形成していません。
――
火星:牡羊座22度
木星:乙女座18度
冥王星:射手座21度
――
木星に対してオーブ(誤差)3度のスクエア(ニアリー90度の葛藤角)、火星に対してオーブ1度のトライン(ニアリー120度の調和角)を形成している程度のありさまです。
トランサタニアン(影響力の甚大な、天王星、海王星、冥王星)のうち、アスペクトを持っていたのは冥王星だけで、天王星も海王星もノーアスペクト。
運命に翻弄されるなら、冥王星によって――ということではあるものの、緩めのハードアスペクト1つと、「男性性を象す火星」に対するソフトアスペクトを1つ持っているだけなので、女性でいらっしゃるこの方への冥王星の影響は、甚大であるとはいえないのではないか――と思ったのですが……、そうではありませんでした!
この方はアセンダントが射手座の19度なのでありました。
アセンダントというのは、出生時の東の地平にあたる感受点であります。
星ではないのですが、当人を象す、たいへん重要な度数ということになっています。
出生時間の正確さに依存するところが大なので、星占いの一般からすると邪道であるかもしれませんが、私は、日頃は、星どうしの角度を優先して景色を読ませていただき、アセンダントは参考程度に見させていただいているのですが、この方の出生時刻は、分単位まで特定されているようで、わりと信憑性がありそうですし、水瓶座の冥王星問題を考えるにあたって、アセンダントの度数があまりに重大な度数でありますため、今回は、これに着目せざるを得ないのでありました。
――
冥王星:射手座21度
アセンダント:射手座19度
――
オーブ2度で、射手座において、冥王星はアセンダントとコンジャンクションであります。
アセンダントというのは、先にも述べましたように、その人自身を象すとされています。
180度向こう側のディセンダントが他者を象すのと対照的(かつ対称的!)です。
アセンダントとコンジャンクション(ニアリー0度の合一)ということは、冥王星は同時に、ディセンダントとオポジション(ニアリー180度の対立)であるということです。
これは……、先ほど開陳させていただいてしまいました、私の、太陽とのセクスタイル以上に、なんというか、冥王星に見込まれてしまっているありさまではありますまいか。
この方は、生きてゆく中で、よくもわるくも、冥王星の影響を時々に受けながら、結果として「変容」し続けてゆく方であろうかとお見受けいたしました。
先にも書かせていただきましたが、「変容」は、わるいことではありません。
自分が、より自分の目指す自分に生まれ変わるための、刷新、であります。
この方は、今、長らく向かい合ってこなかった、自分自身の嫌いなところや、見たくないものと向かい合うことを、外部から、運命的に強制され、それまでの自分がうち壊されてしまうように感じているかもしれません。
内的な太陽と、そして月にまで、同時に、冥王星はコンジャンクションしているのです。
たいへんな経験であるかと思われます。
けれども、これは、数年で過ぎ去ることです。
嵐が過ぎ去ったのちに、この方は、新しい自分を獲得されていらっしゃることでしょう。
どうか、パワフルな今を、できたら楽しむくらいの気丈さで乗りこなしてゆかれますようエールをおくらせていただきます。
――だなんて、いつもと違う前置きをさせていただいちゃいましたが、ここからは、いくらかくだけて、いつものように、この方の生まれながらの景色について語らせていただきます。
――配置図をご覧ください。
青い線が3本、赤い線が2本です。
星どうしのアスペクトの少なめな方です(あひろ場11の配置図と比べてみてください!)。
青い線は、ソフトアスペクトです。日本語では吉角。
赤い線は、ハードアスペクト。日本語では凶角。
どちらから見てゆきましょうか?
いえ、先にノーアスペクトについて見ておきましょう。
天王星と海王星がポツンとしていますね。他の星と有意な角度を形成していないということです。
「ハプニング」や「革新」を象す天王星がノーアスペクトだと、他者との距離のとり方が極端になると言われています。詳細はまたのちに記します。
海王星のノーアスペクトは、この方の日々の暮らしに、特には影響を与えないでしょう。
トランサタニアン(土星以遠の星)と呼ばれる御三家、天王星、海王星、冥王星のうち、天王星と海王星の2つは、この方個人を象す星に直接的な影響を及ぼすことがなさそうです。
反面、御三家のうちの、もっとも影響力の大きな星である冥王星が、この方の人生に少なくはない影響を与えそうに読めます。
配置図の左、本人を象すアセンダントに重なるようにして冥王星が鎮座ましましています。
この冥王星、火星とは青い線で、木星とは赤い線で結ばれていますね。
――まず青い線について。
――
火星:牡羊座22度
冥王星:射手座21度
――
オーブ1度の、タイトなトライン(ニアリー120度の調和角)です。
逆境に負けない、不屈の闘志を秘めた方であると読めます。詳しい解釈はこちらものちに譲ります。
――次に、赤い線。
――
木星:乙女座18度
冥王星:射手座21度
――
オーブ3度でスクエア(ニアリー90度の葛藤角)です。
爆買いする傾向にあります。気前よくおごったりもします。浪費しがちだといえるかもしれません。
詳しくはやはりあとで述べますが、ここでは、「浪費」というキーワードを記憶しておいてください――。
この方の冥王星(「徹底」を象す星)は、この方の火星(「行動力」を象す星)に対して、「無尽蔵のスタミナ」を与えている一方で、この方が影響されている社会天体である木星(「富」を象す星)に対して、「気前のよさ」を強要している――というように読めるわけです。
アセンダントが火星に対して、および木星に対して形成している角度をなぞっているようなありさまですね。
――また配置図をご覧ください。
下の方に直角三角形がありますね。
この三角形は、「調停」の三角形と呼ばれています。
水星と土星のオポジション(180度の対立角)を、金星が、セクスタイル(60度の調和角)とトライン(120度の調和角)に切り分けている複合アスペクトです。
まずは赤い線を見てみましょう。
――
水星:山羊座7度
土星:蟹座8度
――
オーブ1度のタイトさで、「困難」や「試練」や「節制」を象す土星が、「知性」や「コミュニケーション」や「友人」を象す水星を、真正面から睨み付けているようなありさまです。
この方は、対人関係に課題があり、コミュニケーションを不得手としていると読めます。
「コミュニケーションが苦手」というキーワードを記憶してください。
――ところが、この「対立・緊張の関係」に対して効いているのが青い線です。
まずは、こちら、
――
水星:山羊座7度
金星:魚座8度
――
オーブ1度のタイトさで、「知性」や「コミュニケーション」や「友人」を象す水星に対して、「美」や「お金のつかい方」や「女性性」を象す金星がセクスタイル(ニアリー60度の調和角)です。
これは、友人を大切にして、コミュニケーション能力も高い――と読めます。
これについても詳しい解釈はのちに譲りますが、ここでは「コミュニケーション能力が高い」というキーワードに着目してみてください。
お気付きになられましたでしょうか?
先ほど、水星と土星がオポジションであるため「コミュニケーションが苦手」と私は書きました。
しかるに今度は、金星と水星のセクスタイルゆえに「コミュニケーション能力が高い」と書いたわけです。
矛盾していますね。
これが「調停」の力です。180度の対立角の「緊張」を、60度と120度の「調和」に切り分けるということです。
この方の水星くんは、土星さまに真正面から睨まれ、緊張し、コミュニケーション能力を「制限」されているのです。
しかし60度の吉角から金星さんが、まるでヴィーナスな瞳で見つめてくれているため、これに和まされて(「調停」されて)水星くんは、本来のコミュ力を発揮しやすくなってもいるのであります。
実際には、この方、例えば文章での表現やコミュニケーションが得意だったりするのではないでしょうか?
他の星たちの角度に照らしてみても、――対面であると、他者に自分の、自分でも無自覚だったり、あるいは認めたくない一面を指摘されたり、見透かされたり、あるいは照らし出されたりすることがつらくて――、人付き合いを「制限」しようとしていたりするかもしれません。
――次に、もう1つの青い線を見てみましょう。
――
金星:魚座8度
土星:蟹座8度
――
オーブ0度でトライン(ニアリー120度の調和角)です。
よい配置ですね。
「堅実」な方です。
性的にも、経済的にも、羽目を外したりはしそうにありません。
と書かせていただきましたが、はい、そうです。こちらも矛盾がありますね。
少し前に、木星と冥王星のスクエアを見たとき、「浪費」というキーワードを記憶していただきました。
ここでいう「堅実」と矛盾しますね。
ことほどさように、配置は、全体を包括的に読まなくてはなりません。
矛盾した内容も統合的に理解する必要があります。
冥王星も木星もパワフルな星ではありますが、そちらのスクエアについてはオーブ(誤差)が3度もありました。
――
木星:乙女座18度
冥王星:射手座21度
――
緩めのスクエアだったわけです。
しかるに、金星と土星のトラインはオーブが0度です。ジャストな角度でトラインなわけであります。
――
金星:魚座8度
土星:蟹座8度
――
サインは魚座と蟹座。水星座どうしですね。女性宮どうしです。
「保守的」であり、「奥手」であり、「年長者に導いてもらえそうな」こちらの角度が、より強く香っている配置図であると観じられます。
金星は(冥王星や木星や土星と違って)個人を示す星ですし、「女性性」を象す星ですから、女性でいらっしゃるこの方へは、より強い影響を与えそうに思われます。
この方は、どちらかというと、浪費家ではなく、倹約家なのではないでしょうか。人のために、いざというときは気前よく大盤振る舞いをするかもしれませんが。
――と、見てまいりましたように、この方の内的な景色は、矛盾を統合する傾向に色濃く染められているように思われます。
このことは、この方の太陽と月に象れているようにも観じられました。
――
太陽:水瓶座1度
月:水瓶座0度
――
太陽と月は、どちらも自分自身を象しています。
太陽は「意識」を、月は「無意識」を象徴しています。
また、太陽は「人生の目的」を、月は「幼少期」や「母」や、「日々の感情」を示しています。
かつ太陽は「夫」を、月は「妻」を象し、ゆえに両者は、結婚生活のあり方を暗示していたりもします。
そのような太陽と月が、水瓶座の頭で、オーブ1度のタイトなコンジャンクションを形成しています。
コンジャンクションは、双方の星の象意を、よい部分についても、わるい部分についても強め合う角度です。
この方は、太陽と月という、本来なら真逆の、それゆえに相補的なエネルギーを、合一角ゆえに、矛盾なく統合しているようですね。
配置図全体に満ちていた「矛盾の統合」の気配とも符合するように観じられます。
「意思」と「感情」が融合されていて、その意味で迷いがありません。
1つのことに集中して取り組むことができそうです。その「徹底」っぷりは、アセンダントにコンジャンクションしている冥王星のイメージとも重なりますね。
内向的に見えても、しっかりとした自分軸を持った方でありましょう。
デメリット(?)は、自分を客観視しづらくなることです。主観的な考えにとらわれて、視野が狭くなってしまいがちです。
世の中にはいろんな人たちがいるのだ――という当たり前なことに気付きづらかったりするかもしれません。
しかし、我が儘勝手なタイプではなく、他者との友好的な関係に腐心する方でもありそうです。
また、太陽と重なる月は「新月」です。闇夜にまぎれた「感情」。自分の気持ちを隠したく感じていらっしゃるかもしれませんね。月は「個人的な無意識」を象してもいますが、この方は、自分自身にも自分の無意識領域を、認めさせたくなく考えていらっしゃるかもしれません。しかし、いずれは意識化できるようになるでしょう。
太陽は男性エネルギーであり、月は女性エネルギーでありますから、それらがミックスされてこの方は、どこか中性的な雰囲気を醸しているかもしれません。
あるいは、自らの中に男性と女性を作り出し、時に応じて、内的に男性になったり、女性になったりしているかもしれません。
幼少期に、父と母が、伝統的な役割分担をしていなかったかもしれませんし、自分が母になったとき、伝統的な役割分担を任せられたくなく感じているかもしれません。
専業主婦になるのではなく、仕事を持って活躍するのではないでしょうか?
見てまいりましたように、冥王星と火星が調和角を形成してもいますので、特に中年期以降は人並外れたタフネスさを発揮できますため、社会に出て働いたほうが成功するようにも思われます。
一方で、生まれ育った家との結び付きが強く、実家を出たがらないということもあり得なくはなさそうです。
また、太陽と月のコンジャンクションは、「カリスマ性」を象してもいます。これも、アセンダントに冥王星が重なっていることと符合していますね。ひとを惹き付ける力を持っています。
自尊心が高く、仕事を選びそうです。最終的には責任ある地位に昇り詰めるでしょう。
――気が付けば、太陽と月について、早まって「詳述」をしてしまいました。アスペクトの各論は、配置図の概観を終えたあとに語るつもりでありましたのに……。
それほどまでに、この方の太陽と月は「惹き付ける力」を持っているのであります。
そのような太陽と月に、冒頭で述べましたように、運行中の冥王星が今、重なっています。
カリスマな配置に、カリスマの帝王が重なっている――ようなあんばいです。
このエネルギーは甚大であります。
タフなあれこれが、わるく捉えるなら重々しくのし掛かってくる数年かもしれませんが、ネイタルにおいてアセンダントとコンジャンクションである冥王星が、その、のっぴきならなさで、この方の意識(太陽)と無意識(月)を鼓舞し続けているわけで、よく捉えれば、この数年、この方は、スーパーにしてマーベラスな「超人」であり続けられるのだ――と思われます。
冥王星が過ぎ去ったあとに、この方は、より自分らしい自分にメタモルフォーゼしているに違いありません。
波に乗り、乗りこなし、高く翔んでしまってください。
健闘を祈ります。
以上、配置図の概観でした。

――以降で、星どうしのアスペクトの詳細を、各論で述べさせていただきます。

●天王星のノーアスペクト
――
天王星:魚座1度
――
ほかの星と有意な角度を紡いでいません。
環境の変化を厭わないでしょう。新しい環境で都度新しい人間関係を築きます。
親密な関係が長続きしない傾向があるかもしれません。
ひととの距離のとり方が極端になりやすいでしょう。

●海王星のノーアスペクト
――
海王星:水瓶座12度
――
ほかの星と有意な角度を紡いでいません。
この方個人への影響は特になさそうです。

●冥王星と火星のトライン
――
火星:牡羊座22度
冥王星:射手座21度
――
オーブ1度で、火の星座どうしがニアリー120度の調和角を形成しています。
戦士の角度です。男性には特に、顕著に効く配置でありましょう。女性にも丈夫な性質をもたらします。
心理的にも肉体的にも性的にも非常に強い方です。
中年期以降のスタミナには瞠目すべきものがあるでしょう。

●冥王星と木星のスクエア
――
木星:乙女座18度
冥王星:射手座21度
――
オーブ3度の緩めのスクエア(ニアリー90度の葛藤角)を形成しています。
権力への憧れがあります。ひとに圧を掛けることがあるかもしれません。
ひとに奢ったり、大盤振る舞いをしがちです。浪費的であるともいえそうですが、与えたものが返ってくる人なので、無駄づかいとはいえないかもしれません。

●「調停」のトライアングルのうち、水星と土星のオポジション
――
水星:山羊座7度
土星:蟹座8度
――
オーブ1度の、タイトな対立角(ニアリー180度)を形成しています。
コミュニケーションが苦手かもしれません。
「制限」や「試練」や「年長者」を象す土星が、「知性」や「コミュニケーション」を象す水星を睨み付けているありさまです。
土星は、克服すべき試練を象しています。
この方の土星は、「保護」や「家族」や「親密な関係」を象す蟹座に位置していますので、この方の課題は、「身近な人と親密な対人関係を結ぶこと」かもしれません。
「コミュニケーション」が上手くいかず、「親密な人間関係」を維持することが苦手なのでありましょう。
対話では、理が勝ち過ぎて感情を切り捨てがちです。
物事全般についてをまずは疑って掛かるため、失敗は少ないはずです。
文章による間接的なコミュニケーションはむしろ得意であるかもしれません。

●「調停」のトライアングルのうち、水星と金星のセクスタイル
――
水星:山羊座7度
金星:魚座8度
――
オーブ1度のタイトな調和角(ニアリー60度)を形成しています。
コミュニケーションを大切にしたいと考えています。
愛情豊かな人です。友情も大事にしています。
バーゲンセールで商品を取り合うようなことは苦手です。競争することが好きではないのです。

●「調停」のトライアングルのうち、金星と土星のトライン
――
金星:魚座8度
土星:蟹座8度
――
オーブ0度の、非常にタイトな調和角(ニアリー120度)を形成しています。
水星座どうしの吉座相ですし、「美」や「お金のつかい方」や「女性性」を象す金星が、「制限」や「束縛」や「節制」や「年長者」を象す土星と調和していますので、この方は、大人しく、誠実で、派手な快楽を慎む傾向にあります。
先に述べました火星と冥王星のトラインは、旺盛な性欲の暗示であったりもするのですが、金星と土星がトラインであるため、この方は、性的な逸脱を用心深く回避することができそうです。
このあたりについても、この方の配置には、わかりやすい「矛盾」の構造がありますね。両者を高次において統合し、より円満な全体性に引き上げることがこの方の生きざまとなるのかもしれません。
ともあれ真面目な方で、奥手ともいえそうですし、親の認めない結婚には及び腰であるかもしれません。
年齢差のある年上の人と縁が深いともいえそうですが、水星と金星のセクスタイルはむしろ年下との相性のよさを象しますので、こちらも矛盾を孕んでいるといえそうです。
二律背反を融合させることが、やはり、この方の基本的なあり方なのかもしれません。
最後に述べさせていただきます、下記の、「光と闇の合一」が、それを如実に象しているようにも思えなくありません。

●太陽と月のコンジャンクション
――
太陽:水瓶座1度
月:水瓶座0度
――
オーブ1度の合一角(ニアリー0度)です。
こちらについてはすでに筆を滑らせてしまいましたので、以下はそちらのコピペとなります。大事なことなので(?)2度読ませれくださいませ。
――太陽と月は、どちらも自分自身を象しています。
太陽は「意識」を、月は「無意識」を象徴しています。
また、太陽は「人生の目的」を、月は「幼少期」や「母」や、「日々の感情」を示しています。
かつ太陽は「夫」を、月は「妻」を象し、それゆえに両者の関係性は、結婚生活のあり方を暗示していたりもします。
そのような太陽と月が、水瓶座の頭で、オーブ1度のタイトなコンジャンクションを形成しています。
コンジャンクションは双方の星の象意を、よい部分についても、わるい部分についても強め合う角度です。
この方は、太陽と月という、本来なら真逆の、それゆえに相補的なエネルギーを矛盾なく統合しています。
配置図全体に満ちていた「矛盾の統合」の気配とも符合するように観じられます。
「意思」と「感情」が融合されていて、その意味で迷いがありません。
1つのことに集中して取り組むことができそうです。その「徹底」っぷりは、アセンダントにコンジャンクションしている冥王星のイメージとも重なりますね。
内向的に見えても、しっかりとした自分軸を持った方でありましょう。
デメリット(?)は、自分を客観視しづらくなることです。主観的な考えにとらわれて、視野が狭くなってしまいがちです。
世の中にはいろんな人たちがいるのだ――という当たり前なことに気付きづらかったりするかもしれません。
しかし、我が儘勝手なタイプではなく、他者との友好的な関係に腐心する方でもありそうです。
また、太陽と重なる月は「新月」です。闇夜にまぎれた「感情」。自分の気持ちを隠したく感じていらっしゃるかもしれませんね。月は「個人的な無意識」を象してもいますが、この方は、自分自身にも自分の無意識領域を認めさせたくなく考えていらっしゃるかもしれません。ただ、いずれは無意識を意識化できるはずです。
太陽は男性エネルギーであり、月は女性エネルギーでありますから、それらがミックスされてこの方は、どこか中性的な雰囲気を醸しているかもしれません。
あるいは、自らの中に男性と女性を作り出し、時に応じて、内的に男性になったり、女性になったりしているかもしれません。
幼少期に、父と母が、伝統的な役割分担をしていなかったかもしれませんし、自分が母になったとき、伝統的な役割分担を任せられたくなく感じているかもしれません。
専業主婦になるのではなく、仕事を持って活躍されるのではないでしょうか?
見てまいりましたように、冥王星と火星が調和角を形成してもいますので、特に中年期以降は人並外れたタフネスさを発揮できますため、社会に出て働いたほうが成功するようにも思われます。
一方で、生まれ育った家との結び付きが強く、実家を出たがらないということもあり得なくはなさそうです。
また、太陽と月のコンジャンクションは、「カリスマ性」を象してもいます。これも、アセンダントに冥王星が重なっていることと符合していますね。ひとを惹き付ける力を持っています。
自尊心が高く、仕事を選びそうです。最終的には責任ある地位に昇り詰めるでしょう。

――以上、角度たちの各論でした。
「昼を統べる太陽と、夜を統べる月の合一」が象すように、この方の配置図は、いくつかの矛盾を孕みつつ、それらを統合してゆくシンプルな力強さに恵まれたものだとお見受けいたしました。
冥王星が、木星に対して凶角を、火星に対して吉角を、振り分けるように形成していて――、水星と土星の対立角を、金星が、2つの調和角に切り分けることで調停していて――、太陽と月が、オーブ1度のタイトさで、その反対性を合一化している――、そんな「禅の精神」を思わせてくれそうな景色、興味深く見詰めさせていただきました。ありがとうございました。
また、トランジットの冥王星の位置についても語らせていただきましたが、冥王星の圧力に怯むことなく、そのパワーの波に、是非、肯定的に乗っかって、この数年を過ごされますよう、祈るような気持ちも込めてエールをおくらせていただきます!
――よき日々を!
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