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【あひろ場18】宇宙の広さに比べたら、別にたいしたことじゃない――ないしは、占いの結果18(19600文字)

つらいことや、かなしいことがあったとき、

夜空を見上げて、

ふむ――、と思ったりします。

――この宇宙の広さに比べたら、

僕のつらさや、かなしさなんて、

なあんてことないんだな、と。

――さて。

ここ『あひろ場』で、かれこれ、星ぼしの角度を読ませていただいています😀✌

いつくらいから始めたんだっけかな――🤔、とマガジン↓

を開いて、初期にまで遡ってみますと……、

おお、5ヵ月ほど前でありましたか。

桜の咲く頃に始めた活動だったのでありますな。

マガジンに掲載している「鑑定(?)結果」を数えますと、17でありますな。

掲載していない結果もありますから、もっとな数の配置を読ませていただいてきたのであります😀✨

配置を表し、眺め、イメージし、調べ、分析し、再びイメージし、文章にまとめるのにだいたい3~5日くらい。

ほぼ常時、誰かさまの星空に、思いを馳せているような日々なのでありました。

むろん、僕にも暮らしがあり、様々な関係性を生きながら、愛し合ったり、憎み合ったりしています。

つらいことも、かなしいことも、めんどうなことも、いちいち書きはしないけど、そりゃいくつもいくつもあるわけです😆💦

――でありますが、夜更けに、誰かの天空図を見つめ、星ぼしの配置に意味を読んだりしていると、感じるのです、夜空のはるか向こうで、バカでかい天体たちが、静かに、しかしダイナミックに運行しているさまを。

で、思うんです。

僕がつらかろうが、かなしかろうが、

そんなのぜんぜんたいしたことじゃないんだなあ、って。


鑑定(?)結果を書き上げ、明け方、西の空に名月🌕️を眺め、宇宙を感じて、で、思いました。

宇宙は広いなあ、と。

僕は小さいなあ、と。

なぜでありましょうか🤔、なんか、慰められるんです😀✨

気が大きくなるというか、視点が客観的になるというか。

とても、慰められるのでありました。




さてさて、今回も、新しい方の配置を読ませていただきました。

すっごい数のアスペクト(有意な角度)でありました。

Rさんの許可をいただけましたので、以下に結果を転載させていただきます😀✌

配置を読ませてくださり、ありがとうございました😃!

――

まさかの手書きですみません💦

■度数
太陽:乙女座27度
月:双子座2度
水星:天秤座6度
金星:蠍座9度
火星:天秤座0度
木星:蟹座8度
土星:山羊座7度
天王星:山羊座1度
海王星:山羊座9度
冥王星:蠍座13度
アセンダント:山羊座7度

■解読
なかなかに複雑な配置です。
度数を転記しながら、まず思うに、女性宮に位置する星が多いし、山羊座にオーバーロードして(1つの星座に星が3つ以上入って)いて、しかもアセンダントも山羊座だし、わりと女性的で、大人しく、古風かつ真面目な方なのではないかと、太陽星座でいうところの「乙女座さん」を裏付けるような印象を受けるのですが、星たちのアスペクト(有意な角度)を少し意識するだけでも、なかなかにトンガった――というか、パワフルな面に気づかされます。
特に、アスペクトの多めな金星に冥王星がコンジャンクションしている(重なっている)ことや、太陽にも火星がコンジャンクションしていることから、冥王星や火星というアグレッシブな星の、影響力の強さをひしひしと感じざるを得ません。
そもそも、この方、アスペクトがたいへんたくさんあるのです。先日読ませていただいた方の配置の、ゆうに2倍はあります。
アセンダントがからむ「Tスクエア」という複合アスペクトもありますし、なかなかに密度の濃い配置であられますかと。
矛盾、といいますか、相克する角度や象れも多々あり、北と南を同時に向いているような、グー、チョキ、パーを一度に出してジャンケンをしているような、禅問答じみた、ないしは錬金術めいた、要統合性を感じさせてくれちゃう配置でもあります。
エレメントで見ましても、この方、火地風水の要素のうち、火の要素が1つもなかったりします。
――
火:なし
地:太陽、土星、天王星、海王星、そしてアセンダント
風:月、水星、火星
水:金星、木星、冥王星
――
土(つち)星座にかぶいているように見受けられ、火がないことから、行動的ではなく、保守的で、エネルギーに欠けているような印象を受けるのですが、しかし、先ほどお伝えいたしましたように、火星や冥王星という、ヤクザで喩えるならテッポウダマ(火星)とオオオヤブン(冥王星)が、ともに個人天体(太陽、金星)にコンジャンクションしている(ニアリー0度で重なっている)ことに鑑みますと、この方のエネルギーったら半端ない――、とも読めるわけです。
例えばこれをどう解釈するかといいますと、以下のようになります。
すなわち、この方は、女性的で、日頃ガンガン行動するわけではないのだけれど、内に、攻撃性や破壊性という負のエネルギー(これは一概に悪いものではありません)を、「Tスクエア」がためこむべきをためこむように、ためていて、なにかの拍子にそれを激烈な形で発動させ得る方――であると。
このことは、クオリティを見ることによっても裏付けられます。
この方のクオリティは、「活動」に偏っているのです。
――
活動:水星、火星、木星、土星、天王星、海王星、アセンダント(ちなみにMCという感受点もこちらに属していますが、MCについてはのちにまた記します)
不動:金星、冥王星
柔軟:太陽、月
――
クオリティで、「不動」は頑固さや根気のよさを、「柔軟」は落ち着きのなさや要領のよさを、文字通り示すのでありますが、「活動」については、「日頃はじっとしていても、ひとたび目標が定まると俄然行動的になる」というさまを象していますので、まさにこの方らしさは、クオリティにおける「活動」の属性により示されてもいる――、となるわけです。
ついでに、ポラリティ(陰陽)も見ておきましょう。
――
陰:太陽、金星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星、アセンダント
陽:月、水星、火星
――
女性宮(という表現は、このジェンダーレスな時代にいかがなものかと思われますが)に入っている星が多いですね。
社会的天体も、トランスサタニアンも、すべて陰のポラリティに属しています。
社会的天体とは木星(楽観)と土星(悲観)のことを、トランスサタニアンとは土星より遠くの、天王星、海王星、冥王星のことをいいます。
遠い星ほど影響力は強いので、木、土、天、海、冥のすべてが陰のポラリティに配分されているということに鑑みますと、やはりこの方、負のエネルギーを帯びた外的要因に、影響されがちな人生をたどる方のように思われます。
などと書きますと、あたかも悪いことのようですが、そんなことはありません。
ポジがネガより価値が高いわけではまったくないのです。
闇夜の深さにこそ宿る真実というものがあり、昼日中の明るさでは認められない深淵に触れるためには負のエネルギーに身を任せる必要が断じてあるわけです。
月、水星、金星、太陽、火星、という、これら個人的な天体は、社会的天体やトランスサタニアンからの影響力により翻弄されるわけですが、「この方」とは、すなわち個人天体の総合ではなく、社会的天体やトランスサタニアンと個人天体との相互作用そのものなのでありまして、でありますから、人生において遭遇されますあらゆる事々がまた、この方自身に「内在している」と捉えられるべきなのであります。
ですから、不運、ということはないのです。
不運、とは、個人的天体による受けとめ方であるに過ぎず、不運も含めて必然なのであります。
必然は、この方をこの方足らしめるための要素でありますから、これを拒否したり、否定したりする必要はなく、拒否したり、否定したりしても、そうすることそのものもまた、本人に内在する角度でありますから、要はどれもこれもオールオッケーなのであります。
無責任な、と思われてしまうかもしれないけれど、生きてゆくうちにたぶん見えてくるであろうと思われます、全体性なるものが。そして、振り返ってみたとき、あれもこれもどれもが得難く、かけがえのない、インテグラルな事象であったことに気づかれるかと思われます――。
が、それは、先のことであって、今は、目の前のあれやこれやに、順番に、間を飛ばしたりすることなく、向き合ってゆかれるのがよろしいかと、なんてジジイめいたことを書かせていただいちゃいました。
――とかなんとか、なにゆえか冒頭より、いくらかヒートアップしてしまい、星占いに明るくなかったらわかりづらいであろう話を延々としてしまいましたが、このあと、噛み砕きつつ、個々のアスペクト(有意な角度)や、その他この方特有の象れについて解説してゆこうと思います。
――天空図をご覧ください。
青い線がソフトアスペクト、俗に吉角といわれるものであります。
赤い線がハードアスペクト、凶角だなんていわれていますね。
青い角度に慰められたり、励まされたりしながら、赤い角度を統合してゆくことが課題であると捉えてみてください。
アスペクト(有意な角度)の多い方です。星の影響を多分に受けながら生きることとなります。
――目をひく三角形がありますね。
上半分に山岳みたいにそびえている赤い三角形と、底辺が赤で、その他の2辺が青の直角三角形が見てとれますでしょう。
――赤い三角形は「Tスクエア」と呼ばれる複合アスペクトです。2つのスクエア(ニアリー90度の「葛藤」角)と、1つのオポジション(ニアリー180度の「対立」角)で形成されています。
3つのハードアスペクトで作られた三角形ですから、これを克服しながら生きることがこの方のテーマとなるかもしれません。
この方の場合、「Tスクエア」の頂点は水星です。
水星は「知性やコミュニケーション」を象す星です。この水星が、木星から「葛藤」を仕掛けられていますし、土星およびそれに重なる海王星、およびアセンダントからも「葛藤」を仕掛けられています。そのあたりの解釈はまたのちに詳述いたします。
――一方で、直角三角形のほうですが、こちらは救いの三角形です。底辺のオポジション(ニアリー180度の「対立」角)を、頂点の星が、60度と120度に切り分けてくれています。ニアリー60度は「調和」を象す角度で、セクスタイルと呼ばれるものです。ニアリー120度も「さらなる調和」を象す角度で、トラインと呼ばれています。オポジションをスクエアとトラインに切り分けてくれるこの複合アスペクトには「調停」という名前がついています。
この方の場合は、金星と、およびそれに重なる冥王星が頂点です。木星と、土星およびそれに重なる海王星およびアセンダントのオポジション(対立)を、セクスタイル(調和)とトライン(さらなる調和)に切り分けてくれています。底辺の対立が慰められて、統合がより容易になっているものと思われます。
金星と冥王星の重なり(コンジャンクション)は、この方にとって、ラッキーポジションであるといえるのではないでしょうか。
金星と冥王星の入っているサイン(星座)は蠍座。
ダークにしてディープな場において、ヘビーにしてアルティメットな冥王星に抱かれし金星(ヴィーナス)――、この方が女性でいらっしゃることに鑑みますと、その意味は大であるかと思われます。そのあたりものちに詳述いたします。
――目に飛び込んできました三角形について、まずは概略を語らせていただきました。
――次に、全体の配分について語らせてください。
この方、上半分に星が集中していますね。
下半分にあるのは月だけです。
天空図の上半分は「社会やオフィシャル」を、下半分は「家庭やプライベート」を象すとされていますから、この方は、家庭にこもるのではなく、社会で活躍される方であろうかと思われます。
下半分に位置する月は、「感情」や「個人的無意識」や「幼少期の自分」や「母親」や、既婚者であれば「妻としての自分」や、お子さまがいらっしゃるなら「母としての自分」を象すとされています。
この方の場合、上半分に比重がありすぎるくらいにあるので、妻なる月であったり、母なる月であったりという自分よりも、社会の中で、太陽として輝く自分のほうがより受け入れやすいかもしれません。
ただし、上記、配分に関する記述は、出生時刻の正確さに依存するところが大です。
頂戴いたしましたデータの出生時刻が、わりと切りのいい数値であることが気になりました。
出生時刻のわずかなズレでも、星の配分は大きく変わります。
このあと述べさせていただきますアセンダントという感受点の位置も、その他のアングルの位置も、ハウスと呼ばれる、いわば部屋の区分も、みな出生時刻の正確さにより担保されます。
出生時刻が「おおよそ」であるならば、上記の項目については参考程度に受けとめていただいたほうが、いえ、いっそまったく無視していただいたほうが無難であるかもしれません。
サイン(星座)や星どうしのアスペクトは、上記の項目ほどには誤差が生じませんので、サインやアスペクトについての解釈をより参考にされてください。
むろん、出生時刻が正確であるなら、すべての項目を参照していただきたく存じます。
――さて、星たちの配分も見終わりましたので、次に、アセンダントについてお伝えしておきましょう。
アセンダントとは、出生時の東の地平を示す感受点です。
星ではないのですが、星以上に重視される向きがあります。
とはいえ、先ほどお伝えいたしましたように、出生時刻が少しでも違っていると、大きく位置がズレてしまいますため、出生時刻が正確であると思えるときだけ参照するようにしてください。
アセンダントは、「本人」を象します。
太陽と似ていますね。
太陽は、「社会的な自分」や「人生の目的」を象す星ですが、アセンダントは「社会に向けて見せている、いくらか仮面めいた自分」というくらいに捉えるとよいかもしれません。
この方の場合、アセンダントは山羊座の7度にあります。
――
アセンダント:山羊座7度
――
山羊座の象意は、「古風、陰気、真面目、律儀、節約、打算、信頼、権力志向」などです。
この方、アセンダントだけでみると「しっかりさん」であるということになります。
ちなみに、俗にいう「なになに座生まれ」とは太陽が位置している星座のことでありますが、この方の太陽を見ますと、乙女座にありますね。
――
太陽:乙女座27度
――
乙女座も、山羊座と同じく「土(つち)星座」であります。
象意は、「潔癖、生真面目、時間厳守、教条的、細かい」です。
山羊座にせよ、乙女座にせよ、手堅く、真面目で、保守的で、自他に厳しい方――、と想像できます。
アセンダントや太陽の単体でありますと、そうなります。
そしてそれは、ある程度までそのとおりだといえましょう。
この方は、社会において、「真面目なしっかりさん」であると思われていることでしょう。
しかし、であります。
このあと述べますアスペクト、すなわち、星と星との角度を見てゆきますと、もう少し立体的なことが見えてきます。
――それでは、始めましょう。
アスペクトの解読に入ります。
この方、アスペクトが多い、とすでにお伝えいたしましたね。
どれだけ多いか、見てみましょう。
その前に、まず、アスペクトの種類を解説しておきましょう。
主だったアスペクトには以下のようなものがあります。
■コンジャンクション
ニアリー0度の「合一」角です。
オーブ(許される誤差)は8度まで。
重なり合った星相互の意味が強まります。
■オポジション
ニアリー180度の「対立」角です。
オーブ(許される誤差)は8度まで。
向かい合った星どうしが、「対立」し「緊張」しながら「自覚」を目指します。
■セクスタイル
ニアリー60度の「調和」角です。
オーブ(許される誤差)は5度まで。
星どうしがストレスなく協調し合えます。
■トライン
ニアリー120度の「さらなる調和」角です。
オーブ(許される誤差)は5度まで。
星どうしがさらにストレスなく協調し合えます。
■スクエア
ニアリー90度の「葛藤」角です。
オーブ(許される誤差)は5度まで。
星どうしのエネルギーがぎくしゃくとぶつかり合います。
■クインカンクス
ニアリー150度の「要調整」角です。
オーブ(許される誤差)は3度まで。
性質の異なる星どうしが調整されることを欲しています(クインカンクスはマイナーアスペクトに分類されることも多いです)。
――さて、以上のアスペクトに、この方の場合、どれだけの星があてはまるのか、次に見てゆきましょう。
■コンジャンクション(ニアリー0度)
・太陽と火星(オーブ3度)
・金星と冥王星(オーブ4度)
・土星と天王星(オーブ6度)
・土星と海王星(オーブ2度)
・土星とアセンダント(オーブ0度)
・天王星とアセンダント(オーブ6度)
・海王星とアセンダント(オーブ2度)
■オポジション(ニアリー180度)
・木星と土星(オーブ1度)
・木星と海王星(オーブ1度)
・木星とアセンダント(オーブ1度)
■セクスタイル(ニアリー60度)
・金星と土星(オーブ2度)
・金星と海王星(オーブ1度)
・金星とアセンダント(オーブ2度)
・海王星と冥王星(オーブ4度)
■トライン(ニアリー120度)
・太陽と月(オーブ5度)
・月と水星(オーブ4度)
・月と火星(オーブ3度)
・金星と木星(オーブ0度)
・木星と冥王星(オーブ5度)
■スクエア(ニアリー90度)
・太陽と天王星(オーブ4度)
・水星と木星(オーブ2度)
・水星と土星(オーブ1度)
・水星と天王星(オーブ5度)
・水星と海王星(オーブ3度)
・水星とアセンダント(オーブ1度)
・火星と天王星(オーブ1度)
■クインカンクス(ニアリー150度)
・月と天王星(オーブ2度)
――以上、とんでもなくたくさんのアスペクトがありますね。しかも、どれもわりとタイトです。
アセンダント以外のアングル(ディセンダント、MC、IC)や、小惑星たちを省いてこの数です(アングルや小惑星を考慮すると、とんでもなく長文の鑑定結果となってしまうため、あひろ場では解説していません。特筆すべきものについてだけ言及しています。この方の場合ですと、MCとリリスのコンジャンクションについてのみ、あとで取り上げたいと思います)。
――さてさて、再び天空図をご覧ください。
アセンダントに関わるアスペクトは、出生時刻の正確性に依存するため省いて表しています。
また、クインカンクスについてはマイナーアスペクトであるため省いています。
そしてオーブが5度以上のアスペクトも、影響力がいくらか弱いので省いています。
それでも、有意な角度が17あります。
順に解説してゆきます。
――まずは、しんどいほうから見てみましょうか。
2種類の三角形の共通する底辺に着目してください。
複数の線が認められるかと思われますが、まずはこちらについて語りましょう。
【木星と土星のオポジション】
――
木星:蟹座8度
土星:山羊座7度
――
オーブ1度のタイトさで、古くからいわれるところの吉星木星と凶星土星が向かい合っています。
この角度からは、浪費家、と読めます。財産の形成に計画性がない、とも読めます。
または、職場や家庭環境からプレッシャーを受け、ストレスをためやすいです。
プレッシャーをバネにして出世をするかもしれません。この方のアセンダントは山羊座でありますし。
――と、さて、アセンダントに言及させていただいたこの流れで、アセンダントについても見ておきます。
この方、土星とアセンダントがぴったり重なっています。
――
土星:山羊座7度
アセンダント:山羊座7度
――
オーブ(誤差)0度です。
コンジャンクション(「合一」角)は相互の意味を高め合いますから、
「節制や禁欲や試練」を象す土星のその性質と、「社会に向けて見せる仮面のような本人のありさま」を象すアセンダントのその性質が高め合うわけで、すなわち、この方、真面目です。我慢強いです。コツコツ頑張ります。実年齢よりも大人びて見られるかもしれません。自分に対していささか厳しすぎる面もあるでしょう。それゆえに社会的な成功が暗示されているとも読めます。
――土星とアセンダントがぴったり重なっているということは、先ほど見ました、木星と土星のオポジションと同じさまが、アセンダントについても成立しているということです。
――
木星:蟹座8度
アセンダント:山羊座7度
――
オーブ1度で木星とアセンダントがオポジションです。
オポジションは凶角であるなどと、古くは考えられていたようですが、そうでもなくて、木星とアセンダントの対立は、この方に、他者からの支援のあることの暗示となります。
お金の貸し借り、暴飲暴食、気分の浮き沈みなど、ネガティブな暗示もなくはないのですが、先ほど見ましたように、土星とアセンダントが誤差なしで重なっているこの方は、真面目にコツコツと頑張る方なので、他者を暗示するディセンダント(アセンダントの真向かいの感受点)に位置する吉星木星(具体的には、例えば、豊かな上司またはスポンサー等)からの、十分な支援に恵まれる――と読んで間違いないと思われます。
――次に、三角形の底辺を構成しているもう1つの角度を見てみましょう。
木星と海王星が向かい合っていますね。
【木星と海王星のオポジション】
――
木星:蟹座8度
海王星:山羊座9度
――
こちらもオーブ1度ですか。タイトなオポジションですね。
スピリチュアルや宗教に興味を持つかもしれません。
孤独の暗示もありますが、もとより独りが嫌いではないでしょう。
社会の中で忙しく頑張っていても、その一方で、現実を離れた夢の世界もまた大事にできる方でしょう。
――そして、海王星は、こちらもアセンダントとコンジャンクションしていますね。
――
海王星:山羊座9度
アセンダント:山羊座7度
――
オーブ2度ですから、先ほどの土星ほどではないですが、タイトに重なっていますね。
海王星は夢見がちな星です。
その海王星と、この方本人を象すアセンダントが、コンジャンクションゆえに高め合っていますから、この方の第一印象は、神秘的な人、だったりするかもしれません。
のちに語らせていただきます、蠍座における金星と冥王星のコンジャンクションに照らしてもこの方は、浮世離れな魅力を放っていそうです。
山羊座に星がオーバーロードしている(集中している)、太陽星座が乙女座の「乙女座さん」ゆえに、極めて現実的かつ実務的な方かと思われるのですが、それと拮抗するように、この方には、この海王星とアセンダントのコンジャンクションや、蠍座における金星と冥王星のコンジャンクションなど、現実を軽視しかねないロマンティストの一面もあるわけで、これをどう読むかでありますが、この方は女性でいらっしゃいますので、社会の中では経理部主任的な真面目さで責任ある業務を遂行しつつ、他方で、金星が示す趣味や女性性というフィールドにおいては、妖艶なまでの謎めいた魅力を発揮し得る方――なのではないかと。
『セクシー田中さん』という漫画およびドラマが思い出されました。会社では真面目なお局様が、夜からはベリーダンサーとして妖艶なる魅力を発揮している――と、そんなお話です。田中さん、素敵な人物であります。
この方には、あの田中さん的な要素があるのではないかと勝手に想像をしてしまいました。
――さて、海王星ですが、こちらは土星とも重なっていますね。
【土星と海王星のコンジャンクション】
――
土星:山羊座7度
海王星:山羊座9度
――
オーブは2度。この方の角度にしては緩めかもしれませんが、通常からしたら十分にタイトな合一です。
感情が表に出づらいかもしれません。
ミステリアスです。これは蠍座における金星と冥王星のコンジャンクションの象意とも重なります。
ノリが悪い、と捉えられる向きもあるでしょう。
禁欲的な面もありますが、蠍座における金星と冥王星のコンジャンクションに照らして考えますと、強すぎるセクシャリティを抑えている感が強いかと。
ともあれ、乙女座さんらしく、潔癖な印象を周囲には放っています。田中さんのように。けれどもダークでディープな別の一面があるのでありましょう。田中さんのように。
――さてさてさて、2種類の三角形の底辺についての分析が終わりました。
それでは次に、はい、しんどいほうから見てゆくのでしたね。なので赤い斜面をご覧ください。
こちらの三角形の頂点は水星です。
水星は『知性やコミュニケーション』を象す中性的な星です。
この水星が、三角形の底辺を形作っていた、木星や、土星および海王星およびアセンダントと、スクエア(ニアリー90度)の「葛藤」角を形成してしまっています。
この赤い三角形は「Tスクエア」と呼ばれる、なかなかにしんどい複合アスペクトであります。
すでに述べましたと記憶しているのですが、天空図の上半分は「社会」を象すゾーンです。
そのゾーンいっぱいにそびえるこの赤い三角形。
これこそは、この方が克服を――というか統合を、なさねばならない最大の課題であるかと思われます。
まずは、こちら。
【水星と木星のスクエア】
――
水星:天秤座6度
木星:蟹座8度
――
「知性やコミュニケーション」を象す水星と、「豊かさや幸福や拡大発展」を象す木星がニアリー90度の「葛藤」角を形成しています。オーブは2度。
スクエアも凶角であるようにいわれていますが、木星がらみでありますと必ずしも悪い意味には出ません。
すなわち、この方、アイディアマンです。人生を知的に捉えています。文章も上手かもしれません。
悪く出ますと、いくらか大雑把。しかし、山羊座にオーバーロードの「乙女座さん」でありますから、悪くは出ないように思われます。
――次に、もう片方の斜面を見ましょう。
まずは、こっちから。
【水星と土星のスクエア】
――
水星:天秤座6度
土星:山羊座7度
――
「知性やコミュニケーション」を象す水星が、「制限や禁欲や試練や年長者」を象す土星と「葛藤」しています。オーブは1度。木星とのスクエアよりタイトですね。
対面でのコミュニケーションが苦手です。逆に、文章表現には秀でています。
感情を軽視し、理論を重視しがちです。山羊座にオーバーロードの乙女座さんであることと整合しますね。
ノリがよいとはいえず、新しいものに対して懐疑的でしょう。
――次です。土星とコンジャンクションしていた海王星も、やはり水星とスクエアですね。
【水星と海王星のスクエア】
――
水星:天秤座6度
海王星:山羊座9度
――
「知性やコミュニケーション」を象す水星と、「夢幻やロマンや芸術性」を象す海王星が「葛藤」角を形成しています。
オーブは3度。タイトなアスペクトが目白押しの、この方の天空図においては緩めな角度です。
想像力があり、文章は上手いのですが、正確性に欠けるきらいがあります。
とはいえ、山羊座にオーバーロードの乙女座さんでありますから、オーブも3度ありますし、こちらはさほど目立たないのではないでしょうか?
――そして、土星や海王星にコンジャンクションしていたアセンダントも、水星とスクエアってわけでありますね。
――
水星:天秤座6度
アセンダント:山羊座7度
――
オーブは1度。「知性やコミュニケーション」を象す水星が、「社会に向けての本人像」を象すアセンダントとニアリー90度でぶつかり合っています。
この方、鋭い知性をお持ちです。けれども、自分の考えに固執しすぎる傾向があり、自分勝手な理論を振りかざしているように、周囲には思われがちかもしれません。
洞察、分析、判断に優れ、問題解決能力も高いのですが、ひとの話を聞けないところがあります。
幼少期に、例えばイジメなど、対人関係におけるトラブルがあったかもしれません。それがトラウマになっていて、知に勝ちすぎる理屈屋になっていないか自省してみてもよいかもしれません。
――以上、この方の、上半分すなわち社会的なフィールドにおける「Tスクエア」の分析でありました。
この方の課題は、知性に関する対人関係にあるのではないでしょうか。
有能で、潔癖で、知的能力の高い方ですが、いくらか独善的で、ひとの話を聞かず、自分の考えを押し通してしまいがちなのところがあります。
底辺の片側にかたまっている、土星も、海王星も、アセンダントも山羊座に位置しています。
山羊座は堅物なサイン(星座)です。
山羊座や乙女座の影響力の強い方なので、ぎちぎちになりやすいのかもしれませんが、もう少し柔らかさを身につけられるとさらなる成功が望めるでしょう。
――だなーんて、乙女座チックに教条主義的なことを書かせていただいてしまいましたが、大丈夫です!
ここから挽回です!
次に、この方のソフトアスペクト、すなわち青い線を見てゆきます。
柔らかさ――、とは少し違いますが、「調停」してくれちゃっていますよ、先ほどの「Tスクエア」の底辺(「対立」角)を、「女性性」を象す金星さんが!
まずは、こちら。
【金星と木星のトライン】
――
金星:蠍座9度
木星:蟹座8度
――
文句なくよい角度です。
「美意識や女性性やお金の遣い方や趣味性」を象す金星と、「豊かさや幸福や発展」を象す木星が、ニアリー120度の「調和」的な角度で結ばれています。
美しい方でありましょう。内面の、芸術的なまでの美しさが外面にもにじみ出ているのでありましょう。
この方、職場を一歩離れたら、ザ・女性でありますね。
純粋な愛情を持ち、豊かな恋愛に満たされ得る方です。
金星の位置が蠍座というのもヤバいです。
秘密主義なサイン(星座)なので、これみよがしではなく、むしろ秘め事として発揮されるのかもしれませんが、セクシャルな魅力に富んだ方でありましょう。
あとから見ますが、この金星に寄り添っているのが冥王星でありますから、この方の妖艶さはおそらく半端ないのではないでしょうか。
――そして金星は、三角形の底辺の、反対側に対してもよい角度で輝いています。
【金星と土星のセクスタイル】
――
金星:蠍座9度
土星:山羊座7度
――
「美や恋愛や女性性や趣味性」を象す金星が、「制限や禁欲や試練や年長者」を象す土星と、ニアリー60度の「調和」角を形成しています。
このことによって金星は、土星と木星とのオポジション(180度)という「対立」を、先ほどのトライン(120度)と今回のセクスタイル(60度)とに切り分けて「調和」的に「調停」しているのです。
青い斜面の直角三角形が「調停のトライアングル」と呼ばれるゆえんであります。「調停」という複合アスペクトは、課題の統合を助けてくれています。
オーブ2度のまあまあタイトなセクスタイルですね。
こんな解釈となります。
恋愛に用心深く、派手な遊興を慎みます。
年長者に惹かれる傾向もありますし、年長者に守られる傾向にもあります。
蠍座に位置する金星に冥王星が寄り添っているためセクシャリティの高い方ですが、逸脱的にならないのは、こちらのセクスタイルが効いているからでありましょう。
魅力的なのに、ガードが堅いのでありますね。
――次に、こちらも。
【金星と海王星のセクスタイル】
――
金星:蠍座9度
海王星:山羊座9度
――
うわあ。オーブ0度じゃないですか。タイトでありますな。
生まれながらの芸術家を暗示するアスペクトです。
優れた美意識をお持ちです。
お金に執着がなくきままに散財する角度でありますが、うーん、どうでありましょうかね、山羊座や乙女座の影響が強い方ですし、社会で生きられる方でありますから、締めるところは締めつつ、ある種の趣味に対してはお金に糸目をつけない――みたいな方でいらっしゃいましょうか。
オーブ0度ですからね、やはり、妖艶な内面をお持ちなのではないでしょうか?
もしかして、田中さんのモデルはこの方なのでは――、いえ、冗談です。失礼いたしました。
――そして、田中さんみたいに魅力的なこの金星さんは、当然アセンダントに対してもセクスタイルな角度なわけですよ。
――
金星:蠍座9度
アセンダント:山羊座7度
――
美の女神たる金星が、この方自身を象すアセンダントと調和的な関係を築いています。オーブは2度。
すなわち、やはり美意識に秀でていて、音楽、ファッション、アートいずれかの分野に、卓越した趣味性を発揮しておられるかもしれません。
――というわけで、この方の金星は、三角形の底辺を「調停」し、この方がこの方の課題をクリアしてゆくことを助けてくれているのでした。
そして!
この金星さん、スペシャルな方に寄り添われてもいるのです!
誰あろう、冥王星さまです!
「徹底、生か死か、100か0か、破壊と再生」なんてのを象徴する、いちばん遠くの星ゆえにいちばん影響力のある、天界のオオオヤブン冥王星さまが、金星さんにぴったり寄り添ってくださっているのです。
美女に金棒です。
角川映画的にいうなら『セーラー服と機関銃』です。
【金星と冥王星のコンジャンクション】
――
金星:蠍座9度
冥王星:蠍座13度
――
「美、女性性、趣味性、お金」を象す金星が、「徹底、究極、破壊と再生」を象す冥王星とコンジャンクションしています。
オーブは4度。しかしコンジャンクションは8度まで、占者によっては10度までオーブを認めている強力な角度です。4度で十分。
無自覚ながらも、たいへんに魅力的な方です。
カリスマ性があります。
熱愛されるか敵視されるか、極端なことになりがちです。悪魔的なまでに影響力が強いからであります。
趣味に対して、徹底的に打ち込みます。
田中さんでいうところの(しつこいかな)ベリーダンスに相当するなにかに打ち込んでおられますか?
そのためにお金も労力も湯水のごとくに注ぎ込んではいませんか?
冥王星さま的な力のあるパトロンに守られているかもしれません。
――さて、金星オジョウさまの活躍っぷりは以上でありますが、これに寄り添っておられます冥王星オオオヤブンさまも、木星に対して、また海王星に対して睨みを効かせておられます、かなり好意的な(「調和」的な)睨みを。
【木星と冥王星のトライン】
――
木星:蟹座8度
冥王星:蠍座13度
――
オーブ5度近く。こちらは緩めのアスペクトですね。
蟹座は「家族や保護」を象します。そこに木星。それを好意的に見つめる冥王星。
生家がわりと裕福であったか、または仕事で稼ぐ十分な力がこの方にあるか――、いずれにしても生きるためのお金に困るようなことには生涯ならない配置とされています。
ひとに施すと、施した以上のリターンに恵まれます。
――もう1つ。
【海王星と冥王星のセクスタイル】
――
海王星:山羊座9度
冥王星:蠍座13度
――
オーブ4度。緩めのセクスタイルです。
真面目な山羊座に位置する、「幻想、ロマン」を象す海王星が、これまた生真面目な蠍座に位置する、「極端、破壊と再生」を象す冥王星と調和的な関係を築いています。
スピリチュアルや宗教に関心の高い世代の配置ですが、真面目な星座どうしの関係性ですから、ディープにしてダークになりこそすれ、チープにスキャンダラスになることはないでしょう。
ひとの気持ちが読める方が多いようです。
――緩めのトラインとセクスタイルに、ではありますが、冥王星さまも、木星と海王星による三角形の底辺(オポジション)を「調停」してくださっています。
この方の「Tスクエア」の底辺は、金星さんや冥王星さまにより慰められているようです。
――以上、「Tスクエア」と「調停のトライアングル」について見てきました。
が、この方のアスペクトはまだまだありますよ。
三角形を離れて、他のアスペクトについて見てまいりましょう。
――この方は、先ほど見ました金星と冥王星のコンジャンクション、その前に見ました土星と海王星のコンジャンクション、および土星とアセンダントのコンジャンクション、そして海王星とアセンダントのコンジャンクション以外に、もう1つ、タイトなコンジャンクションを持っています。
【太陽と火星のコンジャンクション】
――
太陽:乙女座27度
火星:天秤座0度
――
サイン違いのコンジャンクションですが、オーブは3度です。コンジャンクションとしてはタイトであります。
太陽も火星も個人天体でありますし、太陽はこの方の「社会的な自分や人生の目的」を象す大事な星でありますから、極めて重要なコンジャンクションであるといえましょう。
「潔癖」を象す乙女座に位置する、「社会的な自分や人生の目的」を象す太陽が、「バランスのとれた優美さ」を象す天秤座のアタマに位置する、「行動力や衝動性や攻撃性」を象す火星とニアリー0度で重なっています。
この方は、勇敢な方です。
主張が強く、目標に向かってぐんぐんと進みます。
寛容さに欠けるきらいもありますが、最前線で働ける猛者であり、たいへんに尖った方であるかとお見受けいたします。
しかし、0度の若さではあるものの、火星が位置するサインは「優美な」天秤座でありますから、火星の激烈さはいくぶんかソフィストケートされ、荒くれものではなく、クールに、知的に、相手の欠点を指摘するような攻撃者になりやすいかもしれません。
ともあれ、怯むことなくよく働く方でありましょう。
社会的なゾーンの高い位置で輝く太陽と火星でありますから、この方は仕事に生きるタイプであるかもしれません。
――ところが、この頑張り星たちに、よからぬ角度から視線を送る星があります。
天王星さまです。
太陽くんを、そして火星くんを、ニアリー90度の角度から睨みつけています。
【太陽と天王星のスクエア】
――
太陽:乙女座27度
天王星:山羊座1度
――
オーブ4度の「葛藤」角です。
しかしサインは乙女座と山羊座ですから、サイン的には調和していますので、さほど悪い効果にはならないでしょう。
この方は革新的な人です。
違うと思ったら、違うとはっきり口にするでしょう。
権力を恐れません。
跳ねっ返りであるだとか、変人であるだとか陰口を叩かれているかもしれません。
しかし、それを気にせず、己を通す強さがあるでしょう。
【火星と天王星のスクエア】
――
火星:天秤座0度
天王星:山羊座1度
――
こちらはタイトですね。オーブは1度。
天王星は「突然の変化、革新性、発明」を象す星で、これが、「行動、衝動、攻撃」を象す火星と「葛藤」するわけです。
この方は反逆者になりがちかもしれません。
群れることが嫌いで、頭を抑えつけられることが嫌いです。
先進的な人でしょう。
致命的な病気にはなりませんが、生活に支障をきたす程度の、例えば、アレルギーを持っていたり、そういう体質上のハンディを抱えているかもしれませし、または躁鬱的な傾向も見受けられるかもしれません。
怪我には注意しましょう。
――だなんて書かれてしまって、火星くん、すねたりしていませんか?
大丈夫ですよ。
天空図の下半分から、慈しみの眼差しで見つめてくださっている星があります。
母なる月であります。
天空図の上半分は社会を、下半分は家庭を象します。
プライベートなフィールドに位置する唯一の星、月。
このお月さまが火星くんを、ついでに水星くんのことも、中秋の名月のように明々と、ニアリー120度の「調和」的な眼差しで見守ってくださっているのでした。
【月と火星のトライン】
――
月:双子座2度
火星:天秤座0度
――
やんちゃな火星くんを、オーブ2度のしっかりさで、お月さまが「調和」的に照らしてくださっています。
この方、勇敢ですが、ときに感情的になり、短気なところもありますから、仲間と口論になりがちです。
けれども、お月さまに癒されて、仲直りは早いでしょう。
また、健康を害しても回復が早いです。
よかったですね、火星くん。
【月と水星のトライン】
――
月:双子座2度
水星:天秤座6度
――
オーブ4度で緩めではありますが「調和」的な関係です。
知的な方です。
思ったことを口にしますが、月の優しさがそのトゲを丸めてくれるでしょう。
双子座の月ですから、知的な水星のコミュニケーション力をさらに高めてくれるでしょう。
他の角度に照らすとこの方、対面コミュニケーションは得意ではないはずなのですが、プライベートな関係性においてはわりと口達者な面が出るかもしれません。
重箱の隅をつつくような面もあり、文章の間違いなどには敏感な傾向があるでしょう。
打算的なところも見受けられます。
交渉を得意とするかもしれません。
――さて、このくらいでしょうか。
【】書きしたアスペクトはいくつありますかね?
数えてみますね。
17でした。
はい。天空図の線の数と一致しています。
天空図に記載させていただいた角度については残らず網羅できたようです。
――まとめますと、この方は、社会において活躍できる優れた知性を持ち、いくらか反骨的に、しかし潔癖に業務を遂行されますが、一方で、女性的な魅力を隠し持ち、ディープな趣味に没頭する一面もありそうな、極めて魅力的な方でありましょう。
――さて、最後に、いつもは扱わないアングルと、小惑星について語って稿を締めたいと思います。
この方は、社会的なゾーンに、月以外のすべての星を集めておられる方であります。
「Tスクエア」という課題も上半分にそびえています。
なので、MCが気になりました。
MCとは「天頂」を指す感受点で、「天職」を象すともされ、また「仕事を通じて目指す、なりたい自分の最終形」みたいなものを示すともされているようです。
この方のMCは天秤座のオワリのほうにあります。
――
MC:天秤座 28.12度
――
感受点は、例によって出生時刻の正確さにより担保されますので、わずかにでも時刻にズレがあれば、例えばこの方のMCは蠍座であったりするわけです。
でもまあ、正確だったと仮定した場合、この方の適職は、天秤座的な、美を扱う仕事であったり、公平やバランスを旨とする調整的な仕事であったり――と読めるわけです。
しかし、私が今回、日頃はあひろ場で扱わないMCについて語らせていただいているのは、この方、カルミネート天体がリリスであるからであります。
カルミネート天体とは、MCにいちばん近い天体であります。
その人らしさを象すとされています。
この方の場合、MCにカルミネートしているのは、通常の星ではなく、リリスなのでありました。
しかも非常に近接しています。
リリスがMCにコンジャンクションしているのでした。
――
MC:天秤座 28度
リリス:天秤座 25度
――
オーブは3度です。
この方、リリスの影響を強く受けておられます。
リリスとは何か?
黒い月です。
実際の月ではない、架空の月です。月の軌道の、地球からもっとも離れた点、そういう感受点です。
隠された欲望、癖のようなものを象す感受点。
これがMCにカルミネートしている。
この方のリリスは第9ハウスの天秤座にあります。
9室は、「知性、哲学、探求、海外」に縁のあるハウスです。
天秤座は「バランス、公平、優美さ、調整」を象すサインです。
そのようなフィールドにおいてMCに近接しているダークムーン。
この方は、仕事で、公平でありたいと、平たくいうなら、男に負けたくないと、そんなふうに思い、そういう自分を目指しておられるのではないかと感じました。
リリスとは、アダムの最初の妻です。追放されて悪魔となりました。魅惑的な悪魔。男性を魅了します。しかし、男に追放されて、男に仕返ししたい気持ちを持ち合わせてもいます。なので、男に対して妖艶な攻撃をしかけたりするのでありました。
この方の場合、9室天秤座のリリスでありますから、その誘惑は前面には出ません。
社会的な上半分に位置し、しかもMCとコンジャンクションですから、天秤座的に優美に、9室的に知的に、しかし深いところでは、とぐろを巻いている蛇のようなリリスっぷりで、すなわち妖艶に、世の男性たちに、対等な扱いを要求しているのではないでしょうか?
時代は水瓶座時代です。対等、公平、平等、ジェンダーレスに追い風が吹いています。
そして!
そしてであります。
この方のカルミネート天体がリリスであることに着目しましたのは、今まさにこの時、実際のリリスが、天秤座入りをしている真っ最中だからなのであります。
24年の6月末にリリスは天秤座入りをしました。
そして、このときのリリスは、冥王星とニアリー120度でトライン、天王星ともニアリー120度でトライン、海王星とはニアリー180度でオポジションという位置にありました。
実にこれ、「カイト」と呼ばれる複合アスペクトではありますまいか!?
リリスは、トランスサタニアン(「王」の文字が入った、影響力が絶大な星ぼし)の圧倒的な影響を受けて天秤座入りを果たしたのであります。
天王星、海王星、冥王星の影響力が強い配置を持つこの方に、リリスの影響するところは極めて大なのではないかと想像されるのであります。
リリスは、もうしばらくの間、この方のネイタルな(生まれたときの)配置と重なるように、天秤座に位置し続けるわけです。
そのような時期(しかもそろそろ、ネイタルの太陽にトランジットの太陽がコンジャンクションしますね――つまり、お誕生日)に、配置読みのリクエストを頂戴いたしましたことにもなにか意味があるのかもしれません。
――ちなみにこの方、第9ハウスに、太陽、火星、水星が入っています。
「知的、かつ探求的で、海外にも縁がありそうな」9室に、個人天体のうち、男性的な太陽と火星、中性的な水星、以上の3つが集まっているこの方は、これまでの男性社会を、男女共同参画型の社会へ塗り替えてゆく――、ひょっとすると国際的な働きに向けて、深いところに秘めたいくらかダークな情熱も活用しつつ、他の星の配置に照らしてもラディカルに尽力してゆかれる人物で、もしかしたら今、それを後押しする風に吹かれていらっしゃるのかな――、とそんなふうにイメージいたしましたので――、MCやリリスについて書かせていただきました。
もっとも、以上は出生時刻の正確さに依存するところが極めて大な解釈でありますので、生まれた時刻がアバウトである場合は、読み流していただいてよかったかと思われます。
――さてさてさてさて、膨大な分量になってしまいました。
占星術にいくらか通じておられる方ならともかく、そうでない方には濃すぎる話になってしまったかもしれません。
アスペクトが多くて、またアクセルとブレーキが同時に踏まれているようなありさまでもあり、二面性を読み解いてゆくのに言葉を尽くさざるを得ませんでした。
賢く、負けん気も強く、対等を旨とし、潔癖な姿勢で、堅実に能力を発揮し得る素質を持ちながら、女性的な趣味を通じて、隠された魅力を探求的に発揮してもゆけそうな方の景色であったかとお見受けいたしました。
配置を見つめさせてくださり、ありがとうございました。
――

▲Rさんの結果


ご感想も頂戴いたしました。転載の許可をいただけましたので、こちらも紹介させていただきます😀!

こんばんは😄
「日頃はじっとしていても、ひとたび目標が定まると俄然行動的になる」というのはすごいしっくりきました。
急なフットワークの軽さで周りの人をびっくりさせることがあります。
また、アクセルとブレーキを同時に踏むというのもまさにそうという感じです。
セクシー田中さん的な要素...はて...と思ってたのですが、もしかしてこれかも?と自分の中でしっくりくるものがありました。
手広くいろんなことをしているのですが、女性性×芸術の分野に注力してみようと思いました。
占いに興味があり、我流でホロスコープを読んでみようと試みたもののうまく解釈できずにいたのですが、あひろさんの文章を読んでなるほど!と思うことが多かったです!
リリスの存在も知れてよかったです。対等でありたいというのはまさにそうです。
また、個人を特定できない範囲でnoteへの転載問題ありません!
のちほどサポートも送らせていただきますね。
読み応えたっぷりで面白かったです。
これからも都度読み返します!
この度はありがとうございました!

▲Rさんからのご感想


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お代はいただいていませんが、結果に満足していただけましたら、サポートしていただけますと嬉しいです😆💦

お気軽に、ってかテキトーにウェルカムです😃✌️

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