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先生怒らないから「A4用紙にレシートを貼り付けて印鑑を4回押す経費精算 」やったことがある人、名乗り出なさい。

 先日、リクルートがノマド代を1日2000円まで支給すると言うニュースがありました。

 素敵な制度ですよね。営業さんなどは毎日1回カフェで時間調整するとしたら月20回、コーヒー代を自腹で払ってたわけで。実際に、街中で2時間時間調整で次の打ち合わせって、よくある事ですし。

 それでふと、経費精算どうするんだろう?と疑問に。例えば1人が月に10回、1000人の会社だと1万枚のレシートをどう集めて、どう承認して、どう経理が処理するのか。

 私は大学を卒業してから今まで自分の会社でしか働いたことがありません。そこで友人に経費精算どうやってるの?と聞いたところ、本当に怖い話になったので、noteでまとめるとともに、実はこの方法が普通なのかもしれないと思うと、生産性ってなんなんだろう?と思わずにいられません。

 それでは、とある会社の経費精算スタート。

1、レシート、領収書をとっておく

 無くしてしまいそうですが、まあここはしょうがないでしょう。

2、仕分け

 この会社では2週間以内に経理に到着しないともらえないそうなので、急ぎましょう。まずはそのレシートが何代なのかを把握して、仕分けします。私、もうこの時点でギブアップです。2週間以内というのも大変だし、仕分けって言われても、例えば会議室代とレンタカー代とホテル代と食事代、それぞれが何代なのかなんて知りません。

 これが日本の常識なのでしょうか?

3、A4の紙に、ノリでレシートを貼っていく

 え?ノリ…しばらく使ってないです。令和に入ってまだ使ってないかも。

 A4の紙に、交通費、自動車費、接待交際費、など分けてレシートを貼っていきます。本当に吹き出しました。これが日本なんですね。みなさんこれを本当にやっているのでしょうか?

4、個人建て替えの伝票を書く

 仕分けして紙に貼ったら、精算用の伝票に金額などを書くそうです。そして、自分のハンコを押して。ここからスタンプラリーがはじまります。準備は良いでしょうか?

5、上長のハンコをもらう

 上長に提出してハンコをもらうそうです。ずっと自分で小さな会社をやっていた身としては、本当に意味がわかりません。ハンコを上長からもらって、それが経費として認められるかをチェックすると言うことなんですね。

 自分のハンコとあわせて、これでハンコ2つめです。ハンコをもらったスタンプ帳(経費精算伝票)は、そのまま上長…ではなく、自分に戻ります。だって、スタンプラリー続くんですもの。

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6、上長の上長のハンコをもらう

 思わず天をあおいで

「良い天気だな」

 って現実逃避しました。

 上長の上長からもハンコをもらわなきゃいけないんですね。これで3つめ。私が冗談を言われているのでしょうか?それとも、これが本当に、行われているのでしょうか?何のために?

 ハンコをもらったスタンプ帳は、そのまま上長…ではなく、自分に戻ります。だって、スタンプラリーまだ続くんですもの。

7、上長の上長の上長のハンコをもらう(本気)

 冗談ですよね?社長など本当に一部の役員だけが押せる特別なハンコがあるそうです。お、おう。金色なんでしょうか?

 しかも、社長が自分で押すのが大変だし不在もあるので、「社長のハンコを押す社員」が社長直轄でいるそうです。おい、誰でも押せるやないか。

 誰か、社長のハンコを代わりに押すロボット作ってあげてください。ここでようやくスタンプ帳は会社の手に渡り、経理に回されます。

8、経理が見ながら会計ソフトに手入力。

 ここまで発生から2週間以内厳守なので、上長が出張とか社長が台北とか死活問題です。おおおおお。社長出張行くなや。あ、でもだから社長のハンコを押す直轄の社員がいるのか。納得。いや、いらんでしょ。みんな仕事しようよ。

 そして、ここで間違っていたり不明点があると経理から呼び出されて手元にスタンプカードが戻ってくるそうです。怒られて戻ってきて2つの選択を決断するそう。諦めるか、諦めないか。安西先生も靴持って逃げ出すレベルですね。

9、月2回、精算されて振り込まれる

 長い旅でした。


令和の経費精算はどうなるのか?

 きっと大企業には経費精算専門のSaaSとかあるんでしょうね。我々セルフワークが描いているサービスでは、街中のスペースがコワーキングスペースとして利用できますが、その利用代金は法人契約の場合法人への一括請求です。レシートがそもそも出ません。

 のりも、スタンプラリーも、社長の印鑑をおすという役職の雇用も、手入力する経理もいりません。請求書を受け取って振り込むだけです。将来的には、会計帳簿とシステム連携して自動的に会計処理まで終わると素敵ですね。

「のりってスティックじゃなく、修正テープみたいなテープのりってのがあって、ヨレずにサクッと貼れるんですよ!イノベーション!」

 知らんがな、ノリベーションじゃなく貼る行為止めようよ。たしか、スクショとか電磁的データでの保管もOKになったはず。

 もしかして、わざと精算を面倒にすることで経費の不正利用を防いでいたり、自腹にさせて経費節約しているのでしょうか?陰謀?


 みなさんの会社では、経費精算どうしていますか?

 のりで貼ってスタンプラリーをしている方も本当にいるのでしょうか?

 本当にこれを「やったことがある」と言う方は、ぜひシェアしてtwitterなどでお聞かせください。


 この話を教えてくれた友人に、このやり方のメリットを聞いたところ斜め上を見ながら少し考えて、小さな声で呟きました。

「みんな慣れてるからなあ」

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 …あと半年ぐらい待ってくださいね。セルフワークが打ち合わせ代やカフェ代ぐらいはどうにかします。もう、経費Pay作った方が早いかもですね。

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 誰か開発費ください。。

 SelfWorkのLINEに登録いただければ、定期的に3月の一般公開前に色々と情報を流していきますので、レシートスタンプラリーやりたくないという方はどうぞご登録ください。

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※本記事は株式会社よじげんとしてではなく荒木個人の見解として投稿しておりますが、ご相談等は歓迎です。arakiアットマーク4jigen.spaceまで。

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