個人プロダクト開発を進める上で重視する価値観

僕はソフトウェアエンジニアとして沖縄のスタートアップで働いているのですが、いまは仕事とは別で自分だけのプロジェクトとして個人プロダクト開発をしています。

その個人プロダクトを進めていく上での思想というか、大事にしている価値観をここに書いておきたいと思います。

もし同じように一人でなにかアプリやWebサービスの開発をやってみたいという方の参考になれば幸いです。

自分の課題を解決する

自分が作るプロダクトは、他の人へのヒアリングなどはせず、自分の課題をしっかりと捉えて、その課題を解決するものにしています。

そうすると最低限自分だけはユーザーとなり、正しい視点で改善を続けていくことができます。

さらに、自分の課題を解決するプロダクトがいま世の中にないため、プロダクト開発を続けていくモチベーションも維持しやすくなります。

10年先も使われるプロダクトを目指す

自分1人で開発するとなると、意思決定も自分1人で出来るので今流行っているサービスやアプリに影響されてモノを作りがちになってしまいます。

ただ、それなりのクオリティのプロダクトを作るならどうしても時間がかかります。さらに個人プロダクト開発は本業ではないのでそこまで多くの時間を費やすことはできません。私の場合は子供もいるのでさらに自由に使える時間は少なくなります。

そんな中でその場の流行りに左右された意思決定をして実際に実装、リリースしたときにはその熱が冷めているというのがよくあります。

そうならないために、最初から長期的視点で自分が使っていけるような本質的な課題解決ができるプロダクトを目指していきます。

学習を最も重視する

一つのプロダクトを作り上げるには、技術的にもiOS、Androidのアプリ開発、Webのフロントエンド、API設計、DBなど様々な分野の技術が必要です。

技術以外にも、デザイン(UI/UX、デザインツールの利用方法)やビジネス(プライシング、マーケティング戦略、市場選定など)も必要になっています。

仕事でプロダクト開発を行う場合にはそれぞれの分野のプロと分業をして進めるのですが、個人プロダクト開発ではそこも1人で行います。

1人で開発する時、効率を重視するのであれば必要最小限の部分だけ学んでササッと実践していくと思いますが、僕はそこは足を少し止めてでも、その分野をしっかり学ぶことを重視したいと思います。

学ぶことは楽しいことです。さらに目の前に実践の場があるときに行う学びは最も吸収力が高くなります。個人プロダクト開発ではその学びの機会が得られる絶好の場です。

早く物事を進めることで得られるナニカよりも、ゆっくり進めることで得られる深い知識の方を重視したいと考えています。

リリースを急がず、締切も設定しない

まず根底にある考えとしてリリースを急ぐこともなければ、締切も設定しません。仕事でのソフトウェア開発ではどうしても締め切りを設定したり、できるだけ早くリリースしようとしますが、個人プロダクト開発ではあえてやらないようにしています。

締め切りを設定すると、どうしても深い思考や深い学び、より良い設計を行う上でのハードルとなります。

個人プロダクト開発では、「深く考え自分の課題を正しく解決する」、「長期的に使われる価値のあるモノにする」、「学習することを重視する」ようにしたいので、その分どうしても歩みは遅くなります。

締め切りがあることで不要なストレスを感じてしまわないように、プロセス自体を楽しんで価値のあるものにするために、重視したいことを正しく重視するために、あえてリリースを急がず、締め切りを設定しないことにしました。

さいごに

これがいま私が個人プロダクト開発を進める上で重視している価値観です。

実際に私が良いプロダクトを出した訳でも、なにかで成功した訳でもないので参考して良いものかどうかはわかりません。ただ、実際にプロダクトを出したときに「この思想をもとに開発して実際にできたプロダクトがコレです!」といえた方がカッコイイなあと思ったので先に思想の方を出してみました。

今後実際に個人プロダクトで学んだことは技術的な事もそれ以外の事もnoteに書いていきたいと思いますので、また読んでくれたらありがたいです。

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