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映画「素敵すぎて 素敵すぎて 素敵すぎる」

クラウドファンディングに参加したおかげでいち早く見られた。 大河原恵さんの企画・脚本・主演作「素敵すぎて 素敵すぎて 素敵すぎる」@Stranger もう1人の主役は名村辰さん。連続テレビ小説「虎に翼」を見ている人には小橋(通称発芽玄米)の方がわかりやすいかも。 幸せそうな結婚式の集合写真撮影。そこに乱入した女性が彼とのツーショットを撮ってカメラを持って逃走する。恋人に裏切られて結婚することがわかった女性の復讐劇、なのかと思ったら、物語はかなり意外な方向に進んでいく。

    • 紀蔚然「DV8 プライベートアイ2」

      台湾の作家、紀蔚然(き・うつぜん)による私立探偵もの、台北プライベートアイの続編。 今回は舞台を台北から淡水に移し、前作の登場人物は主人公の呉誠(ウー・チェン)だけという、かなりストイックで大胆な構成。 それでも呉誠のスタイルはそのまま。DV8という素敵な女性エマがいるバーを活動拠点として、依頼から始まった調査をきっかけに時効寸前の難事件など、様々な問題を芋づる式に解決していく。 前作ではうまく行きかけて失敗してしまったロマンスもあったが、エマとは嘘のように順調。しかも

      • ガブリエル・ゼヴィン「トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー」

        葛飾北斎の富嶽三十六景 神奈川沖浪裏のファンなので、この本との出会いはジャケ買い。 買った後に積読状態だった「書店員フィクリーのものがたり」と同じ著者だと知って、まずそっちから読み始めたらそれがまたすごく良くて。その流れで「トゥモロー〜」へ。 本書はゲームを通じて互いを認め合い、時には反発し合うサム(子供の頃の事故で足が不自由な天才肌のクリエイターでこじらせ気味の男)と幼馴染のセイディ(ゲーム開発に意欲的な恋多き女)、そしてマークス(サムの同居人だったんだけど、やがて2人

        • INTER BEE CREATIVE 2023 「ストップモーション時代劇「HIDARI」クリエイティブの舞台裏」

          2023年11月15日(水)17時から幕張メッセ展示ホール5にて、『ストップモーション時代劇「HIDARI」クリエイティブの舞台裏』を開催。 原案・脚本・監督の川村真司さんとプロデューサーの松本紀子さんに直接インタビューします。 入場無料なので興味のある方はぜひ幕張メッセにお越しください。 https://www.inter-bee.com/ja/forvisitors/conference/session/?conference_id=2521 https://yo

          小川哲「地図と拳」

          行きつけと書いたら怒られるかもしれないけど、週1・2回は必ずランチで訪れるイタリアンのお店があって、そこの奥様とおすすめ本を貸し借りしている。 この本はその奥様に借りた本。 言わずと知れた直木賞受賞作。 日露戦争から第二次世界大戦まで、かつて中国にあった満州。様々な人種、階級、立場、しがらみ、そして趣味嗜好の者が集まるこの土地で、それぞれの正義や思惑、対義を貫こうとする。 歴史の中ではほぼ無名の人たちだが、良くも悪くもキャラクターが立っていて飽きさせない。 600ペー

          小川哲「地図と拳」

          INTER BEE CREATIVE 2022「検証と実験で練り上げる映像クリエイティブ」

          今放送しているNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」。 このオープニング映像を見たことはありますか? これ、紙を折って、ちょっとずつ動かしたストップモーションアニメーションで作っているのです。 この映像を監督した新井風愉さんと撮影を担当した杉田知洋江さんは、これ以外にも王子ネピア「Tissue Animals」、関電工「光を灯す」篇/「想いをつなぐ」篇、アダストリア ローリーズファーム メイドインローリーズファーム宣言などなど、これまでいろいろな映像作品を作り上げています。

          INTER BEE CREATIVE 2022「検証と実験で練り上げる映像クリエイティブ」

          おぎのや 峠の釜めしと再会

          峠の釜めしと言えば信越本線横川駅の名物駅弁だ(だった?)。 スキーにも行かなくなったし、もうデパートの催事場でしかお目にかかることはないだろう…と思っていた。 なんと富岡製糸場(上の写真)に隣接した直営店があった。 こんなところで買えるとは!   店舗でできたても食べられたが、駅弁は駅弁らしく、列車の中で食べようと持ち帰った。でも結局、そんなタイミングは見つからず大型スーパーのイートインコーナーで食べたけど。 味は昔のまま。 高崎駅で似たようなおかずの鶏弁

          おぎのや 峠の釜めしと再会

          同じ味を共有できる人がいるということ

          先日、会社の同僚がリフレッシュ休暇を取って台北に行くというので、今すぐにでも自分が食べたいと思っている金峰魯肉飯のことを教えて、ぜひ食べてきてくれと話した。 彼は本当に行って食べてきてくれたらしい。 台北に行くたびに付き合ってもらっている家族と相席になったローカルの人以外であの味を共有できる人ができた。 これはお土産を買ってきてくれるより嬉しいかも。 これから台北行くという人に金峰魯肉飯のことを話したのはもう何度あるかわからないが、本当に行ってくれたのは彼

          同じ味を共有できる人がいるということ

          INTER BEE2019で映像ディレクターのイベントを開催

          いまだにnoteとの距離感というか、ちょうどいい塩梅がわからない。 仕事と言えば仕事だけど、何か物を売ると言うわけではないし、入場無料のイベントでぜひ見てもらいたいので書こうかと。 11月13日から15日まで、幕張メッセでINTER BEE 2019 (メディア&エンターテインメント総合展示会)が行なわれる。http://www.inter-bee.com/ja/ このINTER BEEで映像ディレクターのトークショーを行なう。 関わっているイベント会場は2ヵ所。

          INTER BEE2019で映像ディレクターのイベントを開催

          台北で食べる金峰魯肉飯が好き過ぎるという話。

          台北の金峰魯肉飯が好き過ぎるという話。 金峰魯肉飯は台北のMRT(地下鉄)の中正記念堂駅にある。 2番出口を出てすぐ。 魯肉飯、ルーローハンと読むのだが、ご飯の上に甘辛く煮た豚肉をかけた丼料理。この魯肉飯、ローカルフードならではというか、これがもういろんな作り方がある。ご飯の上にどんな肉を乗せるのかがかなり自由。でっかい角煮が乗っているもの、ひき肉(これにはパサパサタイプとしっとりタイプがある)が乗っているもの、豚バラが乗っているもの。つまり、肉を煮てご飯の上にかけていれ

          台北で食べる金峰魯肉飯が好き過ぎるという話。