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方方(Fang Fang)さんの武漢日記に触発されて :1月5日

 再び緊急事態宣言が出されることになった。個人的には感染拡大を抑えるために有効な施策とは思えず、他にもいくつか気になっていることがあるので、考えをまとめておきたい。

ウイルスの変異について

 イギリスで変異種が確認されて以来、変異種にも開発されたワクチンは有効なのか、とか、イギリス等の国からの入国を規制する、など、新たなドタバタが続いている。なぜこんな騒ぎになるのか、不思議でしょうがない。ウイルスというものは常に変異しているのであり、日本人感染者の中でも変異は起こる。従って、イギリスからの入国を規制すれば水際対策になる、というものではないだろう。

 また、今回素晴らしいスピードで開発・承認されて、既にイギリス、アメリカ等で接種がはじまったワクチンはmRNA型で、スパイクの設計図をもとに作るものだ。従って、原理的に従来の弱毒化させて作るワクチンよりも、対応出来る範囲が広いと考える。仮に、変異種に無効な場合でも、新たな設計図を元に作ることは、従来のワクチンよりも容易なはずである。

1年間の経験で分かったこと

 約1年の間、本当に我々の社会は混乱の中にいた。振り返ると、最初の緊急事態宣言が出る前は、パチンコ屋がやり玉に上がっていた。連日ワイドショーは営業しているパチンコ屋と遊びに行く客を取材し、それこそ”自粛警察”をしていた。しかし、パチンコ屋から感染者がでたという話は聞かない。向かい合って大声で会話したりする場 が問題なのであり、一方向に向かって黙々と遊ぶパチンコ屋では、感染の起こる確率は極めて低いだろうことは今になれば当たり前だと考える。

 其の意味では、映画館、図書館、コンサート、美術館、大学の授業、等々、ほとんど通常の営業が出来るはずだ。一方で、カラオケ、ジム、居酒屋、等は注意する対象に入る。現在多くの映画館、美術館は事前に時間帯を予約し、入場制限を掛けているが、百貨店の店内は入り口での検温とアルコール消毒だけだ。どこかちぐはぐな感じを受ける。

 東京の一日の感染者数が1300人を超えて大晦日から大騒ぎになったが、ドイツでは4万人以上だ。感覚的・感情的ではない、データと科学に基づくガイドラインを専門家が出すことで、不毛なメディアの騒ぎを抑え、社会は其のガイドラインを受け入れることが出来るのではないだろうか? 

特別措置法の見直し

 現状のお願いベースの要請から、もう少し強制力をもった要請にするための特別措置法の見直しもずっと指摘されている。今の所、1月18日に通常国会開催の見通しだが、なぜ国会を早めて開催することができないのだろうか? 国会議員には給与も賞与も例年通り出ているので、賞与が削減された民間企業の社員や営業困難にあるレストラン経営者とは訳が異なる。非常時に必要な審議をするためのスケジュールを前倒しする、という方向にならないことが不思議でならない。

 主権者として 法改正には時間がかかるので という言い訳を許して良いものだろうか? 

 自分なりに学んだことを記録し、それに従って自分のNew Normalを維持するようにしたい。

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