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方方(Fang Fang)さんの武漢日記に触発されて :12月21日

今日は冬至だ。穴八幡に一陽来復のお守りを授かりに行きたいところだが、大変な人出と思われるので、すこし時期をずらしてお参りしたいと思う。

昨日、イギリスでコロナウイルスの変異種が増えているため、ロックダウンに踏み切ったとのニュースが流れた。本日の日経によれば、イタリアでも変異種が確認されたとのことだ。インフルエンザの経験を基にして考えれば、ウイルスに変異種が生まれることはある意味当然であり、その意味でも「抑え込む(正確な定義はわからないが、新規感染者数を最小化し、制御可能な状況にする、と理解している)」ということは難しく、”with Corona”という考え方は必然なのかもしれない。

見つかった変異種にもワクチンは有効か?

ドイツの保健相が、(ファイザーのワクチンを念頭においているとみられるが)ワクチンは変異種にも効果を発揮する、という発言をした、というニュースが流れている。専門家の意見を聞きたいところだが、素人考えでは、遺伝子データを元にmRNAを作る”RNA型ワクチン"は、従来の弱毒化(不活性化)ワクチンに比べ、このような変異種対応には強いのかもしれない。

昨日の今日で有意情報が得られるわけでもないが、有効であることを期待したいと思う。

医療崩壊への懸念

また、多くの医療従事者や感染症の専門家が、このままでは医療崩壊が起こるという警告を発している。無論、程度に関わらず、現場で努力してくれている医療従事者の疲弊を考えれば、専門家の声には素直に耳を傾け、出来る対処をするのは大原則だろう。

一方で、ヨーロッパ、アメリカに比べれば、新規感染者数は1桁、2桁少ない日本でも”医療崩壊”になるのか、という単純な疑問もある。アゴラの池田信夫氏によれば、日本の医療機関の8割は民間であり、行政はお願いしか出来ないのが問題だと指摘している(下図参照)。つまり、2割の国公立病院に多大な負荷が行っているわけだ。ヨーロッパでは、イギリス、フランスはほとんど、ドイツでも半数は公的な医療機関なので、監督権限を持つ自治体が資源配置などに指示を行うことが可能で、崩壊を食い止めているのだ、という主張である。

医療体制

こちらも、現場を知らず、制度にも疎い人間が軽々しい発言をすべきではないと思うが、もし、制度的な見直しで対応可能な余地があるのであれば是非考えていただきたいと思う。

「新規感染者数が○曜日で最大になった」などという意味のない報道にまどわされず、病院という危険度の高い環境で働いている医師、看護師が心がけている頻繁な手洗いなどを、我々一人一人が素直に真似するしかない。極端な時短や都市封鎖を避けるためにも、個々人の努力が必要だ。

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