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方方(Fang Fang)さんの武漢日記に触発されて :1月7日

 今夕から再びの緊急事態宣言発令となり、昼には東京都で新規感染者数が2,000人を超えるという速報も出た。1都3県を対象に、飲食店の営業時間規制、夜間の外出自粛、リモートワークの促進、などが要請されるようだ。これらの報道の中に無い論点で気になることを忘備録としてメモしておく。

季節要因

 新規感染者数が増えているのは、東京、日本に限らない。他の国の傾向も同様だ。その理由には「季節要因」があるはずだ。毎年冬になるとインフルエンザが流行する。その理由は気温と湿度である。
・気温が下がると鼻や喉の粘膜の働きが弱くなるので、ウイルスが体内に侵入しやすくなる
・湿度が高ければ飛沫の水分とともにウイルスは地上におちるが、乾燥していると空中を漂っている時間が長くなる
というのが、一般に言われる説明である。とすれば、屋内での湿度に留意することは重要だろう。

 ウイルスは人が媒介するので、人同士の接触確率を減らすことが各種施策の目的であるが、その一方で、ウイルスが浮遊している時間が長くなることを考慮しないと、その効果も半減する。飲食の機会にフォーカスが当たっているが、それ以外でも、マスクをし、部屋の湿度をあげる注意が必要だ。

医療機関支援策

 いうまでもなく病院が最後の砦だ。そこを支えるための施策が足りていないのではないか?コロナ病棟の清掃・消毒などは、業者ではなく看護師さんがやっている様子が放送された。これではリソースはいくらあっても不足するだろう。無論、業者さんも経験もなく危険の伴う作業はしたくないはずだ。そのうえでお願いするのであれば、飲食店に出す協力金のようなものを清掃業者さんにも出すべきだろう。こちらのほうが対費用効果は大きいはずだ。

緊急自体宣言の中に情報管理を

 外国とひと括りにはできないので、中国、台湾は別として、ヨーロッパ、アメリカとの比較では感染者数も死亡者数も日本は桁で小さい。その嵳の要因は未だに明確にはなっていないが、一つ言えるのは、罰則や強制がなくても日本人は守るべきことは守る行動が取れる民族だということだろう、と思っている。

 それだけに、余計に流される情報の質が気になる。ワイドショーの煽り報道のような質の悪い情報が大きな声で流布され、科学的に意味のある留意すべき情報には意識して探さないとたどりつけない現状は、その日本人の優位性を阻害していることになるのではないだろうか。これらが居酒屋での飲食同様、コロナ対策阻害要因であるとすれば、遵守することに意味のある情報がわかりやすく流通すること、も、緊急事態宣言の中で示されるべきだと考える。

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