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まじで断片的。

にわか文系大学生が一度はどこかでふと考えたことのあるようなテーマを、そんな見方もあるのか〜と見せてくれる。

たとえば、他者との出会いという「暴力」について。その対処法を「他者と出会うことの喜びを分かち合うこと」(187)に見出そうとしていたり。モヤモヤ考えていることのヒントが散らばっているような本かもしれない。

さすが社会学者さん、出会う人、話を聞く人の幅が広くて、それぞれの語りがめっちゃ面白い。声が聞こえてくるような関西弁のリズムに、思わずニヤニヤしてしまうくらい。

きっと人生、そんなうまくストーリーになんてなっていなくて、断片的なもの集まりなんだろうな。それでもいいじゃんかー!って自信を持ちたくなったときに、また読みたい。

岸政彦(2015)『断片的なものの社会学』朝日出版社。

2020.1.12

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