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現実に戻る

昨日は本当に嬉しくて浮かれてた。
だって約2年半続けた不妊治療で(挿入障害の受診は10年前から)初めての「おめでとう」だったんだもん。

hcgだってちゃんと出てたし妊娠継続率だって良いし…

心拍確認まで安心できないとは言うけど、私とほぼ同じくらいのhcgで稽留流産してる人発見。
自然妊娠の妊娠初期の流産でさえ8〜15%と珍しくないことなのに、体外受精となると20%と流産率は上がる。
受精の段階まで人工的なアシストが加わるから、染色体異常が淘汰されにくいという…
さらに体外受精で産まれる子は過去最高で6%程度。(これは圧倒的に体外受精まで進む人の母数が少ないのもあるが)
不妊治療を受ける人が増えてきたとは言っても数値としてはこんなもので、圧倒的にマイノリティだ。
そして私は、その少ない方ばかり引き当てて引き当てて、こんなところまで来てしまった。

私だって初めは普通に妊娠できると思ってた。母も姉も1発デキ婚だし、妊娠しやすい遺伝子とさえ思ってた。
挿入ができたら…
婦人科に通ったら…
不妊治療専門院に通ったら…
タイミングが合えば…
バセドウ病がコントロールできたら…
卵管造影をすれば…(痛みの代償として、造影剤で卵管が広がって半年は妊娠しやすいゴールデン期が得られるのだが、両側詰まってた私には痛いだけでゴールデン期なんてなかった)
卵管の手術をすれば…
人工授精をすれば…
体外受精をすれば…

不安の9割は起こらないそうだけど、不安にも思ってなかった想像以上のことが立て続けに起きたから、気付いたら妊娠関係で信じられることは何もなくなっていた。

自然妊娠で不妊治療をしたことがない人にそれを「子供のことを信じないから妊娠できない!子供がかわいそうよ!あなたが信じてあげないで誰が信じるの?」と余計な叱咤を受けたことがあるが信じることで染色体異常がなくなり流産がなくなるのか?
流産をしたことがある人に信じる力が不足していたと責め立てるのか?

やはり、不妊は病気ではなく当事者の生活習慣や年齢、精神的な問題と世間に見なされがちなところは結構あって、その都度怒りを感じた。

不妊治療をしてから、まさか私が!?の連続だった。
流産するに違いないとまでは思い詰めていないが、あり得ない話でもないなとは思ってる。


陽性判定後の世界はもっと過ごしやすいものだと思っていた。外出しても、子供や妊婦を見ても心穏やかに過ごせるのかと思っていた。
いつまでも頭は不妊脳で、
あんなにお腹が大きくなるまで健康に育っていいなぁ…
子供が産まれてくれるなんていいなぁ…
ベビーカー押しながら、もうお腹が大きいなんて、すぐ子供ができる人はいいなぁ…


私の性格のせいかもしれないが、やったー!!陽性✨とはならず、思っていた景色とは違って、心地良い世界ではなかった。
でも今までよりかはちょっとマシかな…1人じゃないし。ちゃんと私と共にいるし、辛くても1人で頑張らなくていい。
胎嚢確認ができて、心拍確認ができて、もう少し週数が進んだら考え方も変わってくるのかな?


明日甲状腺の診察、なんて言われるのかなぁ…
甲状腺が悪いだけでも流産や、母子共に失命(「ちゃんと管理できてたら多分大丈夫だけど、クリーゼになったら、どっちもの命に関わるから、悪いけど堕させてもらうね。」とは言われている。)、子供にバセドウ病が遺伝する、とか健康な人と比べていろんなリスクが加わる。

妊娠初期は健康な人でもみんな甲状腺機能は亢進するとは聞いてたけど、体感的に確かに悪化してる感じはある。
明日の診察、無事済みますように🙏

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