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天気の採用候補カードについての考察 随時追記

この記事は、以前投稿した天気デッキの解説記事で書ききれなかったカードについての考察となります。
未読の方はぜひそちらも合わせてご覧ください。
主にマスターデュエル中心の記事となります。

壊獣ギミック

《怪粉壊獣ガダーラ》を筆頭に、制圧モンスター1体を無力化したり、完全耐性モンスターを処理したりするのが役割です。
なお現在の環境でガダーラが広く採用されているのは《王神鳥シムルグ》と《烈風の結界像》の存在からです。

また天気では送りつけた壊獣を《雷の天気模様》で回収することで繰り返し使用することができます。
先攻制圧の対処札という都合上、その評価は手札誘発との比較になります。

有利な点
・手札誘発と異なり《墓穴の指名者》の影響を受けない
・完全耐性に対応できる

不利な点
先攻では使えない
・1体しか処理できない
・特殊召喚をするため《強欲で謙虚な壺》と併用できない
・《鉄獣の抗戦》のような罠妨害に対応できない
・幻影騎士団の《No.86 H-C ロンゴミアント》に対応できない
・盤面の打点は変わらないため殴り負ける可能性がある
・アドバンテージ損をしている

列挙したように優秀な要素よりも欠点が非常に多いことがわかります。

特に天気はメインギミックが妨害に関与しない都合上、他のカードで少しでも相手を妨害する必要があり、壊獣という完全後手カードを採用することはリスクがあります。
一方手札誘発は、同じ後攻札という役割を持ちながら先攻で引いても問題なく妨害として使用できます。

メタカードとしての評価も、現在のマスターデュエル環境で上位に位置する【鉄獣】【ドライトロン】【エルドリッチ】等に対してあまり有効ではありません。

また《雷の天気模様》と併用したロングゲームでの強さですが、雷を維持できるゲーム展開では《スキルドレイン》《次元の裂け目》のような強力なロックカードを貼っていることが多く、壊獣を使うべき状況が少ないです。

総合してMD環境での評価は低いカードです。
壊獣はあくまで単に妨害を置物に変換するカードであり、アドバンテージで損をしていることは注意するべき点です。

王家の眠る谷-ネクロバレー

墓地封じの永続カードとして《次元の裂け目》《マクロコスモス》との選択になります。

ネクロバレーは裂け目とマクロの中間的な立ち位置です。
マクロと異なりターメルの効果を阻害しませんが、スレットの回収効果は阻害してしまいます。

またネクロバレーの特徴としてフィールド魔法であるため、魔法・罠ゾーンを圧迫しないというメリットがある一方、ターメルで天気模様に変換できず組み合わせ初動にならないという欠点もあります。

後出しで墓地発動を止められるため後手まくりとして若干機能します。
若干と書いたのはエルドリッチの手札効果で除去されたり、単に発動にチェーンして除去されることが多いためそこまで信用はできないためです。

専用サーチカードである《墓守の司令官》はいざという時の2000アタッカーになり、また他のモンスターカードと異なりネクロバレーに変換できるのでデッキの質を落とさないという強みがあります。

個人的にはこのカードを採用するぐらいならマクロを、という中途半端な感が否めません。
スレットの効果が使えなくなるため2枚目の雷が必要になるなど、マクロとデメリットが重複している一方で総合力ではマクロに劣っています。
特別に意識している対面がない限りは裂け目かマクロに絞るのが良いです。

《天気予報》のあるOCG構築ではまず採用されないカードです。

原始生命態ニビル

G,うららは基本的に入るため、7枚目以降の誘発枠としての選択肢です。

《ディメンション・アトラクター》と比較すると、《墓穴の指名者》をもらわない点以外では採用するメリットが少ないです。
モンスター主体のデッキであっても【ドラゴンメイド】のように発動できない対面が多く存在し、またアポロウーサやサベージ、未来龍皇でケア・貫通されてしまうケースもあります。

後引きでも使えないことはないというメリットはあります。
また天気独自の利点として自分のモンスターを逃がすことができますが、強みと言うよりは噛み合いと見るべきでしょう。

3投するのはあまりにリスクが大きいカードであるため、入れても1,2枚が無難でしょう。

ドロール&ロックバード

アド損誘発ではありますが、相手の先攻1ターン目を乗り越えるのが最大の課題である天気においてはかなり採用候補になります。
ニビルと同じくアトラクターには劣るため、通りにくい、ツッパされると対応できないGとの交換枠です。
現在のMD環境ではGと比較して腐る対面もそこまでありません。

ただしGと異なり通った際に1ドローできないため若干事故率が上昇します。

やぶ蛇

主に羽根ライストや抗戦シュライグを見たカードです。

ただし天気模様は剥がされてもスレットで回収できるため痛手になるシーンが少なく、裂け目スキドレを剥がされた時のケア札になります。
基本的にはより広い状況を見れる《神の宣告》が優先されます。

やぶ蛇の利点は2枚目の羽根ライストをケアできるぐらいです。
《異星の最終戦士》《ナチュル・エクストリオ》《RR-アルティメット・ファルコン》が特殊召喚先の候補ですが、いずれも1枚でゲームを決められるようなカードではありません。

そもそも発動できない、また裂け目に対する《トロイメア・フェニックス》等に対応できない、アクセスコードトーカーに対して何を出しても超えられる等、発動しづらく発動できても決定打になり得ないカードです。

天気を使っていると不意の羽根ライストで落とす試合がままあり、イライラするのはわかりますが、レアケースに拘らず落ち着いたカードを採用するのがランクマで戦うコツです。

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