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2024年1月まとめ

もう2024年の1月が終わった。つまり、1年の12分の1が過ぎ去った。早い。早すぎる。今年は起きた出来事を少しこまめにまとめておこうと思い、月ごとのまとめを残すことにした。記録に残しておくと後から振り返りやすいので、後から振り返ったときに自分の役に立つかなという下心もある。

1月は1日16時頃に最大震度7の能登半島地震が発生し、2日にはその地震関連の任務のためにフライトするはずだった海上保安庁の航空機が、羽田空港で日本航空の旅客機と衝突してしまうという大きな事故が起きた。本当に考えられないような災害や事故で始まった2024年だ。これ以降も、3日に北九州で大規模な火災があり、19日には阪神高速道路でトレーラーとトラックの間に挟まれた軽自動車が押しつぶされる事故があった。さらに、23日には東北新幹線で架線切断事故が起こり、ダイヤが大きく乱れ、24日から25日かけては名神高速の関ヶ原付近で大雪の影響による長時間の立ち往生や通行止めが発生した。このように、今年の1月は災害、事故が多かった印象だ。何という波瀾の幕開けだろうか。これ以降はあまり大きな災害や事故が起こらないことを祈るしかない。

ただ、1月は悪いことばかりでもなかった。特に宇宙関連では、いい話が続いたように思う。5日はX線分光撮像衛星「XRISM」のファーストライト画像やデータが公開され、これまでのX線観測衛星の性能を大きく上回る性能を見せつけた。これからの本格観測で、どんなことがわかってくるのかがとても楽しみだ。

それから、20日にはJAXAの小型月着陸実証機「SLIM」が日本初の月面軟着陸に成功した。これで日本は世界で5番目の月面軟着陸成功国となった。20日の時点では、SLIMは軟着陸に成功したものの、太陽電池が動かず、緊急事態となった。その日は太陽電池が復旧せずに2時間半ほどで活動を停止した。

なぜ、太陽電池が動かなかったのかは、すぐにはわからなかったものの、後日、着陸姿勢が予定とは違い、太陽電池が西を向いていたことが明らかになった。しかも、メインエンジンを上にした逆立ちしたような奇妙な状態になっていた。

このことをはっきりと地上に伝えたのは、SLIMと一緒に月面に送られた超小型変形型月面ロボット(LEV-2:愛称SORA-Q)だった。LEV2は同じく、SLIMに搭載されていた超小型月面ローバー(LEV-1)と連携し、月面に着陸したSLIMの姿を撮影し、地上に送っていたのだ。ちなみに、LEV-1とLEV-2は月面で活動した世界初の完全自立型ロボットとなった。月面ロボット間通信と地上との直接通信をおこなったロボットととしても世界初だ。

さらに、SLIMは太陽電池に太陽光が当たるようになった1月28日に、再び活動し始め、マルチバンド分光カメラを使って月面の岩石の観測をおこなった。このように、SLIM、LEV-1、LEV-2は技術的にすごいことをやってのけた。この成功でJAXAの予算増えてくれないかなと、個人的には思う。

個人的な出来事を振り返ると、1月のハイライトは、19日から20日にかけてだったと思う。19日深夜から20日の朝にかけてJAXA相模原キャンパスでSLIM月面着陸の取材をして、20日の午後には文化放送のスタジオでラジオ生放送に出演させてもらった。これは単に、うっかりスケジュールを入れてしまっただけだけれど、SLIM月面着陸成功のホットな話題について話をできたり、タレントの田村淳さんと宇宙の話ができたりととても貴重な経験だった。

昨年末あたりと比べると仕事なども充実してきた感じもあるが、もう少しがんばらないとね。経済的にもしっかりとした基盤をつくっていきたい。ということで、2月は活動の幅をもう少し広げられるようにしてきたい。

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