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今日の科学 5月31日

1911年5月31日は、イギリス船籍の大型客船タイタニック号の推進式がおこなわれた日です。タイタニックは、当時最先端の造船技術を誇ったアイルランドのベルファストにあるハーランド・アンド・ウルフ造船所建造され、推進式もそこでおこなわれました。

当時、最高の技術者によってつくられ、高度な安全技術も搭載されていたタイタニックは、「事実上の不沈船」として宣伝され、大きな話題を集めていました。タイタニックは2200人ほどの乗客乗員を乗せ、1912年4月10日にイギリス・サウサンプトン港から、ニューヨークに向け初めての航海に出発しました。

しかし、14日午後11時40分にカナダのニューファンドランド沖で氷山に衝突してしまったのです。それから3時間ほどの15日午前2時18分には沈没してしまい、1500人以上の尊い命が犠牲になってしまいました。

その後の調査により、タイタニックの事故は、氷山情報の見逃しや氷山発見の遅れなど、人為的なミスが重なるなどの原因が指摘されています。また、救命ボートが乗船者の数よりも大幅に少ない1178人分しかなかったことも、被害を広げた原因だといわれています。

近年は、大型客船だけでなく、大型航空機もたくさん運航しています。1つ間違えると大惨事につながりやすい環境になっています。たくさんの人たちが安全に移動できるように、余裕を持った社会にできるといいなと思います。

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