今日の科学 7月12日 ラジオ本放送の日
7月12日は、ラジオ本放送の日。
1925(大正14)年7月12日に、東京放送局(現在のNHKラジオ第1放送)が本放送 を開始したことを記念した日です。日本ではこの年の3月22日からラジオ放送 を試験放送として開始しました。この日から本格的なラジオ放送が始まりました。
ラジオ放送は、電波に音声を乗せて情報を伝達するもので、無線通信の一種です。無線通信のおおもととなる電磁波の発見に貢献したのはドイツの物理学者ハインリッヒ・ヘルツです。その実用性を高め、現在にまでつながる無線通信技術を築いたのはイタリアのグリエルモ・マルコーニでした。
マルコーニはモールス信号を電波に乗せて、ドーバー海峡を越える無線通信に成功しました。ラジオ放送は、無線通信技術が私たちの生活に入りこみ、親しまれる大きなきっかけとなったのではないでしょうか。ラジオやテレビは、長い間、私たちがたくさんの情報を得るための中心的な存在となっりました。
無線通信技術は年を経るごとに進歩しています。ラジオやテレビなどで活用されるだけでなく、インターネット通信の一部を支えています。スマートフォンでやり取りできるのも、無線LANが使えるのも無線通信技術があるからです。GPSなどで、私たちの位置が正確にわかるのも無線通信のおかげです。
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