創作とは供養である 小説編
ふと気づいたら、国際関係論の中間レポートの締め切りまで一週間を切っていた。レポートの課題自体は先月末に教授から出されていたので、締め切りが近づくまでこの一か月何をしていたんだと言われたら、答えようがなくなってしまう。この数週間を思い出そうとしても、高崎駅から大学までの自転車で通るがたがたとした感覚だけしか浮き上がってこない。
どうしようもないので、とにかくレポートを書き上げなければならない。求められている分量は1,600字。入試小論文の400字ですら苦労した私にとって、