『想いに触れる』

誰かの想いに触れたとき、私は豊かさを感じる。知るのではない、触れるということ。その感覚は頭で理解するというより、体で、心で受けとるような、、そんな感じ。。

小さくもあり大きなエピソードをお話しします。

私はこの春から学童で働き始めました。自粛の影響で2つの学童が合同です。初めての出勤日、小学校にお向かえへ行きました。子供達の待機している部屋へ、ベテランの方と一緒に向かい、はじめての対面。

子供達がどんどん話しかけてきます。その中で、最初に声をかけてくれた女の子がいました。Aちゃんです。私の名前をきき、『私の名前にもおんなじ漢字が入ってる~。私の名前はね~』と楽しそうに話しはじめました。初日で緊張していた私は、心が少しばかりほぐれたのをよく覚えています。それから約1ヶ月、週に3日、さまざまな子供と触れあい、遊びながら、仕事にも慣れていきました。

あだ名はすずちゃんです。

そして、自粛が明け、合同学童が終わります。Aちゃんの所属する学童は私の本来の勤務先ではないため、会えなくなってしまいました。しかし、外遊びの時間があり、公園で久しぶりに再会することに。。。

『おい!すずき!』とAちゃんが声をかけてきて、私は秘密基地に連れていかれました。あれ~っ一気に口が悪くなっている。。。。しまいには『ばか、、、なんでそっちの学童なんだよ。。。』ぽつりと、、、でもしっかりと呟きました。

しばらく存分に遊ぶと、いつの間にかすずちゃんに戻りました。

その日、Aちゃんの想いにふれたような気がして、温かい心で帰路につきました。


たっくさんの人がこの世に生きていて、子供も大人も、みんなそれぞれ色んな想いを抱えている。それは、誰かにとってはささいなこと、でも本人には大事なことかもしれない。。。

喜びも悲しみも、書ききれないすべての想いが私にとっては愛しいです。

誰かの想いをほんの少しでいい、、、触れられたら、、、私は豊かな気持ちになります。

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