【サピエンス全史】をかる〜い感じでまとめてみました(第2章)
『サピエンス全史』の著者であるユヴァル・ノア・ハラリは、イスラエル生まれの歴史学者です。
勝手におじいさんが書いた本かと思っていたら、1976年生まれなんですって。
ムロツヨシと同い年ですね(^^)
ちなみに21歳の時にゲイであることをカミングアウトしています。
第2章 虚構が協力を可能にした
さて、今回は第2章を読んでおもしろかったポイントをまとめていきます!
人類の3大イベントのひとつ「認知革命」!
サピエンスは7万年ほど前に東アフリカからそれ以外の場所に進出して、他の人類種を絶滅に追い込んで行きました。
それまでは特に力が強いわけでもなく、特殊な道具を作っていたわけでもないのですが、どういうかけか急に船やランプを発明し、芸術作品まで作るようになってしまったのだというから驚きです。
これが「認知革命」というわけですが、サピエンスの急激な変化の原因は定かではなく、遺伝子の突然変異説が広く信じられていて、ハラルはそれを『知恵の木の突然変異』なんて呼んでいたりします。
「認知革命」の産物は「噂話」
認知革命の結果、ホモ・サピエンスは『噂話』ができるようになり、大きくて安定した集団を形成しました。
ただそれも150人が限界といったところ。
現代の会社経営などでも150人を超えてくると、うまくいかなくなってくると言われています。
それをサピエンスは『虚構』という、共通の神話のみんなに信じさせることによって、何億もの民を支配できる帝国を築くことができたのです。
現代のビジネスパーソンは魔術師
近代国家にせよ、中世の教会組織にせよ、古代の都市にせよ、太古の部族にせよ、人間の大規模な協力体制は何であれ、人々の集合的想像の中にのみ存在する共通の神話に根差している。
とはいえ神話は一つとしてリアルに存在しているものがありません。
それは「原始時代の死者の霊を鎮める踊り」も「現代社会の制度」もまったく共通して言えることなのですが、私たちはその事実にいまいちピンときていないそうで‥。
そんな世界企業の例としてプジョーがあります。
「プジョー伝説」とは?
プジョーって想像の会社なんですって。。
なに言っちゃってんのかな?(・ε・`*)
と思ってしまった「いまいちピンときてない勢」の私でしたが、法人のプジョーは虚構であり、宗教などの信仰と一緒だということです。
いうたら「オンラインサロン」だって虚構だし、身近なところでも色々「虚構なもの」はありそうですね。「マッチングアプリ」とか。
カトリックのエリートが子孫を作らないのはなぜ?
言葉を使って想像上の現実を生み出す能力のおかげで、大勢の見知らぬ人どうしが効果的に協力できるようになった。だが、その恩恵はそれにとどまらなかった。人間どうしの大規模な協力は神話に基づいているので、人々の協力の仕方は、その神話を変えること、つまり別の物語を語ることによって、変更可能なのだ。適切な条件下では、神話はあっという間に現実を変えることができる。
普通の動物は、DNAが突然変わるくらいよっぽどのことがなければ行動様式を変えることも革命を起こすこともありません。
しかしサピエンスは、自分の振る舞いをころっと変えることで、遺伝子や環境の変化を変えずに新しい行動を後世に伝えていきました。
この例として、カトリック教会のアルファオス(オスのトップ)は、性交や子育てをしないと言っています。
カトリックのエリートって言ったって、普通の人間です。特に遺伝子が変異した家系でもないのに、なぜそのようなストイックなことをしているのかというと、
キリストは生涯独身だったので、聖職者も同じようにしないとね?
という教えを後世に伝えるためです。
第2章をまとめると
サピエンスは認知革命によって、
・大量の情報を伝えることができて、神話や有限責任会社、人権といった想像上のものを伝える能力が備わった!
・噂話ができるようになり、より複雑な行動の計画ができるようになった!
・非常に多数の、近親者以外の人たち同士で協力しあえるようになった!
・革命を起こしたり、行動様式をすばやく変えることができるようになった!
このへんを抑えておけばおけでしょう。
それにしても2章は個人的に「プジョー伝説」というワードのインパクトがありすぎて、プジョーにめちゃくちゃ引っ張られた感がありました。
さて、第3章では、石器時代の祖先たちの日常の暮らしぶりを教えてくれるそうです^^
あ〜石器時代のサピエンスたち、お昼何食べてたんだろ?(モー娘。風)
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