サピエンス全史をかる〜い感じでまとめてみました(第4章)
「サピエンス全史」の翻訳者の柴田裕之さんが、作者のハラリとそっくりでワロタ(*Θ∀Θ)σ
でした。
ちなみにこっちがハラリですよ☝️
今回は第4章の面白ポイントをまとめてみました^^
4章は意外とさっくり読めました♪
が、衝撃的な内容だったので、私が所属しているコミュニティの読書会では感想タイムが異様に盛り上がりました。
第4章史上最も危険な種
サピエンスは約4万5千年前、オーストラリア大陸への移住を果たしたのですが、
これはコロンブスによるアメリカへの航海や、アポロ一号による月面着陸に匹敵する偉業でした。
ですが、この移住は「征服」だと、本書では言っています。
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オーストラリアの巨大生物を絶滅させたのはサピエンス!
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移住したサピエンスたちは、その持ち前の柔軟性でオーストラリア大陸の土地にただ適応しただけでなく、生態系を、元の面影がないほどまで変えてしまったのです。
その後数千年のうちに、これらの巨大な生き物は事実上すべて姿を消した。体重が五〇キログラム以上あるオーストラリア大陸の動物種二四種のうち、二三種が絶滅したのだ
一種類しか残ってないやん!(・ε・`*)
コアラかな?
と思ったらどうやら本当にコアラっぽいです。
その理由は後ほど。。
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「我々の祖先はそんなことしてない!気候のせいだ!」は嘘!有罪!
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名探偵ハラリは「気候頼み」のアリバイを崩していきます。
👇3つのアリバイ崩し!👇 真実は1つ!
①オーストラリアの気候変動は大規模絶滅をおこすほどじゃない。
なんなら寒冷化と温暖化のサイクルは地球の風物詩といったところ。
オーストラリアにいたディプロトドンも、「なんぼのもんじゃい」と言ってずっと氷河期を10回以上切り抜けてきたのです。
そんなディプロトドンが、サピエンスがオーストラリア大陸に到着したと同時に、ほかの大型動物と一緒に消えてしまったのは、、、たまたまではないでしょう。
※画像は本文と一切関係ありません^^
②気候変動が絶滅の理由ならば、陸上動物と同様に海洋生物にも被害がでるはず。
だけど4万5千年前にそんな被害があった証拠がない。
証拠もってこい証拠!o(`・ω´・+o)
③人類が新しい大陸に住みつくたびに大規模絶滅が起きている!
仮にオーストラリア大陸の絶滅が特異な出来事なら、「人類怪しいな」と目をつけられる程度で済むでしょうが、
歴史上の絶滅の痕跡を見ていると、ハラリがホモ・サピエンスを「生態系の連続殺人犯」と名探偵コナンの映画のタイトルみたいに言うのも無理ありません。
ふざけ過ぎました。こっから真面目にいきます。
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なぜ刀も銃もない石器時代にこんな大虐殺ができたのか?
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理由①:オーストラリア大陸の大型動物は絶滅させやすかった
ポイント:
・繁殖に時間がかかる
・大型動物はサピエンスたちに完全に油断してた
ユーラシア大陸では、長い年月をかけて大型動物も「人類が脅威」だと学んでいたのですが、
オーストラリア大陸の大型動物たちは、人類から逃げるということを学ぶ前にものすごいスピードで殺されていきました。
理由②:オーストラリア大陸で焼畑農業が行われた
ポイント:
・未開の土地はとりあえず焼き払うサピエンス
・そりゃ生態系も壊れるわな
・焼き払われた土地に狩りやすい獲物は引き寄せられる【絶望的】
ちなみに、この焼畑説を裏付ける証拠として、植物の化石記録が挙げられます。
オーストラリア大陸の化石記録によると、4万5千年前にはそこまで多くなかったユーカリの木が、サピエンスが上陸したとたん大繁殖したのです。
ユーカリの木は火事に強いのです。
こうしてユーカリの葉を食べて生きるコアラは嬉々として繁殖していくのですが、他の動物はみんな涙目で絶滅していくのでした。。
オーストラリアといえばコアラですが、こんなん知ったら無邪気にコアラ抱っこなんて出来なくなるわ( ;∀;) ※べつにコアラに罪はないです
理由③:気候の影響も少なからずある
ポイント:
・実は4万5千年前にオーストラリア大陸に気候変動があった
・生態系が脆弱になったところで人類登場
通常なら多少生態系が不安定になっても回復したでしょうが、ここで人類が上陸してしまったものだから、
「タイミング悪ゥヾ(・ω・`;)ノ!」
となったわけです。
サピエンスなんて、チーズや納豆、ゲテモノなどなど何でも食べてきた生物です。新大陸に上陸した時もきっと、目新しいものは何でも口にいれてきたのでしょう(赤ちゃんが何でも口に入れちゃうのは狩猟時代からのなごり?)。
狩猟もあるけど、動物たちの食べ物も横取りしちゃったのかなぁ( ;´Д`)ヒィィ
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オーストラリア大陸の絶滅は最初の痕跡にすぎなかった
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→次はアメリカ大陸だった
(≡ε≡;)えーまだ続くの。。
1万6千年前にアメリカ大陸に行き着いたホモ・サピエンス、最初はシベリアとアラスカが地続きだったので、てくてく歩いて渡ったようです。
簡単なように書いちゃいましたが、北シベリアの北極圏の環境に耐えないといけないという、ハチャメチャに大変な旅だったそうです。零下50度!
寒さに強いネアンデルタール人すら進出できなかった土地を、ホモ・サピエンスはどう攻略したのでしょうか?
魅力的なマンモスの肉や毛皮、牙を追い求めて防寒対策や狩猟の技術を磨き、獲物の追跡をしているうちに、新大陸にたどり着いたのではないか、
地球温暖化があり、氷河が溶けて今まで閉ざされていたルートが開けたのも追い風になったのではないかと言われています。
どこであっても、事実上同じ遺伝子を使いながら、これほど短い期間に、これほど多種多様な根本的に異なる生息環境に進出した動物はかつてなかった。
そしてご多分に漏れず、アメリカ大陸でもサピエンスが上陸してから2000年の間にサーベルタイガーやオオナマケモノなどの珍しい動物は姿を消しました。
動物考古学者たちは、アメリカ大陸をくまなく調べても、古代の石化した糞便は、サピエンスが上陸した時より後のものは見つからないといいます。
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それでもなお、「大規模絶滅は気候変動のせいだ」と言い張る研究家がいるのはなぜか?
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本書でハラリは、
・狩猟採集民による第一派
・農耕民族による第二派
の二つの絶滅の波があり、現在の産業革命が引き起こしている第三波を理解する上で重要だと言っています。
私たちの祖先は自然と調和して暮らしたと主張する環境保護運動化を信じてはならない。
第一派と第二派の事実を知っていれば、現代人は自身たちが引き起こしている第三波についてこれほど無関心ではいられないはず。
人類は今まさに産業公害と海洋資源の濫用によって、これまでかろうじて無事だった海洋生物もティプロトドンたちと同じように絶滅させようとしているのです。
「歴史は繰り返す」といいますが、同じ過ちを繰り返さないようにしたいものです。
ちなみに冒頭でも書きましたが、私は毎週1章つづサピエンス全史を読んで、その感想を話し合うという朝活を「朝渋」のコミュニティ内で行っています。
その中で、メンバーの一人のキョウさんがめちゃくちゃ感情移入してたのが印象的でした。
「自分の祖先がこんなことしてマジ自己肯定感下がるわー」
とヨレヨレになって言ってました。
第4章を読んだあと、メンバーで感想を言い合ったのですが、「祖先の罪」に関する活発な議論が繰り広げられました。
■キョウさん語録
日本人・中国人‥そんな国や人種レベルではない、「サピエンス」という大きいくくりだと、動物達を征服した罪はもはや自分ごとにならざるを得ません。ハラリの言ってることは一周回って痛快ですらあります。
「ぼかぁー、ハラリの危険信号をしっかり受信しました」
と、キョウさんはかなり入れ込んでおられました^^。
最後に一言。
ボクはもう言い逃れしません。受け入れます by キョウ
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