2022年ドラフト指名の話

先ほど2022年のドラフト会議が終了した、とりあえず当日のうちに雑感を書いておこうと思う。ひとまず指名選手一覧を見てもらおう。

支配下指名
▶ 初回入札
矢澤宏太 (日本体育大) 2WAY
▶ 2巡目 -全体13位-
金村尚真 (富士大) RHP
▶ 3巡目 -全体36位-
加藤豪将 (NYM傘下3A) IF
▶ 4巡目 -全体37位-
安西叶翔 (常葉大菊川高) RHP
▶ 5巡目 -全体60位-
奈良間大己 (立正大) IF
▶ 6巡目 -全体61位-
宮内春輝 (日本製紙石巻) RHP

育成指名
▶ 1巡目 -全体71位-
藤田大清 (花咲徳栄) OF
▶ 2巡目 -全体92位-
中山晶量 (独立徳島) RHP
▶ 3巡目 -全体93位-
山口アタル (テキサス大学タイラー校) OF
▶ 4巡目 -全体112位-
山本晃大 (独立信濃) LHP

まずは何よりも公言していた矢澤宏太を無事に単独指名出来て良かった。ドラフト前も書いたが素材としては、21-22年のドラフト候補でNo.1だと言っても過言では無い。

有名人なので多くを語る必要は無いだろう。Max152キロ左腕としても、将来の1番CF候補としても上位候補として相応しい魅力的な選手だ。

新たな二刀流の形(運用)を模索していく必要があり即戦力は難しいかもしれないが、近未来のコアプレーヤーになって貰わなくてはいけないトッププロスペクトである。

その後は投手5人・野手4人とほぼ半分ずつ指名したが、顔触れを見るに今季のテーマは「シーリングよりもフロアー」だったのだろう。今年の高校生の顔触れを見るとそれは間違いでは無いと思う。


投手だと傑出したK/BBを誇る金村尚真は2巡目(全体13位)に相応しいスターター候補で、4巡目の安西叶翔は高校生ながら伸びシロを残しつつ纏まっており素晴らしい。

6巡目の宮内春輝は知らない投手だったが、沈み込む様なサイドスローで今季は152キロを計測したという。1年目から一軍ブルペンで働けるかもしれない。

育成で指名した独立リーガーの中山晶量(右腕)と山本晃大(左腕)はどちらも185cm超えの長身だ。金子千尋らが抜けた鎌ヶ谷でイニングを消化してくれるだろう。


野手に関しては二遊間とOFをそれぞれ2人ずつ指名した。捕手を指名しなかった事に賛否両論はあるだろうが、単純に(松尾汐恩を除き)欲しい選手が居なかったのだろう。

加藤豪将は3巡目という点はさておき、今年MLBでプレーした選手が加入するというのは単純に楽しみだ。SNSを使い積極的に発信するところも、最近チームに好影響を与えている伊藤大海今川優馬らと被る。

今季は打率.219/9HR/OPS.682だが、昨季は3A級で打率.306/8HR/OPS.862の好成績を残している。「日本人登録の助っ人を獲得した」と考えれば納得できなくもない。

奈良間大己は個人的に守備よりも打撃の方を評価している。小柄ながらしっかり振れるタイプだ、守備はSSだが2Bでも起用されるだろう。

二遊間の指名が日本でプレー経験の無い加藤豪のみはリスキーだったので、大きくハネる可能性は低くてもベンチプレーヤーにはなれそうな奈良間の指名は悪くない。

育成で指名した藤田大清山口アタルは打撃が高く評価された。今季鎌ヶ谷で多くOFを守った片岡奨人らを戦力外にしたので1年目から多くの出場機会を得るだろう。

この2人は時間がかかりそうだが、OFに関しては若い一軍クラスの選手がそれなりに居るので問題は無いだろう。


甲子園のスターやスリップしたビッグネームを指名していないので地味な感は否めないが、全体を見ればバランスは取れた悪くない指名だと思う。

まずは指名した選手達が全員入団してくれる事を祈りつつ、今日はこの辺りで寝ることにする。

ひとまず皆さん、お疲れ様でした。

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