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『解放区』のこと。


2024年3月30日。有明アリーナに行ってきました。
いやぁ、新しい建物はきれいで良い!
人が集まるところには必ず起こるトイレ大行列問題にも対処が行き届いているし。古い建物に比べたら待ち時間もぐっと少なくて済みます。素晴らしい。

それはさておき。
では何をしに行ったのか、ということなのですが。
ポルノグラフィティ19thライヴサーキット"PG wasn't built in a day"、略してワズビルに参戦してきました。
ポルノライブは最高ではないことがないくらい常に最高なのですが、今回も最高でした。
あんまり最高最高言ってると最高がゲシュタルト崩壊を起こしそうですが、まあ控えめに言っても最高なので仕方ないです。うんうん。
現場にいる時の私はその最高の渦に巻き込まれており、大きく手を叩きながらビョンビョン跳ねているので、普段職場で会っている人が見たら壊れっぷりにビックリすると思います。
いいんです、そういう場なんです。日常は忘れましょう。

本当にこれまでの中でも屈指の盛り上がりだったと思うのですが、やっぱり新曲『解放区』がすごく良かったのでした。
今回は特に好きな曲ばかりの神セトリでしたが、この曲は本当にストレートに刺さりました。もうグッサグサだ。
『解放区』は少し変わったストーリーラインを持つ歌かな、と思います。セオリーの裏をかくような。
故に多分、聞き始めは「おや、なんだか不穏。この先どう転がるんだろう」と不思議な気持ちになるかもしれない。ファンタジックだし。でも最後には清々しいような晴れがましいような、そんな気持ちになれるんですね。新藤さんの綴った言葉と岡野さんの歌声の相乗効果が極まって、そういう説得力が産まれているように思います。

あくまで個人的な見方ですが、私、ポルノさんは“じゃない方”を応援するのがすごく上手いと思っていて。
普通ですとね、励ましだったり、癒やしだったり、他人とはちょっと違うそんな君を守りたいだったり、そういう話で終わってしまうのですが、そこからもう一歩踏みこんだ世界を見せてくれる気がする。
何というか「皆と同じ方を向いてひとかたまりにならなくても、それはそれで別にいいんじゃないか」という感じ?
「スタンドアロンなものがたくさん集まって出来上がるものもあるんじゃないか」という感じ?
表現力が追いつかなくて何言ってるかわからなくなっていますが。
ええと。
“肯定”というのがしっくりくるのかな?
大勢とは違うやり方でいたって全然構わないし、「大勢とは違う人」というカテゴリで見れば他にも同じような人はどこかにいるわけだから、変に疎外されてる気分になることもない。世界の広さ歴史の長さを考えればまあ一人くらいは似た人もいるだろし。
今現在の立ち位置や世間だけが全部じゃないないよなぁ、それは自分が決めればいいことだよなぁと、そんな感覚がふっとやってくることがあるのです。ポルノの楽曲のいくつかを聞いていると。
そう、たとえ孤独という情景であっても、鬱々とはならないんですよね、なんだか。
主役は自分。
悪くない夜になる。

で、『解放区』なんですが。
なんかすごくいい。私めのボキャブラリーが貧困で、その良さを語り尽くせないのが残念ですが、うん、なんかすごくいい。
日頃から感じ取ってきたことが見事にのっかってるなあ、と初めて聴いた時は感動しました。
閉じている世界を謳っているのに、可能性は感じられてどこまでも広がっている。
すごいポテンシャルを持つ曲だと思います。

どんなだよ!と思ったら、ひとつお聴きいただけると嬉しいです。
今日も明日もポルノグラフィティ。
自信持っていけー!