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ぬいぐるみとサヨナラするとき。
ぬいぐるみやお人形は子どものオモチャ…と思う人も多いかもしれません。
逆に最近では、大人向けの一風変わったぬいぐるみが雑貨屋さんで売られていたり、
お人形も大人のコレクションだったりします。
私が今後作っていこうとしているぬいぐるみは、小さなお子さん用ではなく、
小学校高学年以上~基本的には大人向けです。
子どもの頃はぬいぐるみで遊んでいたのに、いつも一緒に寝ていたのに、
大人になったらもういらなくなってしまった
…という人は、わりと多いかもしれませんね。
20代前半の頃ですが、友達の家に泊まりに行った際に、ぬいぐるみを1つだけ連れて行きました。
そうしたら友達にめちゃくちゃひかれた上に、お説教までされたんですよ。
えー、ウソでしょ、まだぬいぐるみ持ってるの?
しかも持ってくる?
わたしは中学で卒業したよ、子どものモノじゃん。
もうぬいぐるみなんてやめなよ。
たぶんそうやって年齢が上がるにつれて、ぬいぐるみから離れていく場合も多いのだと思っても、
なんだかとっても淋しかったし、とっても傷ついたのです。
ぬいぐるみが子どものなんて、誰が決めたのかな…。
まして、子どもの頃からそばにあったぬいぐるみは、友達のような家族のような存在だと私は思っていたのです。
まあ、持っていかなければ、あんな風に言われることもなかったのですが…。
とはいえ、実は私もそんな一人で、結婚を機に、沢山のぬいぐるみとサヨナラしました。
実家の広い一軒家から、小さなアパートへの引っ越しですから、スペースの関係でどうしても全部の子を連れて行くことはできませんでした。
お塩でお清めして、バイバイして、後から父が神社へ連れてってくれたようです。
あの時のなんともいえない感情…
淋しい
悲しい
裏切ってしまった
ぬいぐるみを作るということは、あんな思いを、誰か(私のぬいぐるみを手にしてくれた方)にさせることになるかもしれないんだな
…と、今更ながら、気付いてしまい、少し落ち込んでいます。
せめてもではあるけれど、壊れたりしないように丁寧に作ろうと思います。
優しい気持ちで作ろうと思います。
サヨナラするその時まで、大切に思ってもらえるように。
サヨナラした後も、たまには思い出してもらえるように。
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