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美術を3観点で評価して、改めて思うこと

こんにちは、daibutsuです。暑中お見舞い申し上げます。
今更ですが、1学期が終わり夏休みも半ばをすぎました。
新学習指導要領の運用が本格的になり、何回めかの評価をどうにかこうにか終えてみて、美術教科の現場ではとりわけ評価の時に評価する側もされる側も戸惑う場面が多いと思いました。なので、今からボヤきます。

「技能」に しれっと 「知識」がくっついた

4観点時代は「創造的な技能」という謎な観点であった。これはこれで言い訳がましいなあと思っていたが、今回の改訂で、この「創造的な技能」から「創造的な」が消え、「知識・技能」に。これって他の教科では違和感なきところなのかもしれない・・そして知識という観点自体は、「まああると便利かもね」という分野だ。中学校ではペーパーテストもあって、このペーパーでとうところと実技作品で評価するところを混ぜたくないな〜と思うことがあるからだ。
 しかし、技能とくっつけられると困る。技能は作品で見たいからだ。散々ディスっていた「創造的な技能」単品の方がましである。

「思考・判断・表現」の中に 「鑑賞の能力」 が入っとんかい!

鑑賞の能力って測り方はいろいろあるが、素直にやると、言語能力が必要だと思う。口下手、でも作るの好き!っていう子の良さを測ることのできる観点に「鑑賞の能力」が入ってしまうとねえ・・まあ、そういう考えもあるよ・・でもなあ・・言語能力の高いやつの方が評価が高くなりがちになる。

結局 絵が下手でも「頭いいやつ」の方が評価上がるんですけど・・・

個人的な手応えとして・・おそらくこれは、改訂した側の意図と真逆だと思うのだが、(それとも意図した通り❓)テストの点がいいやつの方が評定が上がってしまう。口下手だが作んのうまいやつ、評価上げにくくなった。4観点から3観点に減らしたことで単純に比率が高まるということもある。そして何より、各観点に言語能力問われる分野が必ず混ざってしまうので。「じゃあ美術のテストやらなきゃいい」なんて、現場では無理である。「なんで無理なんだ」って無理だから無理なんだよう・・
改訂したことで、ずいぶん整理されてスッキリしたでしょう(キリッ)という作った人の想いが伝わってくるような気もするが、結論から言うとやっぱり使いにくい。
改訂は10年に1回。まあ・・すぐくる次の改訂。この傾向は続くんですかねえ。

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