[備忘録]交通事故6日目(2009.3.14当時の記録)
この日は、潰れてしまった顔の形成手術の日。全身麻酔で、口腔内から右頬から、計3箇所からプレートをいれて潰れてしまった右半分の顔骨を整復する。今でも右頬に14cm近い傷が残っている。
そんな日に、加害者側の損保から部屋代は支払わないと病院に圧力がかかる。それに応じ、被害者に部屋代を支払ってもらうと高圧的に言ってくる病院の医事課も医事課である。加害者は公務員。今で言う上級国民だからであろうか。被害者に対し誠意は全く感じられない。公務員の身分を守るためには手段は選ばないのだ。
これが損保の常套手段である。あちらは心理戦だからねと、その後受け入れて下さった精神科の医師に言われた。
こちらは被害者なのに、ICUから一般病棟に移っても個室でしか対応できないくらいの重症にもかかわらず、よってたかって精神的に追い詰めてくる。こうした圧力は被害者を屈服させるため。損保に都合よい損害賠償額に抑えるためである。
これが所詮人間の所業で、これが世の中だと思えるようになるまで十数年の年月がかかった。当時の私はまだ30代。こんなことがまかり通ってよいはずはないと強い憤りで耐えていた。決して屈してはいけないと踏ん張っていた。