中華BL「判官」キャラクター&設定など

作者:木苏里(木蘇里)老師
晋江文学城 → 「判官」(アプリ版)
猫耳FM → 广播剧「判官」2季完結(ブラウザ版)
最近なぜかChromeが字幕の翻訳しなくなったのでSafariで聴いてます。

😑聞時 (Wén shí ): ウェンシ.主役(受)
塵不到の弟子で既に千年存在している。死んでも輪廻に乗らず無相門に入り、出て来たのは25年ぶり今回で12回目。いつも晴明節の大雨の日に。
無相門から出ると数十分で見た目25、6の青年まで成長して止まる。訳あって何度も世に現れてるらしい。霊相を見失い、曰く「生きても死んでもいない人」。閉眼して見ることで他人の霊相の状態が見れる。閉眼して自分を鏡で観ると、霊相が無い自分の形はぼやけている。
味覚がない状態。空腹は感じるので「無いよりマシ」程度でコーラとスナック菓子ばっかり摂っている。それでも強烈な空腹を覚えたとき、彼が本当に食べるものは…
子供の頃、白い肌と大きな黒い瞳で白い衣を着て隅でじっと動かなかった姿から「小雪人(雪だるま)」と呼ばれた。青年聞時は背が高く痩身で唇を真っ直ぐ結んでいる。古風な姿の時は主に白か青の衣で高い位置に乱れなく髪を結っている。
絶頂期は一度に12種の傀儡を操った傀術の天才で老祖。(普通の傀術師は1種類しか使えない)
塵不到だけを見つめ寄る辺としていたが、18、9歳頃、師への気持ちが何なのかを自覚してしまった。が今は修行していた頃のことや出会ってきた人などをほとんど憶えていない。謝問に出会ってからたまに夢を見たり、「知っている」匂いを感じたりするようになった。
張嵐に目をつけられるが「陳(chen)時」と偽名を名乗る。
感情がすぐ顔に出るが無口で周囲の反応や感情には無頓着。子供のころからなんでも1人で済ませる癖があり、無愛想で天邪鬼で頑固。
他より優れているだけに、1人のほうが思い通りにやれるし説明したりするのがめんどくさい。長じるほどその傾向が増した。幼少時には多少の事件もあったが他の兄弟弟子との関係は悪くない。兄弟子卜寧の聞時評→「生まれつき骨の髄まで狂人」


😏塵不到 (Chén bùdǎo):  チェンブダオ.師匠.(攻)
現代では謝問Xiè wènと名乗り、28、9歳くらいの見た目。千年前は山下に降りる際には半面福半面鬼の面を着けていた。純白の下衣に鮮やかな赤の袍。
現代では左手(または両手)に黒い手袋をつけ、シンプルにおしゃれだが手首に巻かれた数珠が浮いてる印象。
優しく穏やかで、叱るときでさえ微かな笑みを浮かべていた。判官の祖師でありとにかく強力だった。が理由あって輪廻に入れず、祖師でありながら現代ではその名を口にするのは不吉と言われる。外見は穏やかだが彼の霊相は夥しい数の強い煞気を放つ黒霧(業障)が纏わりついている。過去それが原因で弟子たちに封じられたという言い伝えがあった。
聞時にはいつも揶揄い口調で反応を楽しんでいるフシがある。聞時よりも背が高く痩身。聞時が見失った霊相を見つけに来た。謝問として張家に属していたが病弱でその業障ゆえに名簿から抹消されている。そのためいくつかの術は使えるが判官として解籠を行えない。
弟子は巣立つもの、人は死にゆくものなので執着はしないタイプだったが、聞時は彼にとって特別な子供だった。


😶‍🌫️沈橋 (Shěn qiáo) : シェンチャオ。11度目の聞時の弟子。12度目に聞時が無相門から出てきた時は亡くなったばかりの頃で、傀となり彼を迎えた。彼が捉われた「籠」は夏樵への思い。

🥺夏樵 (Xià qiáo) : シァチャオ. できが良くない。沈橋が拾った子供で弟子(聞時の系統は血縁に関係なく選ばれた1人に相伝していくスタイル)。18歳。超臆病、間が悪く、判官としての才能もなく、周囲は沈家はもう終わったと思っている。ただ、彼の魂は一切の曇りがなく真っ白。なぜ沈橋は彼を弟子としたのか。聞時と一緒に沈橋の解籠を目撃し本当の涙を流した。

・老毛 (Lǎo máo) : 塵不到の傀であると同時に聞時の傀儡でもある。聞時が子供の時からずっと一緒だった。本物の金翅大鵬鳥。真の姿を直視した者は失明する。人のときは小柄で髪を結んだ中年の姿、福相でぱっと見で性別が分かりにくい。

・大召小召(Dà zhào xiǎo zhào) : 傀。普段は双子女児。過去に謝問や聞時とともにいた。猫の姿の時も。戦うときは白虎の姿。

一緒に修行してた子どもたち。聞時含め内弟子たちは成人したら山を降り、自分の弟子を取ることができる。
・鐘思 (Zhōng sī) →  3番弟子。符咒。お喋りで賑やかないたずらっ子。いつも卜寧を弄っては数ヶ月出てこれない陣に放り込まれていた。(しょうがなく聞時がいつも助け出していた) 器用なので、符咒を使ってある程度傀術や陣法を施すこともできた。
・卜寧 (Bo níng) →  2番弟子。卦術、陣法。礼儀正しく真面目だが鐘思に弄られがちで、煩くなると陣に放り込んでしまう。心配性でちょっと口煩い。天青色の衣。
・莊冶 (Zhuāng yě) →  長兄。浅く広くなんでも。怒ることがなくいつも「好好」言うのであだ名が「莊好好」。人当たりがよく友人を作るのが上手く、外弟子とよく通じていた。


《張家》
・張嵐 (Zhāng Lán) : ケバい女性判官。今この業界トップの張家の実力者。名前がわからなかった頃聞時のことを「帥哥(ハンサムな男、イケメン)」と呼んでいた。苻咒を使う。

・張雅臨(Zhāng yǎlín) : 張嵐の弟。姉と同ランク。傀術に傾倒し祖師聞時を崇拝しどこからか手に入れた「聞時の指の骨」を肌身離さず持っていた。それを知った聞時は十指揃った自分の手足を見て呆れていた。

・周煦(Zhōu xù) : 張家の中二病。判官の訓練もしておらず仕事もしない。本人はやりたくてしょうがないが母親から禁じられている。通常生人が籠から生還したら籠内での記憶は無くなるが、全て記憶していられる特殊体質。故に霊相はあまり安定せず、籠から出た後体調を崩しやすい。夏樵と一緒にお笑い担当。

・張碧靈(Zhāng bìlíng):周煦の母親。ある理由で張家一員ではあるが目立たず軽んじられている。張婉と交流があり、過去世での出来事を知っていた。

・張婉(Zhāng wǎn):非常に優秀な術師だったが長老張正初と袂を分つ。その後、現世の謝問を見つけ育てた女性。

・大東(Dàdōng) :張家の弟子で傀術を使う。張嵐の指示で聞時を見張っていたが一緒に三米店の籠に入ってしまう。

・耗子(Hàozi):大東とペアで当番に当たっていた若手。一緒に三米店に。

・張正初(Zhāng zhèngchū):張家の長老。現在判官のトップに立つ張家は松雲山の外弟子だった張岱嶽(Zhāng dàiyuè)に始まった。



《設定など》
・時代設定は2020年

・判官(Pànguān)=人が死ぬ時、執着が籠になり、輪廻に入れず転生できなくなる。籠は時に生きてる普通の人間も巻き込むため、死者の籠を解き死んだことを納得させて輪廻へ送り、生人を救い出す仕事をする人を判官と呼ぶ。籠がいくつも重なる籠渦など、油断すると死地にはまって判官自身も籠から出られなくなることがある危険な仕事。
いくつもの系統があり、ランキングがある。主人公の属する沈家は最下位に落ちた。その原因は何一つまともに術を習得しておらず、一度も解籠したことのない夏樵。

・松雲山(Sōngyúnshān):塵不到と、聞時たち内弟子が住んでいた山。
・傀術:糸で傀儡を操る術。塵不到や聞時クラスは生人を操ったり、糸なしで操ったりもできる。また、優れた傀術師が造った傀儡は独立した思考や感情を持って動ける。
・苻咒:いわゆるお札。
・掛術:いわゆる占い。
・陣法:主に置き石で陣を張り、何かを守ったり隠したりする。

・名譜図: 「名譜図を遡れば、塵不到の弟子たちの代まで遡ることができる。最初の図は皆で決めて、一人が筆を取った。その筆を取ったのは、卦術陣法を専門とする卜寧だった。
この名譜図を描いた初めの目的は、ランキングを付けるためでも、ある家族の偉大さを誇示するためでもなかった。ただ、卜寧たちが弟子を取るようになり、将来枝分かれが多くなりすぎて数代後には整理がつかなくなるのを防ぐためだった。それで、この図を作り、継承を示すことにしたのだ。」(38章)
判官の家には必ずあり、順位の変動が反映される。一般の人にはわからない。

・白梅:人の「籠」が解かれると、その煞気の残骸が残り、聞時はそれ白梅に変える。その人がなりたいものがあれば、小鳥などにも変えられる。

・無相門:聞時が死ぬと入る道というか空間。聞時のみのためにある。これが何でなぜ存在するかは謎。ここでしばし眠る。

《三米店(Sān mǐ diàn)》
28章から始まる3つ目の籠の舞台である没入型脱出ゲーム。8人集まると入場できる。
「民国初年(1913年)、三米店のこの洋風の別荘には、茶葉を商う沈という富商が住んでいました。夫婦は接待で忙しく、北京や天津衛にしばしば出かけ、数ヶ月間家を留守にしていました。家には四人の子供——
1人の息子、3人の娘、
執事、乳母、家庭教師、料理婆婆、乳母の息子が常住していました。」

・長女:沈曼怡(Shěn mànyí 、11歳)
・息子(少爺):沈曼翝(弟)
・妹:沈曼姝、沈曼珊
・執事:齊叔
・乳母:蔡媽媽
・家庭教師:李先生
・料理婆婆:竇婆婆
・乳母の息子:峻哥(Jùn gē)

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