読書感想文⑦ #yuji 選書

最初はあんまりアンテナに引っ掛からなかったのだけど、
誰かが呼んでいるのを見てふと呼んでみた。


なんとも壮絶な体験をされている著者の坂爪圭吾さん。
それだけあって、
綴られる言葉はある意味とても刺激が強い。

でも、その奥に見え隠れしていたのは
「優しさ」なんだろうな。
という印象。

またその言葉が軽快さを生んでいるのか、
私にとってはリズミカルに読み進めることができ、
ものの1時間もしないうちに読み終えてしまった。

またその都度出てくる
写真と、言葉に
ギクリとしながら
度々時間を止めては読み進んだ。

社会で生きる上でかかってしまうバイアス。
それに氣がつき、そのバイアスを外した自分と仲良くなる。
最近そんな風に思っていた自分にさえも、
こんな自分は〇〇だ。
とジャッジしている事に氣がつき、
「そのまんまでいいよ」
と言われているような優しさ。

そして、まだまだ自分には壊さないと決めていた
自分の奥底のキープアウトゾーン
を持ってるのかもなあと
新しい自分への目線をもらえた。
それと同時に
そこさえも壊してしまいたいと思っている私
がいることにも氣がついて
私はもっと自分と仲良くなるために、
自分が幸せになるために、
幸せだと思われることを手放したいんだとおもう。

そして私も
エネルギーを生み、巡らせたい。
もう頭の中で、
これがない、あれがないってこねくり回す時間は終わった
というかそもそもそんな時間はない。
あとは、動くだけ。

静かな勇気と優しさに溢れた一冊。


なんだろう。
誰かにありがとうと言いたい。
そんな気持ちになった。

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