Canon AV-1の分解
キャノンAV-1は、ほとんどブラックしか見かけませんが、シルバーもあります。
あまり高値でやり取りされるカメラでもないので、カメラ転売が目的なら、AV-1、AL-1よりはAE-1とかAE-1プログラムなどの他のキャノンAシリーズに手を出した方が得策です。
ヤフオクなどではシャッター切れない個体が良く出回ってますが、通電さえしていれば概ね治ってくれます。
とはいえ、AE-1なんかに比べると蘇生率低い気がします。
基礎知識
AV-1のAVとはカメラ用語で絞り優先AEって意味です。
レンズの絞り値を設定すると、カメラがシャッター速度を自動で適正速度に設定しくれます。
なんとなく、レンズの絞りをA、シャッターダイヤルAにすると両方合わせてくれそうですが、そんな能力はないです。
(いわゆるプログラムオートには対応しておらず、レンズをAにすると最小絞りのF16とかF22になるだけ)
トップカバーの外し方
巻上レバーのカバーを外します。順ネジです。
溶剤を注して、ゴム板で外します。
かなり固いですが、カニ目の穴は比較的滑りづらいので、ゴム板で回らないようならば慎重にカニ目で回して外します。
カバー、レバーとその下の金具を外します。
続けて巻き上げクランクを外します。
例によって、下はCクリップになっているので外します。
シャッターダイヤルは外さなくてOKです。
エプロン部を外すために、前、左右、下のネジ4本を外します。
エプロン下のネジ2本外します。
後面、側面のネジ4本外します。
トップカバーとボディ側でフラッシュ用の配線が繋がっているので、慎重にトップカバーを上に引き抜いて外して下さい。
ファインダー清掃
アイピースは外すために画像のネジを2本外します。
ネジを緩め下に引き抜く感じでアイピースが外れます。
スクリーン部分の清掃は難しいです。
これ以上の清掃は趣味の世界だと思います。ハンダを外したくてうずうずしている方だけチャレンジしてみて下さい。
シャッターが切れない時の対処
内部の電磁石(コイル)の通電が鈍っているとシャッターが切れません。
やることは、他のキャノンAシリーズも同様ですが、AV-1のコイルは奥まった位置にあるので少しやりづらいです。
通電していない時のシャッターの切り方
AV-1は電池がないとシャッター切れませんが、手動でお手伝いしてあげれば電池が無くてもシャッターを切ることが可能です。
まずは、機械的に(通電なしで)シャッターが切れるかを確認して、そののちで後述する通電の確保を行って下さい。
これで切れなければ別の箇所に原因があります。
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