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マミヤ6の分解

マミヤ6は、中判の折りたたみ式カメラ(蛇腹カメラ)の中でも、随一の人気を誇るカメラです。
マミヤ6オートマットを筆頭に、K型という6×6と6×4.5が両方使えるタイプがあったり、一見赤ベロのような二重撮影防止警告装置がついたタイプがあったりと種類は無数にあります。
簡単な見分けとしてはシャッター速度の最高速が早いものほど新しくて値段も高くつきます。
いつもこちらのサイトを参考にさせてもらってます。
Mamiya 6 の種類


基礎知識

マミヤ6の貼り革

外装の黒革は、革というより黒い折り紙が貼ってあると思ってください。
べたつくからといってこすると塗装が剥げます。
軽くふき取る程度にとどめてください。

外装のシルバー塗装

銀の塗装部分は大変薄いです。メラミンスポンジなどで擦ったりすると、地金が出てきて赤っぽくなります。
研磨するようなみがき方はNGです。

焦点距離の目盛り

目盛りの数字が彫りこみでなく書いてあるだけタイプは、清掃を頑張りすぎると消えます。

トップカバーの分解

先ほど種類は無数にあるといいましたが、トップカバーおよびレンズの分解方法はほとんど似かよっています。

トップカバー側面のネジを4本外します。

少し上にあるネジは、二重像調整用ネジを隠しているカバーなので外す必要はありません。

巻き戻しダイヤル→バネ→円盤の順で外していきます。
フィルム室内の下の部分を手で押さえながら、上側のダイヤルを回してください。
ダイヤルの下にバネがあるので、飛ばさないように外してください。

分解に必要なパーツはすべて外したので、トップカバーを上に引き抜きます。

接眼部分のレンズは接着してあるので、そのままでは内部清掃はできません。
裏側の掃除をする場合は、接着をはがしてレンズを取り外す必要があります。また、その際はハーフミラーの蒸着面を水拭きしないように注意して下さい。

トップカバーの窓清掃もお忘れなく。

組み戻し

シャッターレリーズがチーズみたいな形していて、戻すときは向きに注意して下さい。

レンズ清掃

前方のレンズをとりだすときは銘板部分を回します。
側面にイモネジがありますが、緩める必要はなく、そのまま回すだけです。

シャッター羽根まですぐに到達します。

バルブでシャッター切りながら清掃すれば後ろ側を外すことなくレンズの全面を清掃可能です。

後ろのレンズを取り外すときは、蛇腹を折りたたんでからカニ目を回してください。

かなり古いカメラなので、レンズにクモりやカビ跡が残ることが多いです。
ほとんどのレンズ何かしらダメージがあるような状況なので、レンズのコンディションが悪くても悲観することはありませんし、逆にキレイなレンズにであえたら珍重しましょう。

シャッター羽根と絞り羽根の清掃は、後ろレンズを外した方が当然ながらきれいに仕上がります。

おまけ マミヤシックスの機種いろいろ

マミヤシックス IV型

Mamiya 6 IV
Mamiya 6 IVB
Mamiya 6 IVB

マミヤシックス K型

Mamiya 6 k
Mamiya 6 k

マミヤシックスオートマット

Mamiya 6 Automat

マミヤシックス I型

最初期のモデル。二重像合わせが独特です。

Mamiya 6 I

二重像調整の仕方

下画像の矢印先が、2重像の横軸調整用のネジです。
マイナスドライバーで左右に回して調整します。

縦軸は調整方法が少し独特で単純にドライバーで回すとかではありません。

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