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Nikon Ai 300mm F/4.5

かなり大きいサイズのレンズです。
似たような画角で、Nikon ai-s NIKKOR 300mm F4.5 EDというレンズもありそれはお値段倍くらいします。
単焦点レンズは大抵分解できるのですが、望遠レンズとなると少し勝手が違ってきます。
ニコンの300mmは分解できますが、キャノンでは分解不能レンズも多いので気を付けて下さい。

前玉分解

ニコンのお約束で、前玉を分解するときにはイモネジをまず外します。
例にもれずこのレンズもその手順を踏むのですが、緩めたくなるイモネジが2つあるので間違えないように注意して下さい。

「イモネジどこかな~」
なんて探していると、フードの下にイモネジを見つけることが出来るでしょう。
しかし、これは罠でここを緩めても分解は進みません。

ヘリコイドを回すと出てくるイモネジを緩めるのが正解です。
前でなくて後ろのイモネジを外すと覚え下さい。

イモネジを緩めたあと、鏡筒をひねれば、前後に分離することが出来ます。

後玉分解

後玉の分解には、マウントを外します。
どの向きで外したかを覚えておくと組み立てしやすいので、マジックなどで印を付けておくと良いです。
図の画像では、絞り値F4.5のときにカニ爪の位置に当たる部分に印を付けました。

マウントのネジを全て抜きます。

マウントを上に抜き出します。

組立時の注意

マウントに連結している大きな爪の部分ですが、レンズ本体の絞りを調整する突起を挟むように戻します。
中が暗くて突起は実際には見えませんが、爪で探ってやるとどこにあるかの検討はつくかと思います。
また、この爪はかなりシビアな設計になっているので少しでも曲がっていたりすると機能不良になります。
私の失敗談として、少し曲がったまま入れてしまったために、ヘリコイドを前に繰り出すとこの爪が脱落してしまい絞り羽根が動かなくなるということがありました。

ヘリコイドが固い時の対処

軽く固い程度であれば、後玉分解のマウントを外した際に見えるヘリコイド部分をグリスアップすればよいです。
参照: ヘリコイドへのグリスアップ
それでも改善が見れないときには、レンズ前方を分解します。

前玉分解の際にレンズを分離した状態から、フォーカスのラバーをはぎます。
その下にあるネジを外して下さい。
特に何かを調整して止めてあるネジではないので、ケガキなどは不要です。

ネジを取ったら前方に抜きとって下さい。
その下にヘリコイドが露出するので、この部分にグリスアップを行って下さい。

Nikon Ai 300mm F/4.5の分解とヘリコイドのグリスアップは以上です。


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