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Nikon F2の分解

ニコンF2の前板の分解方法です。
前機種のニコンFに比べるとパーツが減っていて分解しやすいです。
シャッター不良やシャッター音がキーンと甲高くて気になるとき、またボディ由来による露出計不良の際に開けることが多いです。
参照: フォトミックファインダーの分解シャッター部分解


基礎知識

通常使用するときは、シャッターモードのダイヤルはTとLの間にします。
Tに合わせてあると、シャッターを一回切るとシャッターがロックされます。タイムというバルブ撮影の機能であまり一般人は使わないと思います。
「最初シャッター切れたのに、すぐ切れなくなった。」と嘆いている方がたまにいらっしゃいます。

前板分解

左右の4本のネジを外しエプロン(前カバー)を外します。

前方のネジを3本外します。

タイマーの分解

カバーを外します。
丸ペンチでカニ目を回して下さい。正ネジです。

レバーを上に抜き、カニ目のあるリングを外します。

革を剥ぎます。
レンズ絞りと連動したスイッチの周りは剥がしづらいので慎重に剥いて下さい。

赤丸のネジ4本とるとタイマーが外せます。
他に2本ネジがありますが、外すとめんどくさいことになるので触らないように・・・。

赤丸のネジを3本外します。

ミラーボックス付け根の2本のネジを外します。
通常はモルトが貼ってある箇所なので、剥がしてから取って下さい。

分解に必要なパーツはすべて外したので、前板を前方に引き抜きます。
シャッター巻き上げてから真上に引き抜いて下さい。

外すときの注意

レリーズボタン下の軸と、前板の平たい黒の金具が引っ掛かります。
平たい黒の金具を下げながら外して下さい。
戻す時も同様に注意が必要です。

組み戻しの際のチェック

組み戻した時に、ファインダーの着脱ボタンが押せるかチェックして下さい。位置が悪いと固まってます。

シャッターの確認

シャッターチャージしてから矢印先の金具を押すとシャッターが切れます。
なおこの金具が前板を戻す時に引っ掛かることがあるので注意して下さい。

低速シャッター不良の対処

画像の歯車とその周辺の動きが悪くなると低速不良になります。
実際に低速シャッターを切って、動いている箇所めがけて洗浄して下さい。
あとで、分解しないで対処する方法も記載しますが、中身はこうなってるんだということは覚えておいて下さい。

電池ボックス周りの通電不良

電池室のプラスチックパーツが非常に割れやすいです。
一番簡単な修復はプラスチックを接着し直すことです。
本格的な処置としては、折れたプラスチック部分を除去し、端子を折り曲げてから固定するというのもあります。

底板の外し方

底板を外す際には、矢印先のパーツを外す必要があります。
中央のカニ目のついたカバーから外して下さい。正ネジです。

円盤のパーツを上に抜きます。

底板を止めている4本のネジを外してから上に引き上げます。

底板を外しましたが、実はこのまま動作チェックやシャッターを切るのは危険です。

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