Canon FD 35mm F2 SSC Concave の分解
レンズの前玉一枚目は、たいてい外側に凸で、凹んでいるのは稀です。
Canon FD 35mm F2や35mm F2 SSCは、全てじゃないですがこの凹んだタイプがあり”コンカーブ”と呼ばれて珍重されています。
画像じゃ分かりづらいけど、前面凹んでます。
凸の方と並べてみます。
画像だと光の入り込みで判断するしかありませんが、現物みれば一発で分かります。
凹と凸の分別法
凹は、最小絞りが16です。
絞りオートのマークが”〇”なのは初期型で珍重されてますが、”A”で凹のタイプもあります。
凸は絞りが22まであって、マークはA
後玉の造りも違います。
前玉分解
銘板を回して外します。
柔らかくて外しずらいです。外している最中にゴムオープナーで押し付けすぎると斜めってしまうので、緩んだらあまり押し過ぎないで回していくのがコツです。
フィルター枠が4本のネジで止まっているので外します。
4つあるマイナスネジや、フォーカスリングを止めているネジは触らないように。
シルバーのリングをカニ目レンチ等で外します。
前玉を上に引き抜けば、絞り羽根まで到達します。
裏返しにした前玉です。カニ目を回していけば更に分解できます。
後玉分解
レンズ周りのカニ目を回します。
マウント外さないで、絞り羽根まで到達します。
Canon FD 35mm F2 前玉
コンカーブ(凹)は、SSCじゃない35mm F2もあります。
後玉は同じなので、前玉分解だけ。
いらないネジを外してややこしくしないようにご注意を。
シルバーのリングはそこそこ固いです。
SSCと同じくレンズを前に抜きます。
Canon FD 35mm F2 SSC Concave の分解は以上です。