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アルジェントソーマ感想(15,16話)
・アルジェントソーマ Phase:15「混沌と葛藤と」
T1との戦闘後、意識を失ったままのフランクを目覚めさせる実験のための移送任務についたリウ。そんな彼のザルク5に突如襲いかかる黒い機影。それは、紛れも無くザルクの同型機だった。不穏な空気を感じながら、移送先に到着したリウだが、そこは驚くべき因縁の地だった。
前回がかなり異質な回だったのもあって、今回からが本当の新たなる戦いの始まり、という回。今までエイリアンだけが敵だったのが、今回でザルクの同型機が敵として出現し、新たなる敵の出現を予感させます。戦闘シーンも今までとは違い頭脳戦ではなくダイナミックに動くアクションが主体で、これもまた作りに新たな風を呼び込んだ感じ。
また1クール目の最後に壊滅したフューネラル本部ですが、面々も待機命令を出されつつも結局は本部の復興に手を貸しており、メンバー皆が本部を「家」として自覚している、という描写もあり。
そしてフランクが担ぎ込まれた場所へと降り立ったリウとハティが見たのは、あのモルグだった…
・アルジェントソーマ Phase:16「葛藤と決意と」
全てが始まった場所に戻ったリウは、過去と現在が鬩ぎ合う中で苦悩する。そして、そんな彼の思いとは関係なく、フランクの覚醒実験が開始されるが、それはかつての混乱をも再現し始める。崩れ行くモルグで、覚醒しハティに向けその手を突き出したフランクの真意とは?
第1話で壊滅して依頼の登場となったモルグを舞台に、第1話のオマージュのような形で展開する話。舞台が舞台なだけに、一気に物語の核心へと近づいた感があります。
今回も2話前と同様モブ軍人や学者が登場するのですが、全体的にフランクを鉄の塊と称して心を認めなかったり、軍資金欲しさに流されたりと、今回もダメさ加減が強調(笑)早計な判断で最悪の事態を引き起こすモブ学者もですが、フランク憎しでとにかく邪魔が入らないチャンスを得てはとどめを刺そうとして、結果フランクが逆に元気になって事態が好転してしまうリウも、ここまで来ると笑えてきます(これも何かの伏線かもしれませんが)。一方で欲望が渦巻くリウと大人たちの中にあって、ただ純粋にフランクが心配で応援するハティはただひたすらに純朴で健気で、周りとの対比で好感が持てるキャラになりました。
今回の大きな伏線は3つあって、一つはマイケルが拾った謎の銃弾、そしてもう一つはマキが最後にフランクにプログラミングした「私もあなたのことをもっと知りたい」という言葉(これがハティと何らかの相互作用を起こしたと思われる?)、そして最後にラジオから聞こえてきた「私も自分を知りたい」という謎の声。恐らくフランクから聞こえてきたものだとは思いますが、だとすればやはり彼には心が…?
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