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科学冒険隊タンサー5感想(21,22話)

・科学冒険隊タンサー5第21話「衝撃の怪音波 シルクロードの石皿」

チベットの小さな村で怪音が人々を殺傷し、家々まで破壊される事件が起こった。さっそく現地に出動するが、怪音は防音装置を持つタンサー5のメンバーをも苦しめる。音源と思われる湖をアクアタンサーで探査するリュウとダイチは湖底に沈む2300年前の王宮を発見するが、怪音はアクアタンサーをも破壊してしまった。音源を探査するために、2300年前の王宮へとタイムトリップするタンサー5。だが既に王宮は廃墟のようになっていた……。

バンダイチャンネルのあらすじより

ストーリーはあってなきがごとし、な調査&探検に重きが置かれた回でしたが、前半で怪音波に臆したハジメが防護服を作って過去パートで全員がそれを着用するも完全にそれが機能せずに隊員が傷ついてしまい、その責任を負って現代の解決パートでは全員分の防護服を着込んだハジメが一人で解決する、という展開が。Aパートでの失態→Bパートでの挽回→解決パートでの奮起とハジメメイン回として綺麗な出来となり、ここは素晴らしかった部分。メイン回としてもここまで独壇場なのは珍しく、ハジメはやはり他のメンバーに比べて頭一つ抜けています。

・科学冒険隊タンサー5第22話「密林に消えた人々 ジンバブウェの廃墟」

アフリカ南部、ジンバブウェの遺跡近くで次々と人がいなくなる怪事件が起こった。指令によりドクター・キルと黒木博士を同乗させたタイムタンサーは、紀元前1500年前のジンバブウェに向かった。そこで見たのは、謎の怪物が人々を喰らう恐ろしい姿だった。それは聖なる豆=コーヒーの貯蔵庫から突如現れたのだという。到着早々に怪我をしたダイチと治療中のドクター・キルとルイはイエロータンサーごと怪物に飲みこまれてしまった。

バンダイチャンネルのあらすじより

今回はパターン破り回で、現代での調査パートを挟まずいきなり過去パートへ。その代わりとしてドクター・キルと黒木博士というゲストが同行。あまり2人の相性は良くなさそうですが…

で、折角過去パートにしっかり時間を取っているのに、ダイチがいきなり原住民に猛毒を喰らいダウン(^^;今回はずっと寝っぱなしでした。

ダイチをキル博士とルイに任せ、リュウたちは色々と調査。黒木博士は「あのモンスターを調査すればノーベル賞ものだ」と研究者の悪い所が出ており、あくまで人々の命を最優先するリュウとは対立。色々調べて分かってきたうちにモンスターがダイチたちを襲い、ここからはリュウたちとモンスターのバトルパートに。

何度攻撃しても再生してしまうモンスターに対し、リュウたちは冷凍ビームを浴びせてバラバラになったところで体の一部を採取することに。原住民にもこの地にこだわるより命を守ることが大事だ、と説得し成功。サンプルも持ち帰ることができ、ダイチも無事治療のめどがたったところで現代へ帰って事件は解決、めでたしめでたし…かと思いきや、研究の功績に目が眩んだ黒木博士が冷凍したモンスターを解凍してしまい、タイムタンサーの中でモンスターが復活してしまう!

黒木博士は自業自得と言わんばかりにモンスターに飲み込まれて死亡。そしてメンバー達が続々と脱出する中、ダイチを守ろうとするキル博士はリュウと共にタイムタンサーの中に残ることに。だが健闘虚しくキル博士はモンスターの攻撃により、帰らぬ人となってしまう…

偶然にもこの時リュウが手にした消火器がモンスターに対して特効であったため、事件は今度こそ解決したが…という、久々のビターエンド。

予告の時点で「タイムタンサーの中でモンスターが復活してしまう」とネタバレしてしまっているのが残念なところでしたが、過去の描写にしっかりと時間を取り、ゲストのキャラもしっかり立てた上でいろいろな作品では定番の基地襲撃展開や科学者の負の側面といった要素を盛り込み、(といっても今までの話では取り扱われていなかったような要素ですが)いつものタンサー5とは一味違う話を展開した、なかなかの秀作回。富田祐弘さんは前回の担当回がハジメとユメトの株暴落回でしたが、今回は良かったです。良くも悪くもムラがある人なんだなぁと(^^;

さて次回、予告からしてダイチの出番が多く、これは間違いなくダイチメイン回ということでこれだけで一見の価値がありそうです(笑)

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