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ラーゼフォン感想(第2話)

・第2楽章「神人目覚める- AWAKENING -」(脚本:高山文彦)

綾人は、卵から出現した巨大なラーゼフォンに意識が同調していた。戦闘機とドーレムなる謎の兵器の間に割って入ったラーゼフォンは、強大な力を発揮する。すべては消失し、 何事もなかったかのように日常が戻った。しかし、事件は幻では無かった。「真実を見せる」その言葉に従って、遙とVTOLで東京を脱出しようとした綾人は、再び玲香に導かれてラーゼフォンと同調、体内へと入っていく。ついに綾人の目覚めのときがきたのだ。

配信サイトのあらすじより

行間を飛ばす勢いでハイテンポな演出で話が進行し、トントン拍子に衝撃のクライマックスまで事が進んでいく2話。じっくり時間をかけて話が展開していく物だと思っていたのでこの2話の進行具合は割と意外でした。

登場人物にとっては周知の事実もくどくど説明せず、簡単な台詞だけで分かるようなものになっており、綾人を迎えに来た母の「かわいい息子のため」発言に「そういうところもあったんだ」で返したところで普段は親子仲が希薄気味でありつつ、ちゃんと良好であることを見せたりと基本はしっかり。

それと同列の常識で学校の授業のシーンで語られていたのが、「英語を扱うイギリスやアメリカといった国は既に滅んでいる」ということなのですが、後のやり取りで「世界の真実を知っている」遙が「地球の人口は60億人」と言ったのに対し、これを先に質問された綾人の答えが「2300万人」と極端に少ない数だったことから、これは綾人達一般人に歪められて伝わった嘘、の可能性が大でしょうか。

そして玲香の誘導によりラーゼフォンと同調した綾人は、そこで母親の姿を、そして彼女から以前綾人を拉致しようとした男達と同じ、青い血が流れるのを目撃してしまう…で第2話は終了。

ロボットアニメの花形であるロボット戦も、綾人のラーゼフォンが右手を出したら相手のロボットが崩壊して終了、とあっさり気味で、とにかく作品としてやりたいことをやるための土台を急ピッチで建てています、といった感じの2話。ストーリー面に関してはまだ何も言えませんが、世界観や音楽は実に自分が好みな感じの作品で、十分に期待が持てます。

今回は坂本真綾さんのOP「ヘミソフィア」が初使用。静かな始まりから徐々に壮大さを増していく曲調の変化が心地いい。

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