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科学冒険隊タンサー5感想(1話)

地球には3794の謎があると言われている。
その謎と事件を追って、5人の若者たちが、今立ち上がった。

・科学冒険隊タンサー5第1話「眠る海底都市 アトランティス」

エーゲ海で発見された伝説の大陸・アトランティスのものらしい壁が、突如爆発を起こした。すぐさま探査に現地へ向かうタンサー5。陸上を探査したリュウとユメトは、輝く金属がスパークを起こし、それが爆発を誘発しているのを見る。あの金属塊は、アトランティスのオリハルコンではないのか? タイムタンサーでその時代に向かうと、そこにはアトランティスの美しい都市が存在していた。

バンダイチャンネルのあらすじより

1979年、後に「装甲騎兵ボトムズ」「蒼き流星SPTレイズナー」などを手がける高橋良輔監督が「サイボーグ009」を、「太陽の牙ダグラム」「銀河漂流バイファム」などを手がける神田武幸監督が「ザ☆ウルトラマン」を、そしてもはや説明する必要もないであろう富野由悠季監督がこれまた説明不要の名作(まぁ本放送のこの時は打ち切りとなりましたが…)「機動戦士ガンダム」を手がけ、後のサンライズを背負って立つ三大監督が同時に活躍しているというまさに「アニメ会社サンライズの日の出」とも言うべきこの時期、その一方で東京12チャンネルで四辻たかお監督によって制作されていたのが、この「科学冒険隊タンサー5」。この作品は前々から気になっていて、見られるなら見てみたい、と思ってこの機に見てみました。

さてこの作品、非常に珍しい「実写とアニメの合体作品」の中の一つなのですが、実際の所特撮シーンは全て事前に外注されており、バンクシーンとして作品の中に挟み込まれるだけ、という形を取っているそうで。そのためなのか知りませんが…1話を見てみた感想としては、物凄く特撮シーンによる尺の引き延ばし感が凄い(^^;

1話ということでじっくりあれこれ説明しなければいけなかったのかもしれませんが、とにかく特撮のシーンをじっくり使いすぎて出撃帰還のシーンまでリアルに実に丁寧に時間をかけて描写されます(^^;(とはいえ特撮のシーンがダメかと言うとそういう訳でもなく、特撮監督の重鎮佐川和夫監督が担当している訳ですが)正直このテンポの悪いシーンが続くと流石に…と思うので、テンポアップを期待したい。

作品の中身としては、現代の歴史的建造物周辺で異変が起こったぞ→現代で調査に向かうぞ→過去に戻って謎を解き明かしてこよう→謎が分かったから現代に戻って異変を解決するぞというのが毎回の流れ、という感じらしいです。歴史的建造物について学ぶ学習アニメ、という感じで見ると丁度いい感じではありますが、勿論エンタメ作品としても十分楽しめる出来だとは思うので、最終回まで時間をかけてでも見ていきたい。

この1話としては、崩れ落ちる崖から戻る時のリュウ(画像の真ん中のリーダー)の大ジャンプが面白かったです。またEDは「9÷3なら割り切れる 10÷3だと割り切れない」「割り切れないのは割り切れない」などの何とも言えない歌詞が連発され、名(迷)曲です(笑)

ちなみに四辻監督は前述の3人とは違って80年代は国際映画社で活躍。その後00年代では「School Days」のような深夜アニメにも参加していたらしく、ちょっと驚きの経歴でした。

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