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科学冒険隊タンサー5感想(23話)

・科学冒険隊タンサー5第23話「大海蛇の襲撃 ナンマタールの海底遺跡」

西太平洋ポナペ付近に大海蛇が出現、ただちに現場に急行するタンサー5は近くにあるナンマタールの海底遺跡から強いエネルギー反応を観測する。アクアタンサーで現場に向かったダイチは海底で大海蛇に遭遇、麻酔弾を撃つが効果がない。なんと、大海蛇はメカだったのだ。謎を解くため8300年前にタイムトリップした先で、ダイチは海蛇に襲われる若い女性を助ける。

バンダイチャンネルのあらすじより

今回は今までの敵を取るかのように、最初から最後まで全編ダイチ回でした。これだけでもう、今回は十分いい回です(笑)…が、今回はちゃんと話もしっかりしていて、二重でよかった回。

冒頭から休暇を取って女を侍らせて世界旅行、の予定が予算が足りず女にはモテず、加えて休暇中に事件発生、と踏んだり蹴ったりなダイチだったが、過去の世界で謎の美女と遭遇。しかし美女は崖から落ちてしまい、しかも海には現代にいた大海蛇が…ダイチは大海蛇と戦うも気絶してしまう。この辺り、最近視聴した「機動戦士ガンダムSEEDDESTINY」のシンとステラの漂流回を思い出してしまいました(笑)

ダイチが目覚めたのはとある王宮だった。実は先程助けた女性はネオインカの女王マリアナであり、ダイチの姿に感心したマリアナはダイチを夫にしようとする。一時はまんざらでもないダイチだったが、そのための式の生贄として囚われていたタンサー5の仲間たちが殺されることが分かるとなると話は別。

一時はマリアナの手によって眠らされたダイチだったが、仲間たちを助けると大海蛇のエネルギー源を探しに行く。果たして大海蛇のエネルギー源は、海の流れを利用したものであった。このエネルギー源により、ネオインカは女だけでも成り立つ世界を維持してきたのである…

ダイチに戻ってきてほしい、というマリアナだが、仲間を見捨てるなど人間のすることではない、と拒絶。その上で、人間は男も女も愛し合い、助け合っていくことこそ本当の姿のはずだ、と言い放ちその場を去ろうとするが…マリアナはその言葉に対し、この国の者たちの心は冷え切っており、本当はこの国が嫌いなのだ、自分もダイチの言う素晴らしい人たちのいる世界に行きたい、と懇願する。

しかしネオインカの老婆は自分たちのエネルギーの秘密を知られたからには彼らを生かしておくことはできない、とダイチを殺そうとする。そこにマリアナが割って入ったことにより、マリアナは傷つき、その一生を終えてしまう。ダイチはネオインカの人々に憤り、エネルギー源の象徴として祀られている神の斧を破壊し、外に出た彼らの前で大海蛇も連動して爆発する。

大海蛇のエネルギー源の処理方法を見つけたことにより、現代に戻ったタンサー5の戦いは終わりを告げたが、ダイチの中に深い記憶が刻まれるのであった…

ギャグから始まり、全編を通して活躍して最後はシリアスに締める、という1話完結物の話としては王道の展開でしっかり盛り上げた上で、男女間の価値観というものにも触れ(この辺りはダイチに今までそういうキャラが無かったために唐突になったのと、冒頭の女絡みの台詞からして若干ダイチの理想と言うか欲望っぽくなってはしまいましたが(^^;)更にマリアナの声優は小山まみさん(恐らく小山茉美さんと同一人物)とゲストヒロインの声優にも恵まれ、本当に今までの不遇さ具合を鑑みて1話くらいダイチがいい思いをする回を入れてもいいだろうとスタッフが考慮したのか、ここまでの2クール分の不遇の扱いをこの1話で全部取り返した、といっても過言ではないような回。

正直「タンサー5」でもかなり面白かった回で、この回がよりにもよってダイチに回ってきたのに感動しています(笑)もうここまでの回をあげられたら、正直ダイチの回は次なくても「まぁ今回があったから…」で満足なのですが、次回もハジメとコンビとはいえダイチの番が回ってくるそうで、果たしてどうなる。


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