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アルジェントソーマ感想(19話)

・アルジェントソーマ Phase:19「大罪と戒と」

エイリアンのパーツ発見の報を受け出動したダンとスーは、巨大な指輪状の物体を見つけるが、何者からかの激しい銃撃を受けそれを持ち帰れないまま帰還する。その頃リウは、フランクに楽しげに語りかけるハティに、思わず手をあげてしまうのだが、その時フランクが言葉を発し…。

バンダイチャンネルのあらすじより

冒頭、リックに寝取られるマキ(これが夢の中なので実際にそうだったのかは分かりませんが)、そしてリウには笑顔を見せずその笑顔をフランクだけに向けるハティと、同一視している二人のどちらにも笑顔を向けられないリウは絶叫を上げる。保志さんの絶叫演技はどの作品でも安定して素晴らしく、あぁ保志総一朗だなぁ、と安心します(笑)そしてギネビアのお見舞いに行った後、流れるようにキス。嫌がるそぶりも見せずに割とガッツリキスしていて、ちょっとびっくりしました(笑)

今回でリウがハティに向かって「お前の悲しむ顔を見たくない」と、今まで言葉にはしてこなかったリウの行動原理をここではっきり口にすることに。
しかし当のハティは理想的な考え方の持ち主の為に現実的な考え方のリウとは相性が悪く、それでハティはリウに対してあまり好感度が高くなかった…ということを知ったリウは、善意の押し付けのようにハティに詰め寄ったり、手を出したりしてしまう…と明らかに精神に支障をきたしている描写。
回想の頃からもリウ=タクトは言葉を濁さずはっきり言ってしまうタイプではあるのですが、それが結構な足枷に。

そしてフランクも再び「美しい指輪…美しい花束…」と言葉を発し、これはハティがフランクにあげた花の指輪のことだとは思われるのですが、冒頭で出てきたタクトが作っていた指輪と何か関係性があるのかどうか。マキを奪っただけでなく、マキの代わりとして大切にしようとしているハティも奪おうとしているフランクに、仇として以外にもまた別の憎しみを抱くようになったリウ。そんなフランクと楽しそうに話すハティの背丈は、いつもより高く見えて…

一方でエイリアンのパーツを受け取りに行ったダンとスーは、そこで村を荒らしていた何者かの襲撃を受け、そして巨大な指輪のような何かを発見する。今回は本当にただの伏線、ということで引きだけで終わってしまいましたが、荒らされた様子も相まってエイリアン以上に悪意のある人間の残酷さ、として印象的な一連の流れになったと思います。

今作ここまで想像していたよりはシリアスではないな…という感じだったのですが、今回は一気にリウの絶望が複雑な形で来た感じで、近づくクライマックスに向けてシリアス成分が一気に深みを増した、と感じました。本編も後6話、そろそろ張られていた伏線が一気に回収され出す頃だとは思いますが、毎回次の話が楽しみになる作りで飽きさせません。

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