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短歌 【愁い】



これから徐々に増やしてゆきます。
時々覗いてみてくださいね♪

安桜芙美乃


刻まれた想いでひとつ懐かしみ寂しさ包む手の甲の傷


人の世の一夜見上げて歳数え永久に重ねる歳という文字


長雨を見つめて滲む袖時雨面影霞む灰色の空


ままならぬ事の多かれ少なかれ耐えるこの身に袖の時雨よ


星滲みあなたの好きな唄過る月見て歌う雨降りお月


あのころの夢は心に消えずとも老いて叶わぬ無情の時よ


あのころの君への想い変わらずに変わり続ける人世の無常


空を見て雲にあなたを重ねても形崩れてやがては消える


懐しむ笑顔も今は胸の中想起見つめて瞳を閉じて


この空に散りゆく雲の儚さに行く末見えぬ我が身の運命(さだめ)

十一
過ぎし日の想い出詰まるこの胸は生きた証の私の縮図

十二
頼りないこの身の行方我知れずただこの朝に我が身をおいて

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