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梨穂子/アコガレ

ようやくアコガレセクションをクリア。徐々に梨穂子を意識していく純一でしたが、なかなか気持ちを「スキ」に接続できない純一がもどかしい!

偽造ラブレターによる強硬手段にでた香苗さんの放った「アンタ達みてるとイライラしちゃう」という台詞は全プレイヤーの代弁でしょう。

・この気持ちに名前をつけるなら

明らかな好意をぶつけられているのに煮え切らない純一。プレイしている間はずっと「梨穂子はお前を待ってんだぞ!!」と叫んでいましたが、純一の迷いはとても興味深いです。

なにせ距離があまりに近かったがゆえ、梨穂子への好意的感情は彼の中で当たり前のものなんですよね。だからこそ明文化しようとすると詰まって先に進めない…我々だって友人に改めて好意を伝えるような事は少ないでしょう。

デアイでは心地よさばかり見えていた「幼馴染」という関係が、アコガレでは壁となる展開。勝ちの決まった勝負だと思っていましたが、飽きさせないですね。


・素晴らしい友人、梅原

梨穂子シナリオで大きく関わってくる存在が純一の親友、梅原です。
普段はあまり出張ることのない男ですが、ここでは八面六臂の大活躍。煮え切らない純一をそれとなく導き、励まし、時に発破をかけ…彼がいなくてはシナリオが立ち行かなかったとまで言っていいでしょう。

しかも押し付けがましくないんですね。正面から話すと照れによってかわされてしまう事を予想して、世間話からそれとなく梨穂子の話に持って行き、本題にはいっていく…その鮮やかさはお前本当に高校生か?と聞きたくなるほどです。

この大立ち回りも全て梨穂子と、そして純一のため。信義に厚い梅原という男の魅力もここで深掘りされています。


・梨穂子はかわいいだけじゃない。

純一以外の登場人物全員が知ってることですが、梨穂子は純一が大好き。でもその気持ちは胸に秘め、今まで通りの関係を続けていこうとしていました。進みもしなければ戻りもしない心地よい停滞。諦めにもにた感情だったかもしれません。

しかしデアイ、アコガレと関係を進めていくにつれ気持ちが弾んでいく様子が伝わってくるんですね。もしかしたら、ひょっとしたら…その感情は純一が待ち合わせ場所の橋に現れたことで溢れ出します。ここがね、いいんすわ。

なにせ幼稚園からの思いの結実です。なんかウダウダ言ってる純一に対して飛び込んでいってキス。「10年も待たせやがって」という梨穂子なりのパンチです。
うわずった声がまた良い…嬉しくて止まっていられない、そんな様子が静止画でも伝わってくるアコガレセクション一番の名シーンと言えるでしょう。

スキセクションでこれ以上何をするんだっけ?わからなくなりました。


いよいよ梨穂子シナリオも大詰め。ようやく気持ちを通わせた二人はどこへ向かうのか。もつのか俺のVITAは。楽しみです。