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近現代史・地政学(My favorite notes)

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近現代史・地政学をテーマにしたお気に入り記事をまとめています。スキさせて頂いただけでは物足りない、感銘を受けた記事、とても為になった記事、何度も読み返したいような記事を集めました…
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#吉田松陰

萩城下町と幕末の志士

前回、吉川家を領主とする岩国藩と錦帯橋がテーマでしたが、今回は、その吉川家を家臣とした毛利家の再出発の拠点となった萩城と城下町、そして、その後に萩で生まれ育った幕末の志士についてお話したいと思います。   毛利家の新たな出発 16世紀後半、広島を居城として中国地方など8か国112万石を誇っていた毛利氏は、1600年の関ヶ原の戦いで敗れると、長門・周防2か国30万石に減封されました。   そのとき、広島に代わる新たな居城として山口、防府、萩が候補に上がりました。 時の領主・毛

伊藤博文と明治憲法の発布

2月11日は、建国記念日(初代・神武天皇が即位した紀元節)ですが、明治時代に大日本帝国憲法が発布された日でもあります。   1 大日本帝国憲法 この憲法の下で、日本国民に初めて居住・移転や信教の自由、言論・集会の自由、私有財産の保護などが法的に認められるとともに、帝国議会が設けられ、近代民主国家の原型である三権分立が定められました。   憲法草案は、1886年からドイツの法学者ヘルマン・ロエスレルらの助言を得て、伊藤博文を中心に井上毅らにより作成され、1889年2月11日、

横須賀からみる日本開国史(前編)

ある調査によれば、人は年齢を重ねると歴史への関心が高まる傾向があるそうです。私自身もその傾向があるようで、5月7日付の「コロナ自粛下でのジョギングのすすめ」でもふれたように、時々、ジョギングで心身を鍛えながら周辺の史跡を巡るようなことをやってます。   特に、日本史上重大事件のひとつに挙げられる幕末の黒船来航から明治維新に至る時代は、歴史愛好家の心をひきつけてやみません。   今回は、多くの方に知って欲しい日本の開国史について、横須賀を中心にまとめてみました。   前編では浦