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近現代史・地政学(My favorite notes)

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近現代史・地政学をテーマにしたお気に入り記事をまとめています。スキさせて頂いただけでは物足りない、感銘を受けた記事、とても為になった記事、何度も読み返したいような記事を集めました…
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#坂本龍馬

萩城下町と幕末の志士

前回、吉川家を領主とする岩国藩と錦帯橋がテーマでしたが、今回は、その吉川家を家臣とした毛利家の再出発の拠点となった萩城と城下町、そして、その後に萩で生まれ育った幕末の志士についてお話したいと思います。   毛利家の新たな出発 16世紀後半、広島を居城として中国地方など8か国112万石を誇っていた毛利氏は、1600年の関ヶ原の戦いで敗れると、長門・周防2か国30万石に減封されました。   そのとき、広島に代わる新たな居城として山口、防府、萩が候補に上がりました。 時の領主・毛

江田島と旧海軍兵学校

数十年ぶりに江田島を訪れました。私にとっては懐かしい場所ですが、以前と変わらない風景がそこにありました。今回は、江田島と海軍兵学校についてご紹介します。   江田島について Yの字の形をした江田島は、広島湾に浮かぶ瀬戸内の島のひとつです。江田島市を構成する江田島、東能美島、西能美島は、元々は別々の島でしたが、埋め立てが進んだ現在は陸続きのひとつの島になっています。 昔、干潮時には浅瀬伝いに跳んで渡ったことから、江田島と能美島(注1) の境目には飛渡瀬(ひとせ)という地名が残

横須賀からみる日本開国史(前編)

ある調査によれば、人は年齢を重ねると歴史への関心が高まる傾向があるそうです。私自身もその傾向があるようで、5月7日付の「コロナ自粛下でのジョギングのすすめ」でもふれたように、時々、ジョギングで心身を鍛えながら周辺の史跡を巡るようなことをやってます。   特に、日本史上重大事件のひとつに挙げられる幕末の黒船来航から明治維新に至る時代は、歴史愛好家の心をひきつけてやみません。   今回は、多くの方に知って欲しい日本の開国史について、横須賀を中心にまとめてみました。   前編では浦